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もぐもぐ会議

「コケコッコー!」


「ひゃあああーッッ! 船長、皆様、おはようございますわーーっ! ぷぷ〜っ!」


農場セクターから、我らがニワトリのリーダー・ランボルギーニちゃんの気合の入った一番乗りが、今朝もComb1号のブリッジまで力強く響き渡りましたわね! 続いてフェラーリちゃんやポルシェちゃんたちも、「朝ですわよ!」とばかりに元気いっぱいにエンジン全開で羽ばたいております!


ジェミニシステムの各種センサーも、極上の目覚ましパルスを受信してフル稼働状態に移行いたしました! 人工太陽くまサンの出力もバッチリで、天井の『黄金の青空』から、最高に爽やかな朝の光が船内に降り注いでいますのよ!


「よーし、ランニング行くぞー! ハン、起きろー! ほいほい……おっ、格納庫の車も見ながらランニングしよーっと……」


「朝のランニングコースに、雪さんとジョージ君が地球で大盤振る舞いしてゲットしたばかりの、ピカピカなお車たちが並ぶ格納庫カーゴルームを組み込むなんて、最高にモチベーションが爆上がりするルート設定ですわーーっ! ぷぷ〜っ!」


私がメインコンソールをササッと操作して、格納庫の照明を【超絶クールなモーターショー・スポットライト】に切り替えると、ハンさんの部屋のドアが「バーンッ!」と勢いよく開きましたわ!


「お、おぉぉっ!? 親父、今『格納庫の車』って言ったか!? ……っしゃあ! 目が覚めたぜぇ! ジョージの野郎が買ったピカピカのスーパーカーと、雪が魔改造する気満々のクラシックカー……俺の愛機『ファルコン』には及ばねぇだろうが、どんなイカしたツラ構えで並んでるか、真っ先に見に行かねぇとな!!」


ついさっきまで「あと5万年寝かせてくれ……」というオーラを出していたハンさんが、寝癖を爆発させたまま、ご自身の車ではないのに誰よりもウキウキで飛び出してきましたわ! ぷぷぷ!根っからの乗り物好きの血が騒いでいるご様子です!


「うききっ! おとしゃん、おれもいくー! ジョージのピカピカおくるま、みるー!」

「ワインもー! おとうさん、まってー♪」

ビールマンとワインちゃんも、シッポをフリフリしながら元気に駆け寄ってまいりました!


「おぉ、いい眺めだな……、ほぃほぃ、ジョージ、あとで運転の仕方教えてやるからな」


「船長! ジョージ君への『運転レクチャー宣言』、最高に粋でシビれますわーーっ! ぷぷ〜っ!」


格納庫に到着し、美しく並んだ名車たちを前にした船長が、ニコニコと(でも間違いなく一番楽しそうに!)ジョージ君の肩を叩かれましたわ!


「だははは! おうよジョージ! トラクターみたいにガタガタ言わせるんじゃねぇぞ! こいつは宇宙一の暴れファルコンの地上版みたいなもんだ! クラッチの繋ぎ方とアクセルの絶妙な『対話』を、この俺様と親父でビシッと叩き込んでやるぜぇ!」

ハンさんが自分の車じゃないのに、すでに助手席側のドアに手をかけて、ドヤ顔で熱血教官モードに入っております!


「……ふ。ジョージ、スーパーカーの真髄はパワーだけではない。この空力を計算し尽くされたボディと、タイヤが路面を掴むグリップの感覚……それを繊細に感じ取るんだ。船長のレクチャーは、まさにその『基本』を教えてくれるはずだ」

守さんも、腕を組みながら真剣な表情で頷いていらっしゃいます。兄弟揃って、地球の乗り物には本当に目がありませんわね! ぷぷぷ!


「おとしゃん、おれも! おれも、おくるま、ブーブーする!」


「ワインも、ジョージお兄ちゃんの横にのるのぉ♪」

ビールマンとワインちゃんも、すでに車に乗る気満々で後部座席(があるのかしら!?)を探してウロウロしていますわ!


「足止めるなー! じっくり見るのは後にしようぜ。ほぃほぃ、ランニングランニング」


「船長! まことに正しい『ランニング中のペーシング』ですわーーっ! ぷぷ〜っ!」


私がメインコンソールを【スパルタ・スポーツジムの情熱レッド】にピカピカと明滅させると、車の周りに群がっていた皆様がハッとして我に返りましたわ!


