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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第2章 レベル1鍛冶師だけど、旅の途中で魔剣を売る商売始めます
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  SS ミミのお祭りデート

サイドストーリーです。

ミミ視点になります。


「――今日は待ちに待った、ご主人様とのデートです!」


 私は、鏡の前で身だしなみのチェックをします!


 髪の毛――よし

 お化粧――よし

 服装――よし


 準備完了です。

 これから、ご主人様とお祭りデートなのですから、気合を入れて準備しました。


◇◆◇


「――ミミ、ココネ。ちょっといい?」

「何でしょうか?」

「どうしたなのー?」

「うん。最近『カメリア商会』のことで、2人にはずいぶん手伝ってもらったから、お祭りの期間中くらいは休んでもらって、祭りでも楽しんでもらおうと思って」


 そういってご主人様は、袋に入った大金(ご主人様からしたらお小遣い)をとりだし、私とココネさんに渡してくれます。


「たぶん足りると思うんだけど、もし足りないようなら言ってね。また渡すから」

「ご主人様、、、 こんなにあって足りなくなることはありません」

「シロウ様、たまにおかしいの」

「そう? なら、他に俺にしてほしいことはある? 俺にできることならなんでもするよ?」


 ご主人様は、たまにというか、いつも金銭感覚が少しおかしいです。

 なんでも、レベルが上がらない代償なのだから、お金には糸目をつけず楽しんでやる、とのことですが、それでも奴隷にまでこの待遇はおかしいです。


「なんでもしてくれるなら、夜の方をお願いしたいの!」


 ――その手がありましたっ!

 い、いけません。乗り遅れてしまいます。


「わ、わたしも、それがいいです」


 恥ずかしすぎて、顔から火を噴きそうです。

 両手で顔を隠しますが、ご主人様にばれないでしょうか。


「さ、さすがに、それは遠慮したいかな、、、」


 ――ご主人様は嘘つきです。

 なんでも、してくれると言ったのに、、、


「じゃあ、デートしてほしいの! お祭りを一緒にまわるの!」

「そのぐらいなら、いいよ。ミミもそれでいい?」

「は、はい! もちろんです!」


 少し残念でしたが、ご主人様とデートできるのはうれしいです。

 こうして、ご主人様とのデートが決まったのです。


◇◆◇


「――ミミ、お祭りは楽しい?」

「はい! とっても楽しいです!」


 ご主人様と一緒に居られれば、それだけでも嬉しいですが、こうしてお祭りを2人きりで楽しめるのは、もっと嬉しいです。

 それに、人込みではぐれないようにと、ご主人様が手をつないでくれています。

 ご主人様の温かさが、手を通して感じられて、私も温かくなります。


 ――幸せすぎて死にそうです。


 顔まで温かくなってきて、顔が赤くなります。

 ご主人様には、あまり見られたくなくて、目をそむけてしまいます。


 そうして、ずらした視線の先に、あるものがありました。


「あ、ご主人様。あれは何ですか?」

「うん? どれのこと?」


 私は、大小のぬいぐるみや、お菓子などが棚に並べられているお店を指さします。


「ああ。あれは『射的』だね。殺傷能力のないおもちゃの銃で、棚にある景品を打って落としたら、その景品を貰える屋台だよ」

「そうなのですか、、、」


 私は、棚に置いてある景品の中で、大きいお犬さんのぬいぐるみに目を奪われてしまいました。

 もふもふの毛並みに、あのつぶらな瞳。

 ――あのお犬さんは、とってもキュートです。


「――やってみるかい?」

「はい!」


 ――あのお犬さんは、私が可愛がるんです!


◇◆◇


「うー、、、 難しいです、、、」


 お犬さんのぬいぐるみは、とても手ごわかったです。

 弾は当たるのですが、全然倒れてくれません。


 弾の威力が足りないので、いくらやっても無理そうです。


 ――お犬さん、欲しかったです。


「――ミミ。ちょっといいか」

「えっ!? ご主人様っ?」


 急に、ご主人様が後ろから抱き着いてきました。


 ――こ、こんなところで、ですかっ?

 べ、別に嫌なわけではないのですけど、さすがにこんな大勢の前では恥ずかしいです。


 でも、私はご主人様の奴隷です。

 ご主人様がしたいなら、私は、、、


「――ほら、銃を構えて」

「えっ、、、」


 ご主人様が、おもちゃの銃を私の手に握らせます。


 ――あれ?

 これは、もしかして、私の勘違いですか?


「いい? タイミングを合わせるよ」


 ご主人様は、私を後ろから抱きしめるような体制で、一緒に銃を構えます。


「――3、2、1、今っ!」

「ひゃっ!?」


 ご主人様の『今っ』合わせて、私の犬耳に息がかかります。

 私は思わず、体に力が入ってしまい、引き金を引いてしまいました。


「――おめでとう!!!」


 カランカランと、屋台の店主が鈴を鳴らしながら、倒れたお犬のぬいぐるみをご主人様に渡します。

 お犬さんのぬいぐるみを受け取ったご主人様は、そのまま私の方へ向き、お犬さんのぬいぐるみを渡してくださいました。


「はい、これ。欲しかったんだよね? こういう大きい景品は、同時に狙えば取れるんだよ」

「あ、ありがとうございます、、、」

「うん。大事にしてね」


 ――私は今日、幸せすぎて死んでしまうかもしれません


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