10話 日本刀の打ち方
今回は短め&説明が主になります。
苦手な方は飛ばしください。ストーリーにはあんまり影響しないはずです
ミミのおかげで家事――特に食事――の心配がなくなった俺は、さっそく刀を打とうと工房に来た。
そこで、少し前に書き起こしたメモを取り出す。
異世界金属について、調べたのである。
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素材(金属)一覧
神鋼 :レアリティ不明 武器や防具を作るためには最高の素材。
アダマンタイト :レアリティ10 とにかく硬く、比較的重い。
(各種)イロカネ :レアリティ 9 属性相性が高く、それなりの硬さを持つ。
オリハルコン :レアリティ 7 硬さと重さのバランスがいい。
ミスリル :レアリティ 5 鉄より硬く、比較的軽い。
玉鋼(最上級和鋼):レアリティ 4 硬く、少し重い。
鉄 :レアリティ 2 硬い、脆い。
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今のところ手に入った金属は、鉄とミスリルだけである。
ちなみに、玉鋼とは、誤解されがちだが、金属の名前ではない。
砂鉄や鉄鉱石を還元し、生成した鉄の中の最等級のものを玉鋼と呼ぶのである。
『神鋼炉』もあるから、玉鋼を用意することもできるかもしれないけど、俺には製鉄技術はないので、今回は先送りにしよう。
「――だとしたら、ミスリルかな」
俺は【アイテムボックス】から、ミスリルを取り出す。
白銀色をした金属で、見た目の割には軽いのが特徴。
ちなみに剣と刀についての、俺なりの解釈はこんな感じである。。
剣:両刃のもの。質量を利用し、叩き切る。
魔剣や聖剣は、両刃剣。
刀:片刃のもの。斬ることに重きを置く。
日本で作る日本刀は、特に斬ることに特化している。
「――ミスリルの特長から考えれば、刀の方が向いていると思うから、日本刀のつくり方をそのまま試してみようか」
日本刀のつくり方の工程を大雑把分けると、以下の通りになる。
1、玉鋼を熱し、上質な部分を選び出す。
2、選び出した玉鋼たちを熱し、1つの塊にする
3、熱した素材を打ち延ばし、折り返し、また打ち延ばす、を15回ほど繰り返していく。(累乗計算すると、32768層状)これを皮鉄と呼ぶ
4、炭素量が少なく柔らかい心鉄を3で作った硬い皮鉄でくるむ。(日本刀の特長折れず、曲がらず、よく切れるを実現するため)
5、皮鉄と心鉄を合わせたものを、熱し平たい棒状に打ち延ばす。
6、小槌を使い、日本刀の形状に整える。
7、焼刃土を塗り、熱して、冷やし、刃紋を描く。
8、曲がり、反りなどを直し、荒研ぎをする
9、柄を固定するための目釘孔を打ち、作者の名を入れる。
10、専門の研ぎ士が研ぐ。
11、鍔と柄を付ける。
――問題は研ぐことだ。
俺も、一応の研磨はできるけど、プロには到底及ばない。
おっさん2の話では【鍛冶師】のスキルの中に【研磨】というスキルがあるらしく、最後はどこかの職人に頼れば何とかなると思う。
「さて、後顧の憂いはなくなった。――いざ、俺の鍛冶の場へ」




