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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第4章 レベル1鍛冶師だけど、勇者になってもレベルは1のままらしい
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21話 帰還


「――ようやくか、、、」


 ルジオールを出て10日で港町ルトリアに到着した。

 本来なら7日で着く予定だったのだが、思わないところで足止めされたのが理由だ。


「好意だったし、断るわけにもいかなったんだよな、、、」


 俺たちを足止めしたのは、マラア村の人々だったのだ。

 前に来た時に魔物の実験体を倒したことから、救世主として扱われる羽目になった。

 まあ、魔物の実験体を倒したのは、ミミとココネとシェーラということになっているので、俺はさほど目立つことはなかったのだが。


 そんなわけで、少しばかり遅くなったものの、俺たちは無事ルトリアに着いた。


「――それじゃ、さっそく『カメリア商会』に顔を出そうか」

「わかりました」

「はい、なの」

「はいですわ」


 今回の目的は、ココルテの町で商いをする旅商人の受け皿として『カメリア商会』を使おうと思っているので、そのために3姉妹に協力を仰ぐことだ。

 漠然とした内容しか決まっていないので、ちゃんとした知識がある人に協力してもらいたいところだ。


◇◆◇


「――あれ? その2人は、、、」


 『カメリア商会』の本拠地である建物に行くと、前ほどではないが行列ができていた。

 なので、例のごとく裏口から入ったのだが、そこには3姉妹の長女の他に見知らぬ人が2人いたのだ。


「シロウ様は会うのは初めてでしたね。この2人は私たちの両親です」


 そういえば3姉妹は、父親の借金のかたとして奴隷になっていたんだだっけ。

 それで、両親も確か奴隷として、3姉妹とは違うところに売られたっていう話だったはず。

 その両親がここにいるってことは、、、


「それじゃ、2人を買い戻すことができたんだね」

「はいっ! これもシロウ様とカメリア様のおかげです」


 わざわざ、俺とカメリアの名前を出すのは、両親にも俺がカメリアだってことは話していないからだろう。

 奴隷の条件として俺のことは他言無用ってことになっているので、例え両親でも話せないはずだ。


「それで、両親も働きたいと言ったので、相談もしないで『カメリア商会』の従業員として働かせていただいています。――すみませんでした」

「ん? 別に謝ることはないよ。もともと『カメリア商会』のことは全部任せているんだし」

「そう言っていただけると、助かります」


 むしろ、ほとんど投げやりな状態なのだから、少しくらい我儘を言ってもらっても構わない。

 それに、これからまた無理をお願いするつもりだし。


「うん。それで話は変わるんだけど、頼みたいことがあるんだけど」

「なんでも仰ってください。シロウ様のお願いでしたら、何でもいたします!」

「私たちも、手伝いますぞっ」

「では、ココルテの町の旅商人の件なんですけど――」


 俺は、考えていたことを話し出した。

 3姉妹の父親は、もともと商会を運営していた立場だけあって、かなりいい助言をしてもらえた。

 ――おかげで、より綿密な計画を立てることができた。


◇◆◇


「――ふう、、、 ようやく我が家に帰ってきたな」


 旅商人の件を3姉妹と父親に任せ、俺たちはココルテの町にもどってきた。

 懐かしの『神鋼炉』が付いた工房に帰ってきたのだ。


 ルトリアでは海龍と遭遇したり、王都では剛田と再会したり、ルジオールでは魔族と戦ったりと、中々に壮絶な日々を過ごした気がする。

 しばらくは、旅の疲れをいやす時間と、次の旅に備えて聖剣を打つ時間として当てようと思っている。


 ミミとココネは、前みたいに家事をお願いしてある。

 そして、シェーラはというと


「それでは、シロウ様。名残惜しいですが、私は一度父に会いに行ってきますわ」

「うん。気を付けてね。一応魔剣も渡したし、大丈夫だと思うけど」

「問題ありませんわ。では、シロウ様もお体にはお気をつけください」


 一度、城に帰ることになった。

 なんでも外せない用事があって、また旅が始まる前に済ませておくとのことだ。


「――俺も聖剣を打つかな」


 今までの旅のことを考えれば、聖剣も多めに用意しておきたいとこである。

 1本打つのに時間もかかるので、最低でも3ヵ月くらいは工房にこもることになりそうだ。


 ――さて、どんな聖剣を作ろうかな



次回から5章に入ります

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