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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第4章 レベル1鍛冶師だけど、勇者になってもレベルは1のままらしい
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18話 VS魔族&実験体~2~


「――やっかいな、、、」


 『神鋼』を取り込んだモルは、とても強かった。

 救いだったのは、まともな知性が無いためか、戦い方が馬鹿正直だったことくらいだ。

 ただ、それよりも問題なのはイービルの援護射撃だ。


 イービルは、直接攻撃してくるようなことはないが、魔法で援護してきた。

 時に射撃、時に回復、時に強化。

 それぞれを臨機応変に使い、モルが有利に立ち回れるようにしてくる。


「――さすがに、荷が重い、、、」


 捌ききれない攻撃がどうしてもあり、その度に回復魔法を使う。

 その頻度から剣核を開放した魔剣のMPを使い切ってしまった。

 もったいないが、違う魔剣を剣核開放して使っている。


「ふははははは! いくら魔剣の剣核を開放できたとしても、これでは手も足も出ないだろう!」

「――くそっ!」


 ミサンガのおかげで、剣術の腕が上達しているために何とかなっているものの。

 このままでは、埒が明かない。


(――どうするか、、、)


 魔剣の剣核開放があるから、というおごりのツケが返ってきたわけだが、一体どうしたものか。

 可能性としては、俺の持っている中でもかなり恩恵の値が高い、聖刀『氷面鏡椿』の剣核を開放するくらいか。

 だけど、できればそれは実行したくない。

 ――『氷面鏡椿』は、俺の最高傑作だ。


 他に方法は、、、


(――そういえば、『あれ』を実行してみるか、、、)


 フルメタル・ゴーレムや剛田と戦った際の教訓を生かし、俺は切り札になるものを考えていた。

 本来ならば聖剣で十分切り札に成り得るのだが、俺のレベルが1のせいでそうならない。


 では、一体何ならば切り札になるのだろうか、、、?


 ――その問に対して出た結論は、魔法だった。

 『神鋼』を調べるときに見つけた過去の勇者の記録――伝承。

 その中に、その魔法はあった。


 聖剣を携えた万全の状態の勇者でさえ、一度しか使えない大魔法。

 魔法の強さを指し示す階級では『戦略級』に値する。


(――だけど、その大魔法にはそれに応じた時間が必要だけど、そんな時間はない、、、)


 イービルの援護を受けたモルの攻撃に、そんな隙はない。

 今も体が勝手に動いてくれるので考え事が出来ているが、戦いは継続中だ。


 ただ、この世界の魔法には抜け穴がある。

 この世界の魔法はMPがすべてだ。

 使いたい魔法を知っていて、それに応じたMPがあればだれでも使うことができる。

 さらに、威力の調節や発動時間もMP次第でどうにでも出来る。


 つまり、MPさえ用意できれば、どんな大魔法でさえ一瞬で発動することができるのだ。


(少しだけでいい。武器を変える時間さえあれば、、、)


 ――考えろ!

 何か方法はあるはずだ。


 俺は鍛冶師。

 出来ることは、剣を作ること、、、だけ?


「――なら、剣を作ればいい!」


 剣核を開放した魔剣のMPをすべてつぎ込む。

 そして、いつもお世話になっている、あのスキルを発動させる。


「――【武具創生オーダーメイド】」

「いまさら剣を作ったところで何も出来ないさ」

「それは、どうかな」


 作るのは、海龍を倒した時の魔剣『倶利伽羅』。

 それを全力で作り、俺とイービルとモルの間を阻むように巨大化させる。

 しかし、それではモルの攻撃で壊されてしまうだろう。

 だから――


「――剣核開放っ!」


 巨大化させた『倶利伽羅』の剣核を開放させる。

 その巨大な刀身が砕け、再構成されていく。

 そこで、再構成が終わる前にイメージを送り込む。

 ――たぶん、これである程度の変化は望めると思う。


 再構成されていく光は、先ほどとは違う形に広がる。

 そして、再構築された『倶利伽羅』は、俺のイメージを反映したトーチカのような形になった。

 ――もはや、剣ではない気がするが、まあいいだろう。


 それよりも、この時間を無駄にするわけにはいかない。


「そんな、急ごしらえの魔剣では、モルの攻撃は防げはしないっ!」

『ガアアアアっ!!!』


 モルがトーチカになった『倶利伽羅』に攻撃を加える。

 その度に軋むような音が響き、ひびが入る。


 だけど、数発でも耐えられれば、剣を変える時間には十分だ。

 俺は【アイテムボックス】から聖剣『MPタンク』シリーズを2本出す。


 そのタイミングで『倶利伽羅』が砕け散ってしまう。

 急造の上に無理な形態変化をしたから、脆いのだろう。

 でも、おかげで準備は整った。


「――剣核開放っ!」


 ――両手に持つ聖剣『MPタンク』2本が砕け、黄金色の光に変わる


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