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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第4章 レベル1鍛冶師だけど、勇者になってもレベルは1のままらしい
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10話 闘技大会1回戦~1~


『それでは、皆さんご注目のA組3組目の試合を始めます。――選手の入場です!』


 司会者の声と共に、目の前のゲートが開かれる。

 係員の案内で、俺たちはそのゲートを抜けていく。


『この試合は一回戦で一番と言ってもいい注目の試合です。女性だけのパーティでありながら、Aランクに上り詰めた『風来の乙女たち』のリーダー・ノーラ選手と、今話題の『カメリアの魔剣』の作者であるカメリア選手。その素顔は誰もしらない謎の鍛冶師。戦闘の腕前こそ未知数ですが、装備する魔剣は本物だー!』


 司会者の言葉に会場が湧きたつ。

 ノーラがこんなにも有名だったことにも驚いたが、『カメリアの魔剣』の知名度にも驚いた。


「こういうのは、ちょっと恥ずかしいね」

「ですね、、、 私も苦手です」


 ――まあ、俺は素顔じゃなくて、仮面のおかげで気恥ずかしいのは軽減されている。

 まさか、この仮面に感謝することになるとはなあ。


『それに対するはルジオールを代表する冒険者パーティ『疾風迅雷』のリーダーと副リーダー。今回の優勝候補の一角でもあり、共にAランク冒険者のフー選手とライ選手だっ!』


 ルジオールを拠点に活躍するAランク冒険者たちだけのことはあり、観客の歓声は俺たちの時に引けをとらない。

 それに、出てきた2人は、身のこなしと言い、確かに強そうだ。


「――噂のカメリアと戦えるなんて光栄だね、ライ」

「そうだな、フー。相手にとって不足はない」


 ――さあ、試合開始だ。


◇◆◇


「――【戦いの魔笛(コンバット・オペラ)】」


 ガイアウルフと戦った時に使った魔剣でノーラを強化する。

 このスキルは、スキル使用者に効果がないのと、連続使用はできないという制約があるものの、やはり強いスキルなのは間違いない。

 相手はAランク冒険者が二人、しかも優勝候補と目されるならば使い惜しみは無しだ。


「――ノーラ!」

「――はいっ!」


 相手のフーとライは、どうやら組んで戦うことに慣れているらしい。

 ノーラはパーティの仲間との集団戦闘などに慣れているが、俺はそういった経験はない。

 それどころか普通に戦うことさえステータス任せのものだ。


 そこで、互いが1対1の形に持ち込むことにした。

 相手を分断するのは俺では荷が重いので、魔剣で強化したノーラが相手を上手くかく乱しつつ分断する手筈になっている。


「――あなたには、私の相手をしてもらいます」

「くそっ! 俺たちを分断するつもりかっ! ――ライ!」

「おう! ――くらえ、『ライトニング』」


 フーを引き離そうとしたノーラに対し、ライが雷の魔法を発動させる。

 ――そうは、させないっ!


「――はああっ!」

「なんだとっ!?」


 全力で走り、ノーラとライが放った雷の魔法の間に入り込む。

 そして、魔法を受ける。


「――このくらいならっ」


 俺は戦闘に関しては素人だけど、片方は魔剣、もう片方は聖剣で武装している。

 ――ステータスだけはAランク冒険者にだって後れを取らない。

 それに剣だけではなく、防具類もある程度の性能のもので固めている。

 魔法を受けても多少の怪我で済む。

 実際、多少のやけどぐらいの傷はついたが、やはり問題はない。


「――ノーラっ!」

「わかっています!」

「くそっ」


 ノーラがこちらの意図を把握してフーを引き離してくれる。

 ――これで、こちらの予定通りだ。


「くっ、分断されたか、、、 まあ、いい。別に俺たちは1人だからって戦えないわけじゃない。さっさと倒させてもらうぜ、カメリアさんよ」

「――御託はいい。さっさと来い」


 魔剣を構え挑発して見せる。

 カメリアとしての演出というか、演技だ。


(さて、どうしようかな)


 挑発をしたものの、俺が出来るのはせいぜい、剛田の時のようにステータスによるごり押しぐらいだ。

 それに聖剣を2振り装備しているわけではないので、恩恵もあの時より低い。


「なら、遠慮なく行かせてもらうぜ。――『雷神剣』」

「雷を剣に纏わせたのか、、、」


 俺の知らない魔法みたいだな。

 魔法の属性と見た目からして、剣の斬れ味と攻撃力を強化する類のものだろう。


 ――だったら

 【アイテムボックス】から違う魔剣を取り出す。


「――この魔剣で」

「さすが噂のカメリア。魔剣を使い分けるのか」

「――その通りだよっ!」


 先ほどまでの魔剣は【戦いの魔笛(コンバット・オペラ)】のためのもので恩恵の値が低い。

 なので恩恵が高めの魔剣に入れ替えた。


 ――とりあえず、ステータスでごり押しだ



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