表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第2章 レベル1鍛冶師だけど、旅の途中で魔剣を売る商売始めます
22/119

01話 新たな奴隷

今回から2章になります。


「――お願いがあるの!」


 俺の目の前で、頭を下げつつ上目遣いという離れ業を繰り出す女の子は旅商人のココネ。

 薄い赤い髪が特徴の、かわいい女の子である。


 ココネには、アダマンタイトなどの異世界金属の仕入れを何度も頼んみお世話になった。

 ある意味では、聖剣を作れたのはココネのおかげだ。

 だから、多少のお願い事なら二つ返事で了承するけど。


 決して、上目遣いが可愛いからという下心からではない。

 ――だからミミ、そんなにご主人様を睨まないでくれ。


「どうしたの? 俺が力になれることなら協力するよ?」


「私を奴隷にしてくださいなのっ!!!」


 ――えっ?


◇◆◇


 俺は涙がこぼれてきた。

 隣ではミミも号泣している。

 理由はココネの生い立ちを聞いたからだ。


(こんな小さい女の子が、あまりに重い物を背負っているのか)


 俺も、いじめを受けていたときは、俺だけは特別辛いと思っていたけど、俺なんてまだ恵まれていたんだな。

 となりでミミも「私よりも大変です」と、つぶやいている。


「――旅商人は危険なの。でも、変な人の奴隷にはなりたくないの。だからシロウ様お願いなの。もちろん夜の方も頑張るの。私を奴隷にしてなの!」


 ――もちろん、嫌なわけではない。

 むしろ、助けてあげたい。

 でも、奴隷は違うと、思う。

 なんていうか、ココネのお父さんに悪い気がする。

 それを、ココネに言うと。


「それはだめなの。私はこれでも商人なの。だからシロウ様には私を買ってもらうの!」


 と、ものすごい勢いで反対してきた。

 よくわからないけど、商人としての矜持きょうじがあるらしい。


「お願いなの!」

「ご主人様、私からもお願いします」


 可愛い女の子からの、涙目上目遣い×2。

 ココネのお父さんに悪いから、やっぱりだめだ。

 そんな気持ちがガリガリ削られていく。

 そして、俺は二人に負けた。


「――はあ、わかったよ」


 こうして、我が家に新しい奴隷が加わった。


 もしかして、この世界の女の子は、涙目上目遣いのスキルを持つのが普通なのだろうか。


◇◆◇


 ココネは、ミミと一緒に家事をすることになった。

 最初は戸惑っていたが、ミミに教えてもらいながら、少しずつやれることが増えて行っている。

 ただ、ココネ自身は仕事の出来栄えに不満があるらしく。

「これじゃ、シロウ様のお役に立てていないの」

 などと言い。毎晩、俺が寝ているところにやってきて、夜のご奉仕をするのと言ってくる。


 まあ、童貞でチキンな俺は、毎日追い払っているんだが、、、

 

 ちなみに、俺も何もしていないわけではない。

 刀匠の技術と【武具創生オーダーメイド】の合わせ技によって、狙ったスキルを持った聖剣を作れるようになったので、調子に乗って、いろんな聖剣を量産した。

 その際『アナライザー』が聖刀と表示された仕組みも判明した。


 レアリティ1~9までのはあざななし。

 レアリティ10~11が『魔』を冠する。

 レアリティ12以上が『聖』を冠する。


 例えば、レアリティ12の杖は聖杖せいじょうとなるし、レアリティ10の弓は魔弓まきゅうになる。

 後、レアリティ10以上になると、レベル制限とかの装備制限がかかる。ただし製作者は装備できるらしい。


 ただ、そんなことを確かめているうち、遂に。

 材料である金属に底が見え始めた。

 どうやら、調子に乗って武具を作りすぎたらしい。


「まだまだ、作りたい武器もあるけど。さすがにココネに買ってきてくれとはいえないし、、、」


 ココネは旅商人が危険だからと言って奴隷になりに来たのに、金属買ってきてと、頼むわけにはいかない。

 でも、武器もまだまだ作りたい。

 それに、以前調べた異世界金属の中の1つ『神鋼』が気になっている。


 『神鋼』レアリティ不明の、この世界で手に入る武器の素材としては頂点に君臨する金属。

 もともと『神鋼炉』も、神鋼を加工するための炉である。


 そこで『神鋼炉』を作ってくれたおっさんたちに聞いてみたところ、神鋼は過去に勇者が一度手に入れたことがあるらしい。

 その時は国一番の職人がスキルで武器にしたという。

 ――そう。それが王城にある聖剣らしい。


 で、俺はあることを思いついた。


 ――もし、神鋼を手に入れて、俺が日本刀を打ったら?


 オリハルコンからでも聖剣ができるのが、日本の技術だ。

 それを『神鋼』で使った場合、いったい何ができるのか?

 そんなことを考えると、夜も眠れない。


「――俺は『神鋼』で日本刀を打つ。それを、この世界での最終目標にする!」


 爺さんから継ぐはずだった、刀匠としてのすべて。

 今では、教えを乞うことは叶わない。

 ――けど。


「俺は俺なりにできることをしよう」


 だから、決めた。


 ――『神鋼』を手に入れるため、旅に出る!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