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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第1章 レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります
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09話 ミミ


 内弁慶――家の中では強がっていて、外では意気地のない様。


 俺は、いじめられたことで引きこもり。

 その結果、自分の世界では強い口調になるけど、誰かと話すときは丁寧語になってしまう。

 しかし、中学・高校と最低限しか登校していなかった俺は、家族以外と話すことがほとんどなかった。ましてや女の子と話すことなんて皆無だった。


 つまり、何が言いたいのかと言うと、、、


(奴隷の女の子を買ってきたものの、うまく話せる自信がない)


 とりあえず、家まで連れてきたのはいいのだが、女の子は一言も喋ろうとはせず、ただ黙って命令を待っているかのようだ。


 ――まずは、コミュニケーションを取ることだな。

 この子も、何か深い闇を抱えてそうだし。ゆっくり慣れて行けばいいだろう。


「じ、自己紹介から始めようか。僕はシロウ。18歳で異世界人だ」

「――わたしは、ミミと、言います。11歳です」

「ミミね。うん、わかった」


 改めて、ミミを見てみる。

 茶色のショートヘアにぴょこんとでた犬耳。尻尾は隠れていて見えない。ついていると思うけど。

 奴隷商にいたときのままの、少しみすぼらしい服を来ているものの、痩せすぎたり、汚れていたりはしていない。

 それどころか、幼いが10人が見たら10人は可愛いというほどの美少女。

 この子が俺の奴隷と思うと、心臓が飛び出しそうなほどドキドキしてくる。


 ちなみにだが。

 この世界の奴隷は、ほかの異世界モノとさほど変わらないみたいだった。

 ――奴隷に人権はなく。物として扱う。

 極端な話、これでまとめられる。

 何をしてもいいし。何をさせてもいい。

 奴隷の首輪で強制的に命令を下すこともできる。


「それじゃ、ミミを買った理由からせつめいしようかな」

「――はい。覚悟はできています」


 ミミはぎゅっと、服の裾を握り締める。

 恐怖からか、それとも緊張からなのか、全身も震えている。


 ――これは、可愛い女の子の奴隷を買った理由としては、一番先に出てくるアレを覚悟しているのだろう。


(だからって、元コミュ障の引きこもりには荷が重いよな)


「勘違いしないでくれ。ミミには、この家の家事を任せたい」

「えっ? 家事ですか?」


 キョトンと首をかしげるミミ。

 犬耳も一緒になって動く。


 ――なにこれ、かわいい。


「僕は鍛冶師を目指していてね。大半は隣の工房に引きこもることになると思う。その間の食事の用意と洗濯や掃除などをお願いしたい」

「そ、そんなことのために、わたしを買ったんですか?」

「そうだけど、、、 もしかして嫌だった?」

「い、いえ、そんなことはないです」

「それじゃ、まずは買い物からだね」


 何か言いたそうにしているものの、ミミの口は開くことはなかった。

 

 ――遠慮しているんだろう。

 そりゃ、見ず知らずの男に買われたんだから、今すぐ慣れろっていうほが無理だよな。

 ゆっくりと、距離を縮めて行けばいいか。


 俺はミミを連れて買い物にでた。

 ミミ用の服を買おうとしたら、ミミは恐縮していたみたいだけど、最後は無理やり押し付けた。

 あとは、食料の買い込みを済ませ、家事に使う道具を買い揃えた。

 雑貨屋のおっさん1には、ミミのことで冷やかされたりした。

 ――おっさん1覚えておけよ。


 ミミは歩いている間、ずっと3歩後をついて来ていた。

 心の距離感と物理的な距離感を感じた。


「――ただいま」


 家に着いた俺は、自然とそうつぶやいた。

 ここが自分の家、という実感が生まれてきているのだろう。

 それに感化されたのかどうかはわからないが、、、


「――――ただいま、です」


 ミミも小さい声で、ただいまと言った。

 ミミもここが家だと思えるようになってくれたら嬉しいな。


「それじゃ、俺は、工房に行くね」

「は、はい!」

「食事の用意ができたら呼びに来てきて。それに何かあったら遠慮なんかしないですぐに声かけてくれていいから」

「わかりました」

「うん。俺は家事が苦手だから、この家のことはミミに任せるからお願い」


 ――これで、心置きなく、刀を打つことに集中できる


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