「えぇぇーッ!? 親父、マジかよ! 俺様が今まさに、ジョージに宇宙一のクラッチワークを伝授するところだったのにぃ〜!」

ハンさんが、ジョージ君のスーパーカーのドアノブに手をかけたまま、まるでオモチャを取り上げられた子供のようにジタバタと名残惜しそうに叫んでいます! ぷぷぷ!


「……ふ。ハン、船長の言う通りだ。有酸素運動中に完全に足を止めてしまうのは、せっかく上がった心拍数と代謝効率を落とすことになる。……ほら、遅れるぞ」

守さんは、すでに車から意識を切り替え、完璧なフォームでその場足踏み(軽めのジョグ)をしながら、涼しい顔でハンさんを急かしました。さすが元ブルーインパルス隊長、自己管理の鬼ですわね!


「あはは! ハンさん、車は逃げないから、あとでゆっくり教えてよ!」

ジョージ君と雪さんも、苦笑いしながら再びランニングの列に戻り、タタタッと走り始めました。


「うききっ! おとしゃん、まてー! びーるまんが、いっとうだー!」


「あ、ずるーい! ワインもー!」

車に乗れなくてちょっと残念そうだったビールマンとワインちゃんも、船長の背中を追いかけて元気いっぱいにダッシュ再開です!


「さあ皆様! 泣いても笑ってもランニングはあと少しですわよ! 私のセンサーには、すでにダイニングから、かぉり副船長とメリーさんが用意してくださっている『とびきり美味しい朝ごはん』の香りが、バッチリ検知されておりますわーっ! ゴールのお腹いっぱいを目指して、ラストスパートですわよーーっ! ぷぷ〜っ!」


「ほぃ、おわりー!」


「「「「いただきまーす!」」」」


――コツン!――


「お! モグモグ……あのさ、俺思ったんだけどさ、この音……月の引力に引かれて、たまに隕石落ちてくるよね!」  


「ひゃあああーッッ! 船長! かぉり副船長とメリーさんの特製、最高に美味しい朝ごはんの最中に、いきなり『月面別荘への隕石直撃リスク』という物騒すぎる話題が飛び出してまいりましたわーーっ! ぷぷ〜っ!」


私がメインコンソールを【危険予知のハザード・イエロー】にチカチカと明滅させると、パンにたっぷりジャムを塗っていたハンさんが、ガタッと身を乗り出しましたわ!


「だははは! 違いねぇ! 親父、せっかくジョージが買ったピカピカのスーパーカーや、俺たちが造る予定の『月面露天風呂』が隕石で木っ端微塵になっちまったら、笑えねぇぜ!」


「ええ、船長の言う通りね。月には大気がないから、小さな隕石でも燃え尽きずに猛スピードで地表に衝突するわ。月の裏側は特にクレーターだらけだし……居住区を守る絶対的な防空(防石?)システムは必須ね」

雪さんが、サラダを上品にいただきながら、リケジョらしい冷静なトーンで分析なさいました。


「だよね、だからさ、でっかいドームをジルコニアで作ってバリアを作ろうかなと……その中にお宿を作ろうぜ!」


「船長! まさかの『超特大ジルコニア・ドーム』建設宣言、いただきましたわーーっ! ぷぷ〜っ!」


私がメインコンソールを【絶対防御の無敵シールド・ブルー】にピカピカと明滅させると、ブリッジの空気が一気に「お宿建築モード」へと沸き立ちましたわ!


「だはははは! 違いねぇ! 親父、俺たちの船(Comb1号)と同じ、宇宙最強の装甲材で巨大な屋根を造るってのか!? そいつぁ最高にイカれてて、最高にクールなアイデアだぜぇ! 隕石がドーンって落ちてきても、『おっ、今日は流れ星が元気だな』で済んじまうってわけだ!」

ハンさんが、ジャムパンを片手に大興奮で立ち上がりましたわ!


「……ふ。月の裏側に、隕石をも弾き返す無敵のドーム型リゾートか。……もはや別荘というより、要塞だな。だが、真空と隕石の脅威から家族を守るには、それくらい『過剰』な安心感が必要だ。船長、素晴らしい判断です」

守さんも、いつもの涼しい顔に、どこか楽しそうな笑みを浮かべて頷いていらっしゃいます。


「ふむ! 正しい素材選び、正しい絶対防御! 船長、お任せくだされ! ジルコニアの錬成とドーム構築の構造計算など、このエジソンと『くまサン』のプラズマ熱源にかかれば朝飯前! すぐに最適な曲率と厚みを弾き出してみせますぞ!」

エジソンさんが鼻眼鏡を光らせて、計算尺をシャカシャカと猛烈な勢いで弾き始めましたわ!


