14話 いざ、アダマンタイトで剣造り
ココネが王都で手に入れてきてくれた金属は以下の通りである
アダマンタイト
ヒヒイロカネ
シロイロカネ
アオイロカネ
オリハルコン
ミスリル
それぞれが、剣や刀を10本くらい作っても余るほどある。
結構買えたみたいだ。
ココネは、しばらくココルテの町に滞在した後、また王都に行くらしい。
なので、また買ってきてもらうように頼んだ。
「さてと、どれで作るかだなあ」
金属を机の上に並べ、思考する。
ミスリル(レアリティ5)で最大15の恩恵だったので、単純に考えればアダマンタイト(レアリティ10)で30の恩恵ぐらいな気がする、、、
ゴブリンを倒すためだし、いい金属を使ってみよう。
「アダマンタイトの性質だと、刀には向かないかな」
アダマンタイト:レアリティ10 とにかく硬く、比較的重い
「だったら、両刃剣か」
両刃剣の特長は、質量を活かし、叩き切ることに重きを置いている。
そう考えると、アダマンタイトは向いていると思う。
さて、両刃剣のつくり方だけども、簡単に作るのなら鋳造――金属を溶かし、型に流し込んで、固まったら研ぐ――という方法がある。
けど、鋳造は量産には向いているけど、やはり剣としての性能は落ちてしまう。
なので、今回は日本刀を打つ時の技術を使おうと思う。
折り返し鍛錬という、熱した金属を打ち延ばし、折り返し、また打ち延ばすという作業を繰り返す技法である。
これを行うと、粘りが出て強度が増すほかに、金属に含まれる不純物がなくなり、より頑丈になり、切れ味も増す。
この技法ならば、両刃剣にも使えるだろう。
◇◆◇
『神鋼炉』で熱したアダマンタイトを、ハンマーで叩き打ち延ばしていく。
ある程度均一に延ばせたら、折り返し、さらに打ち延ばしていく。
しかし、アダマンタイトは硬く、かなり重いハンマーを使っても少しずつしか打ち延ばせない。
なので、長時間をかけ、作業をしていくことになった。
結果、折り返し鍛錬だけで、10日の日数がかかった。
20回の折り返し鍛錬を経て、累乗計算で1048576層状にも上る。
そして、刀身以外の仕上げも含め、15日で、完成した。
「――ようやく完成だ」
「おめでとうございます。ご主人様」
今回は、最後の研磨をお願いするためにミミに来てもらった。
出来上がった剣は、アダマンタイトの色である黒色、ではなく、なぜか黄色の刀身を備えている。
16,7回目の折り返し鍛錬の時から、アダマンタイトの色が変色し、最後には黄色になってしまったのだ。
もしかしたら、折り返し鍛錬がアダマンタイトには合わなかったのかもしれない。
まあ、作ってしまったものはしょうがない。
あとで鑑定してみてダメだったら、【アイテムボックス】の肥やしにしようと思う。
「それじゃ、ミミ。研磨してみてくれ」
「――はい」
恐る恐るといった感じで、ミミが剣を受け取る。
そして、祈るように剣を胸の前に掲げ【研磨】を発動した。
ちなみに【研磨】に使用するMPは15であり。ミミのMPの最大値は30だ。
【研磨】の効果が表れ、剣が磨かれていく。
どうも、研ぐ作業を早送りで見ると、磨かれていくように見えるらしい。
そして、3分ほどが経った。
白銀刀・初名の時は、1分ほどで終わったのに今回は長い。
そして、さらに2分が経ち、合計で5分ほどで【研磨】が終了した。
光の中から現れたのは、なんと黄金に輝く刀身を持った美しい剣だった。
ミミから剣を受け取り、あらゆる角度から眺めてみるが、一切の歪みはなく、見ていて惚れ惚れするほどだった。
暫く、眺めていると、不意に剣が震えた気がした。
まるで『早く名前を付けろ』と言っている気がする。
前回もそうだが、もしかしたら【鍛冶師】は武器と簡単な意思疎通ができる能力があるのかもしれない。
そんなことを考えていると、また剣が小刻みに震えた。
やはり、名前を付けろと急かしているようだ。
名前を付けるのは苦手だ。
安易な名前か、中二病みたいな名前になってしまう。
――そうだな、、、
硬い(Hard)黄金(Gold)から取って、、、
「――ハーゴード。お前の名前はハーゴードだ」
我ながら、安易な名前だなあ、と思っていると。
剣――ハーゴード――が喜んだ気がした。
――それで、いいのかよ。
そんな俺の心のつぶやきに反応したのか、ハーゴードは小さく輝いて見せた。
「ともかく、名付けも終わったし、鑑定してみよう」
【アイテムボックス】から小さい鑑定石(今度大きめのやつを買おうと思っている)を取り出し、ハーゴードを鑑定してみる。
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名前:聖剣『ハーゴード』
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――あれ?




