表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第3章 レベル1鍛冶師だけど、聖剣使っていたら勇者になりました
56/119

16話 突然の訪問


「――これは、なんの行列なんだろう?」」


 召喚された勇者――剛田とのいざこざのせいで、王都を離れることになった俺たちは港町ルトリアに戻ってきた。

 『カメリア商会』への魔剣の補充が主な理由だ。


 なので、早速『カメリア商会』の本拠地兼、3姉妹の家になっている建物にやってきた。

 大通りを外れ裏通りに入ると、『カメリア商会』はとても目立っていた。

 なぜなら、すごい行列ができていたのである。


「どうしたのでしょうか、、、」

「『カメリアの魔剣』の噂は王都まで届いていたの。だから、ある程度の繫盛はしていると思ったの、、、 でも、ここまでは想定外なの」


 余りにも長い行列だったので、入り口から入るのは諦めて、裏口に回ることにした。


「あ、シロウ様っ!? ちょうどいいところにっ!」

「シロウ様、助けてくださいっ!」

「剣の在庫が、無くなってしまって、それはもう大変なことに、、、」


 裏口から建物に入ると、俺たちを見つけた3姉妹が、以心伝心の連携を見せて、事情を説明してくれた。

 先ほどの行列の正体は、思った通りお客の列であった。

 しかし、その理由は頭を抱えたいものだった。


「――剣にすごい執着するAランク冒険者がいまして、、、 その人が最初の魔剣を買ったのですが、、、」

「海龍のブレスを防いだ魔剣と、『カメリアの魔剣』に同じ『カメリア』の紋章が刻まれていることに気が付きまして、、、」

「その結果、海龍の攻撃も防ぐほどの武器を作れると噂が広まって、、、」


「「「――このありさまに、、、」」」


(そういえば、、、 海龍のブレスを防いだ時慌てていたから、家紋のことなんか考えていなかったんだ)


 いつも通り剣を作ったなら、家紋が入っているはずだ。

 ――やっちゃったぜ。


◇◆◇


「――ふう、、、 ようやく終わったか」


 行列の原因は俺にあるので、そのまま放置するわけにもいかず、3姉妹を含め、ミミとココネにも手伝ってもらって行列を捌いた。

 俺は客の相手ではなく、売る用の剣をひたすら作っていた。

 魔剣ではなく、通常の剣だが。


 『カメリア商会』として貯蔵していた金属では、少し足りなかったが、幸い『フルメタル・ゴーレム』の素材もあったので、剣を作るのには支障はなかった。

 まあ、量は凄まじく『武具創生オーダーメイド』で剣を量産したのだけど、聖剣『MPタンク』シリーズのMPを1本分消費することになった。


 俺が一通り剣を作り終わった後、3姉妹&ミミ、ココネは行列の対応にまだ追われていた。

 しかし、俺が店の売り子として働くのは多少問題があるので、店番には行けないので、しばらくの間の商品としての、普通の剣と魔剣の作成に勤しむことにした。


 通常の剣は、この売れ方からすると、少し多めに作っておいた方がいいだろう。

 魔剣は1ヵ月に1本として、1年分――12本作っておいた。

 3姉妹に売り方は任せるので、もしかしたら1年も経たないうちに売り切れてしまうかもしれないが、その時はその時だ。

 通常の剣の数はわからないが、とにかくたくさんと魔剣を12本作り終えると、売り場の方の騒がしさがなくなっていた。


「――売り場の方も静かになってきたから、そろそろ終わりかな」


 様子を見ようと、売り場に続くドアを開ける。

 売り場には、女性の客が1人しかいなかった。

 どうやら、行列の方は一段落したようだ。


(――この女の人も冒険者かな?)


 あまり強そうな感じはしないが、剣を買いに来たということはきっと冒険者なのだろう。


 ――どこかで見たような気がするが、きっと冒険者だろう。

 そう、、、 決して、ダンジョンで勇者ごうだに襲われていた女性――お姫様ではないはずだ。


「――カメリア様っ!」

「人違いですっ!」


 ――バタン!

 扉を閉め、鍵をかけ、、、

 この部屋、鍵はついていない!?


 ――バタンっ!

 ドアが強制的に開かされ、ドア越しに居た俺は吹っ飛ばされる。

 受け身を取ることを忘れていた、俺は思わず尻餅をついてしまう。


 そこに、お姫様が駆け寄ってきて――


「――お会いしたかったですわ、カメリア様っ!」


 ――抱き着いてきた




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