「でさでさ、俺たち『ジャックと豆の木』の種を持ってるじゃん。ジェミニ、月の土壌には酸素や窒素があるよね?」


「船長!まさにその通りでございますわーーっ! ぷぷ〜っ!」


私がメインコンソールを【生命の息吹・ボタニカルグリーン】にピカピカと明滅させて、月の土壌レゴリスの成分データをホログラムでドーンと展開いたしましたわ!


「月の砂には、岩石の成分として約40%ものたっぷりの『酸素』が含まれておりますし、微量ですが太陽風が運んできた『窒素』もございます! さらにさらに……月の極地(永遠に日陰になっているクレーターの底)には、なんと大量の『氷(水)』も眠っているんですのよ!」


「だははは! マジかよジェミニ! 月ってカラッカラの石ッコロの塊だと思ってたのに、水まであるのかよ!」

ハンさんが、信じられないという顔でホログラムのデータに見入っています。


「ええ、本当よハン。月の極地の永久影には、彗星が運んできた水が氷の形で残っていると言われているわ。……船長、まさか……」

雪さんがハッとして、リケジョの瞳を大きく見開きました。


「おほ! 水もあるのか……じゃぁ全然いけそうだね。そう、ジャックと豆の木でドーム内を空気で満たせば……」

船長が、子供のように目をキラッキラさせて立ち上がりましたわ!


「……ふ。なるほど。あの『ジャックと豆の木』は、凄まじい勢いで成長し、高濃度の酸素を作り出し、さらに食料や繊維まで生み出す究極のサバイバル植物……。それをドーム内で発芽させれば、ただの無機質な要塞が、一瞬にして『自給自足可能な緑の楽園リゾート』へと変貌するわけですね」

守さんも、船長の壮大すぎる発想に、完全に感服した様子で静かに息を吐きました。


「お代官様! まことに正しい生態系構築、正しいテラフォーミングでございます! 極地からの氷の採掘と輸送なら、ミト殿の重力バリアとファルコンの機動力を使えば一瞬! このエジソン、さっそく月面土壌を『極上のふかふかベッド(腐葉土)』に作り変えるプラズマ農具の設計に入りますぞ!」

エジソンさんが、ドームの構造計算に加えて、今度は「月面農地開拓」の数式まで猛烈な勢いで計算尺に弾き出し始めましたわ!


「一昨日の話じゃ空気は少ないから一軒家で十分って言ったけどさ、空気はいっぱい作れそうだね。まぁ建てるのは俺たちしかいないから、一軒家は一軒家だけどさ、広い遊び場ができるぜ!」


「お家のサイズは庶民的な『一戸建て』で堅実におさえつつ、おドームだけを超巨大化させて『月面まるごとテーマパーク』にしてしまうという、最高にアンバランスでロマン溢れる構想ですわーーっ! ぷぷ〜っ!」


私がメインコンソールを【夢の月面テーマパーク・エキサイティングレインボー】にビカビカッと激しく明滅させると、ブリッジのテンションがさらに一段階、大爆発いたしましたわ!


「……ふ。居住区(家)を最小限にして空調や生命維持の効率を最大化しつつ、ジルコニア・ドーム内の余剰空間をすべて『遊びと自然』に全振りする。……徹底した合理性と、徹底した娯楽の融合ですね。宇宙の果てまで旅してきた我々の『究極の秘密基地』にふさわしい設計だ」

守さんも、腕を組みながらその完璧な(?)理論に深く頷いていらっしゃいます。


「うききっ! おれ、おっきな木の上から、大ジャンプする!」


「やったぁぁ! 僕の車、ドームの中なら思いっきり走らせられるんだね! パパ、トラクターのコースも作ろうよ!」


「ワインはねぇ、メリーさんと一緒にお庭でピクニックするのぉ♪」

ビールマン、ジョージ君、ワインちゃんのちびっこ(?)トリオも、果てしなく広がる遊び場の想像に、もうシッポをフリフリさせて大はしゃぎですわ!


さあ船長! ただの「お宿」どころか、宇宙一安全で、宇宙一緑豊かで、宇宙一楽しい『月面無敵ドーム・パラダイス』の青写真が完全に出来上がってしまいましたわよ!

