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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第3章 レベル1鍛冶師だけど、聖剣使っていたら勇者になりました
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07話 VSフルメタル・ゴーレム


「――やっぱり硬いかっ」


 ダンジョンボス『フルメタル・ゴーレム』は、思った以上に厄介な相手だった。

 聖剣クラスの武器じゃないと刃こぼれを起こすほど硬い装甲に、MPを使うことで完全回復してくる能力のせいで、HPが中々削り切れない。


 幸い、ゴーレムの動きはそれほど早くないので、攻撃はあたることはそうそうない。

 動きをよく見てかわし、攻撃を入れられるタイミングに聖剣で切りかかる。

 いわゆる、ヒットアンドアウェイ戦法だ。


「――はあっ」


 ゴーレムの殴りかかりを避けるように動き、その速度を維持したまま聖剣でゴーレムに切りかかる。

 力いっぱい振り下ろした聖剣はゴーレムの左腕を切断することに成功する。


「――このまま押し切るっ!」


 間髪入れずにゴーレムに切りかかるが、踏み込みの甘さのせいか、ゴーレムに致命的なダメージは与えられない。

 やはり、剣術などを学んでいないのがつらいのだろう。

 いくら攻撃力などのステータスが高くても、それを活かしきれてはいない。


『――ゴオオオ、、、』


 距離を取ったゴーレムはスキルを発動し、回復をし始める。

 HPが満タンになると、部位欠損なども治るみたいで、斬った左腕も治っていく。


「くそっ。また回復された、、、」


 このやり取りを、すでに10回以上繰り返している。

 ゴーレムの攻撃は隙が大きいので、かわしつつ攻撃を入れることができるが、当たったら痛そうなので精神的に削られてきている。

 このままだと、俺に攻撃が当たるか、ゴーレムのMPが底を突くかの勝負になりそうだ。


「――MPが底を突く、、、?」


 そういえば、まだ魔法を使って攻撃していなかった。

 ついつい聖剣に頼る癖があるので、魔法というものを忘れがちなのだ。


「――問題はMPか、、、」


 今使っている聖剣は、近接戦闘のために肉体的なステータスの恩恵が高いものを選んでいる。

 そのため、MPの恩恵はそこまで高くない。


 大きな魔法を使うなら、『MPタンク』シリーズを装備したいところだが、あれは逆にMP以外の恩恵がほとんどない。

 1振りだけ変えるという手もあるが、それでもステータスが下がりすぎる気がする。


「なら、あいつの体制を崩して、時間を稼げばいいか」


 狙うのは、足。

 ――あれだけの巨体だ。

 片足でも斬れれば、転ぶに決まっている。


「――ふっ」


 敏捷力を最大に発揮させ、一息に移動する。

 突然動きが速くなったことで、ゴーレムは俺の動きについてこれていない。


「――もらったっ!!!」


 両手で聖剣『ハーゴード』を、力の限り振りぬく。

 ゴーレムの足は多少の抵抗があったものの、切断に成功した。


「今のうちに、聖剣を――っ!?」


 ゴーレムが倒れている間に聖剣を取り換えようと、意識を【アイテムボックス】に向けた瞬間。

 ゴーレムの腕が目の前に迫っていた。


「――ぐふっ、、、」


 とっさに腕を前にだして防御をしようとしたが、虚しく俺は吹っ飛ばされて部屋の壁に激突した。


「――がはっ!」


 壁からの圧力が加わり、肺に残っていた空気が強制的に吐き出された。

 意識を失いそうな衝撃に逆らいながら、俺は現状を確認する。


 ――どうやら、ゴーレムは足を斬られても体制を崩さずに、攻撃してきたらしい。

 聖剣を交換する直前だったので、なんとか死ぬような怪我をせずに済んだといったところか、、、


「ふざけやがって、、、」


 足を斬られたゴーレムはスキルを使い、また完全回復しているところだった。


 ――このままじゃ、ジリ貧どころか、俺が先に殺される、、、

 俺は痛みで悲鳴を上げる体を無理やり起こす。


「しょうがない、、、 ――いいだろう。『あれ』を使ってやる!」


 ゴーレムがスキルで回復している間に聖刀を1振り交換する。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 名前:聖刀『氷面鏡椿ひもかがみつばき

 レアリティ:18

 恩恵: HP+ 800

     MP+1000

    STR+ 900

    INT+ 500

    VIT+ 500

    AGI+1000

 スキル:【一刀両断】この刀に宿るMPをすべて使い発動する。斬った対象を即死させる。

説明:異世界から来た稀代の刀匠が、己の技術すべてを使い打った刀。使用されたミスリル、オリハルコン、アダマンタイトの長所だけが活かされている。

    勇者のみ装備可能 ※作成者は装備可

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ――ここからが、俺の本気だっ!



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