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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第2章 レベル1鍛冶師だけど、旅の途中で魔剣を売る商売始めます
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10話 海龍のいざこざの後はシン○レラ?


「――くっ、、、」


 凄まじい轟音と、眩い光が辺りを支配する。

 そのまま、ブレスによる衝撃が襲って、、、こない。


 ――どうやら、うまく行ったらしい。


 砂埃が晴れ、ようやく視界が解放される。

 目に入るのは――巨大な剣。

 海龍と人々の間を遮るように、俺が作った1本の大剣が突き刺さっていた。

 

 聖剣2本のMPで、地面に存在する金属などを材料として【武具創生オーダーメイド】で作り上げた剣は、海龍のブレスを受けて傷ついたものの、人や町を守るという役目は果たせたらしい。


「助かったのか、、、」

「剣だ! 巨大な剣が俺らを守ってくれたんだ」

「ばかっ! 早く逃げないと、海龍はまだいるんだぞっ!」


 助かったことで安堵の息をつく中、海を泳ぐ海龍を見て現状を再確認する。

 その結果、引き起こされるのはパニックだ。

 前後左右を様々人が走り抜け、身動きがまともに取れなくなる。


「ミミ、ココネ!」

「ご主人様!」

「シロウ様!」


 わずかにしか動けないながらも、2人の手を取り、引き寄せる。

 2人は比較的小柄なので、なんとか引き寄せることに成功する。


 ――海龍の強さは本物だ。

 ブレスはなんとか防げたものの、もし、戦闘にでもなることがあれば危ない。

 今は逃げる方が優先だ。


(――海龍はどうしてる?)


 海の方を見ると、海龍が水面から顔を出していた。

 もしや、またブレスかと思ったが、今度は口元にブレスの兆候はない。

 理由はわからないけど、不意に現れたブレスを防ぐほどの剣に警戒しているかもしれない。


 ――とにかく、チャンスだ。

 今のうちに逃げよう。


 海龍から視線を外し、逃げようとしたとき。


「――っ!?」


 不意に海龍と目が合った。

 間違いなく、海龍は俺のことを見ていた。


 体中に緊張感が走る。


 ――どうする?

 ミミとココネだけを逃がして戦うか?


 そんな考えを浮かべていると、なぜか海龍の目から、何かを訴えているような、気がした。

 ――気のせいかもしれないけど。


『ガアアアアア!!』


 海龍が叫び声をあげて、海に潜る。


「――来るかっ」


 MPが空になった聖剣を【アイテムボックス】にしまい、違う聖剣を取り出す。

 何はともあれ、ミミとココネが逃げる時間くらいは稼がないと、、、


 海龍の動きを注意深く、監視するが、海龍は水中から出てこようとしない。

 それどころか、、、


 海龍の影が、港から離れて行ったのである。


「助かったのか、、、」

「海龍が逃げて行ったぞー!」

「これで、祭りができるな!!!」


 歓声があちこちから上がる。

 確かに、海龍は戻ってくる気配はない。

 とりあえずの危機は去ったみたいだけど、、、


 ――安心するのはまだ早いだろう。


 俺は、両腰に装備した聖剣をいつでも抜けるように、手をかざす。

 しかし、海龍は一向に戻ってこない。


 どうやら、本当に逃げて行ったみたいだ。

 俺は安どのため息をつきながら、いつもの聖刀と魔剣に武器を変える。


(どうなることかと思ったぜ、、、」


 ただ、それよりも、、、


 ――ルトリアの住人たちは、祭りの準備を再開してた方が驚きだった。


◇◆◇


「すごい行列ですね。ご主人様」

「シロウ様、すごいのー!」


 次の日、港にできた行列を見て、ミミとココネが喜んで(?)いた。

 行列の原因は、海龍のブレスを防ぐために俺が作った剣のせいである。


 ――ただ、行列の主たちはただの見物客ではない。

 その理由は剣にあった。


 【超高位鑑定】を、突き刺さっている大剣に使う。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 名前:魔剣『倶利伽羅クリカラ

 レアリティ:11

 攻撃力:B

 斬れ味:C

 耐久性:A

 恩恵: HP+200

    STR+50

    VIT+100

 スキル:【巨大化】大きさを調節することができる。ただし大きくすればするほど攻撃力、斬れ味が低下する。

 説明:守ることのために作られた魔剣。攻撃力、斬れ味を犠牲に耐久性が高くなっている。

    レベル60以上装備可能 ※作成者は装備可

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 突き刺さった魔剣の性能はこうなっている。

 問題は説明の最後の欄。『レベル60以上装備可能 ※作成者は装備可』

 つまり、この剣を装備できるのは、レベル60以上か、もしくは作成者。


 ――この行列は、海龍から町を救った英雄を探し出すものなのである。


 要はシン○レラだ。


 落としていった靴⇒突き刺さっている剣。

 お姉さんたち⇒行列の人々。

 報酬の王子様との結婚⇒住民から英雄と認められること。あとお金。


 といった、一風変わったシン○レラだけど、、、


 まあ、ともかく。

 人は欲望に忠実なもので、絶対に装備できないのにチャレンジする人は後を絶たないため、この行列が維持されているのだ。

 中には、この間絡んできた『タイラント』も混ざっているし。


 で、肝心のシン○レラ本人である俺は、目立ちたくないので、もちろんスルー。


 残された剣は、このまま残るか、レベル60以上の人が回収するかはわからいけど。


 ――めでたし、めでたし、なのかな


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