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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第3章 レベル1鍛冶師だけど、聖剣使っていたら勇者になりました
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01話 王都へ

この話から3章です。


「――次は王都に向かおうと思う」


 『カメリア商会』を設立し、海龍討伐祭も十分に楽しんだので、俺たちは港町ルトリアを離れることにした。

 それで、次の目的地を決めることにしたのだけれど、選択肢は2つあった。

 1つは海を渡り、ルトリアとは別の港町へ。

 もう1つは、陸路を使い王都へ。


 本来なら、ここで迷うところだが、今回は1つの要因ですぐに決まった。

 その要因とは、もちろん海龍のことだ。

 もし、船に乗っている最中に、あんな化け物に遭遇したらと思うとゾッとする。


「私はご主人様の意見に従いますから」

「私も王都は賛成なの」


 2人の許可も取れたので、次の目的地は王都で決まりだ。


◇◆◇


 次の日、旅支度を終わらせ、『カメリア商会』の従業員――主に3姉妹だけだが――に挨拶をしてから、王都へ出発した。

 今回は魔獣の森のような危険地帯や、通りにくい道がないので、馬車を用意した。

 『カメリア商会』としての宣伝も兼ねているので、特注の馬車である。


 お金は多少かかったので、性能も結構お高い。

 揺れを抑えるスプリング構造も付いている貴族御用達と比べても遜色ないとのこと。


 初めての馬車なので、張り切って俺が御者をやると言ったのだが、、、

 「こういったことは奴隷の仕事です」と、2人に押し切られてしまったので、手綱を握るのはミミとココネが交代しながらである。

 任せきりは悪いと思わなくもないが、2人から仕事を奪うのも逆に良くないのかもしれないので、甘えることにした。


 なので、俺は馬車の中で暇をしている。

 たまに出てくる魔物も、パワーレベリングによって強くなった2人が難なく倒してしまっている。

 経験値になることも考えれば、2人のほうが効率はいいのでが、俺の仕事が何一つない。

 ――もはや単なる荷物だ。


 旅のテンプレである、盗賊などの出没もなく、平和な時間がただひたすら流れる。

 こういった王都へ向かう道は利用者も多いので、しっかり警備されている。

 そのため、盗賊は違うところに流れていくらしい。


「――それにしても暇だ、、、」


 結局、王都に着くまでの2日間。

 何一つ問題も起こらず、経過したのだった。


◇◆◇


「――あれが、王都か、、、」


 時刻は正午くらい

 もうすぐ、王都へ着く予定の時間である。

 見える景色は、壁。

 もちろん、王都を囲う壁である。


 馬車に乗っていた2日間。

 あまりにも暇を持て余した俺は、【アイテムボックス】に入れてあった、ココルテでもらった冊子を見つけ読んでいた。

 俺はこの世界についても詳しく知らなかったので、ちょうどいいと思ったのだ。

 その冊子には、俺たちがいる国以外の国ことも書かれていた。


 この世界にはアルカル・イノークス・ウィルドン・エファント・オーレンという5つの国がある。

 ――あいうえお、で覚えやすいのはありがたい。


 これに、魔族が支配すると言われている魔国という国(?)があり、これを含めた6つの国がそれぞれ大陸になっている。

 大陸の並びは、サイコロの5の形に5国があり、それから左(西)の方に魔国がある。


 俺が今いるのは、ウィルドンという国になり、サイコロの5の真ん中の国である。

 そしてウィルドンの王都――ヴィントヴィーゼという――が、今目の前にある。


「――てか、すごい行列だな、、、」

「仕方ありません、王都ですから」

「今日はまだ少ない方なの。酷い時はあれの3倍はあるの」


 王都へ通じるただ一つの門。

 そこには、百人規模の行列ができていた。

 ほとんどが冒険者か商人に見えるが、中には貴族っぽい人も混ざっている。


「貴族とかは優先に入れたりしないのか、、、」

「昔はそうだったらしいの。ただ、貴族の1人がそれで問題を起こしたらしいの。それ以降は貴族だろうが冒険者だろうが、全員ああやって並ぶことになったの」

「なるほど、、、」


 まあ、何はともあれ。

 貴族でも勇者でもない、レベル1の鍛冶師でEランク冒険者である俺たちも当然、、、

 ――あれに並ばなきゃならないらしい。


 俺たちは馬車を走らせ、行列の最後尾に並んだ。

 ココネ曰く(いわ)、このぐらいの順番だと、問題がなくて2時間ぐらいかかるらしい。

 時間が掛かりすぎるような気もするが、王都の入場のチェックはかなり厳重になっているらしい。


 それに問題があったら、もっと長くなる。

 問題が起こりませんように、と祈った瞬間。


「――なんで、俺たちが並ばなきゃならねえんだよ!!!」


 後ろの方で、男たちのグループがそんな叫び声をあげた。


 ――これも、一種のフラグか、、、


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