16話 恩恵でMPが増え、スキルが使えるんだぜ
ハーゴードを作り上げ、2本目の聖剣造りを始めた。
そして、とあることに気づいた。
それは、最後の【研磨】だ。
今までは、おっさん2とミミにやってもらったのだが、俺も【鍛冶師】のスキルを持っているため、【研磨】は使える。
ちなみに、【鍛冶師】のスキル説明はこんな感じ。
【鍛冶師】:鍛冶を行う者。【武具創生】【研磨】【修復】を使えるようになる。
今までのおれは、MPが1しかなかったため、MPを使うスキルが使えなかった。
しかし、前回作ったハーゴードを装備すると恩恵により、MPが増えるから、魔法やスキルが使えるようになったのである。
てなわけで、俺は腰にハーゴードを装備した状態で【研磨】を使ってみた。
すると【研磨】はしっかりと発動し、手元の剣が磨かれていく。
ちなみに、今回素材に使ったのはオリハルコンである。
聖剣を作るなら、アダマンタイトを使い、前回と同じように打てばいいのだが、ある仮説を証明するためにオリハルコンにしたのだ。
その仮説とは――
折り返し鍛錬の時に、アダマンタイトが黒色から黄色に変わったために聖剣となった。
――である。
これを確認するために、俺はひたすらオリハルコン相手に折り返し鍛錬をしたのだった。
すると、39回目の折り返し鍛錬のタイミングで、水色だったオリハルコンが黄色に変色した。
そして完成したのが
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名前:聖剣『オレイカルコス』
レアリティ:12
恩恵: HP+500
MP+500
STR+300
INT+150
VIT+150
AGI+150
説明:異世界から来た稀代の刀匠が、スキルを用いずにオリハルコンを気が遠くなるほど鍛錬し、鍛え上げた至極の一振り
勇者の装備可能 ※作成者は装備可
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ちゃんと聖剣だった。
これで、仮説が正しいことが証明された。
ただし、完成した聖剣のレアリティがハーゴードよりも1低いから、もしかしたら金属によっては聖剣に成りえないということもある、というか、鉄から聖剣を作れるとは思えない。
――ともかく、これで
俺は2振りの聖剣を手に入れた。
恩恵が受けられる武器は2つまで。
俺はハーゴードを腰の左に、オレイカルコスを右側にそれぞれ括り付ける。
これで、2振りの聖剣を装備したことになるはずだ。
「――ステータスオープン」
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カジ シロウ
LV: 1
HP: 1600(100)
MP: 1001(1)
STR: 801(1)
INT: 201(1)
VIT: 351(1)
AGI: 300(100)
スキル
【言語翻訳】【簡易マップ】【アイテムボックス】【鍛冶師】
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「随分と、チートになったものだな」
ステータスを見て出た最初の感想はそれだった。
気が付いたら、森のなかにいて、チートスキルも持っていなくて、ステータスも超低くて、最初は薬草集めしかできなかった俺が、遂にここまで来られたんだなあ。
ただ、聖剣によって、恩恵に差が出るみたいなので、ステータスが偏っている。
とくにハーゴードが攻撃特化なのが効いているみたいだ。
ちなみに、2本の武器を装備している時、恩恵のHPとMPは片方ずつではなく、両方が同じ値になるように減っていくらしい。
さて、ほかにも恩恵のバランスが違う聖剣を作りたいのだが、それより先に実験しておきたいことがある。
それは【鍛冶師】のスキルである【武具創生】だ。
このスキルはMPを消費し、目の前にある素材を使い装備を生み出す。
消費されたMPによって出来上がる装備の強さが変動する。
――注目したいのが、このスキル、剣や刀以外の装備も作れることにある。
俺は刀匠だから、剣や刀以外の武器や鎧なんてものは作れない。
ただし、聖剣の恩恵MPを踏まえれば、かなり上質の武具が創れると思われる。
「さあ、いざ、実験だ。【武具創生】」
――こうして、俺の打倒ゴブリンへ向けての装備充実が図られていく。