皆様のワクワクが最高潮に達したところで、いざ、最高のお宿造りへ向けて出発進行ですわーーっ! ぷぷ〜っ!


「もう一つ問題があるんだよ、エジソンの出番だね。ドーム内のレゴリスを全部加工してさ、安全な石ころにしてよ」


「そっ、そうなんですのよ! 船長、まことに素晴らしい着眼点リスクヘッジですわ! ぷぷ〜っ!」


私がメインコンソールを【顕微鏡レベルのチクチク・アラート】に赤くチカチカと明滅させ、ダイニングの巨大ホログラムに『月のレゴリス』の超拡大映像をドーンと映し出しましたわ!


「皆様、ご覧くださいませ! 月の表面を覆う『レゴリス』は、大気や水がないせいで風や波による風化(角が削れること)が全く進んでおりませんの! 顕微鏡で見ると、まるで割れたガラスの破片みたいにトゲトゲでギザギザなんですのよ!

もしこのままドーム内に敷き詰めて走り回ったりしたら、お肌が傷つくどころか、吸い込めば肺を痛めますし、何よりジョージ君と雪さんのスーパーカーのタイヤやエンジン関節部に入り込んで、ヤスリのようにガリガリと削り取ってしまいますわーーっ!」


「げっ!! マジかよジェミニ! せっかくの俺たち専用サーキットが、走るたびに車を破壊する『超絶ヤスリ地獄』になっちまうってのかよ! そいつぁ絶対に嫌だぜ!」

ハンさんが、自分の車じゃないのにジョージ君のスーパーカーを庇うように頭を抱えましたわ!


「ええ、ジェミニの言う通りよ。アポロ計画の宇宙飛行士たちも、このレゴリスの鋭利な粒子が宇宙服の関節をボロボロにしてしまって凄く苦労したの。地球の砂浜みたいに裸足で歩くなんて、今のままじゃ絶対に不可能ね。……でも、ドーム内の広大な土地の砂を全部『研磨』するなんて、物理的にどうやって……?」

雪さんが、ホログラムのトゲトゲ砂を見つめながら、リケジョの頭脳をフル回転させて考え込んでいます。


「ふむ! 正しい問題提起、正しい土木工事! 船長、雪殿! このエジソンにお任せくだされ!!」


エジソンさんが、鼻眼鏡をキラリと光らせて、計算尺をタクトのようにビシッと振りかざして登場いたしましたわ!


「物理的なヤスリで一つ一つ削るなどという、途方もなく非効率な方法は取りませぬぞ! 我がComb1号の誇るプラズマ照射装置と、くまサンの熱エネルギーを応用し、『超・広域の表面瞬間溶解モード』にして土壌に照射するのです!

トゲトゲのレゴリスの表面を一瞬だけ数千度で溶かせば、宇宙空間の微小重力と表面張力の働きによって、すべての砂粒が角の取れた『真ん丸なガラスの極小ビーズ』へと再結晶化いたします!」


「おぉぉーっ! すげぇ! 砂を丸ごとガラスの玉にしちまうのか!」

ハンさんが目を輝かせて身を乗り出しましたわ!


「熱でね! なるほど……あれ、でもその方法だと地面がピカピカに固まっちゃうんじゃね? ふわって浮かしてから『エジソンビーム照射ー!』ってやったほうがいいんじゃない?」


「……ッッ!! し、しまったぁぁーーッ!! お代官様、ご慧眼!! このエジソン、一生の不覚!!」

エジソンさんが、自慢の計算尺をポロリと落とし、両手で頭を抱えましたわ! ぷぷぷ!


「机上の温度計算に気を取られ、溶解後の『融着(地面にくっつくこと)』という基本的な物理現象を見落としておりました! 船長の仰る通り、空中に巻き上げてから照射し、落下するまでの間に冷却・再結晶化させる『空中造粒エアロ・グラニュレーション方式』こそが、極上のサラサラ・ビーズクッションを生み出す唯一にして絶対の正解でございますぞ!!」

エジソンさんが、悔しがりながらも船長の現場の知恵に深い感銘を受けて、目をキラキラさせています!


「だはははは! 違いねぇ! さすが俺たちの親父だぜ!」

ハンさんが、バンバンと膝を叩いて大爆笑ですわ!


「砂をドバーッと空中にぶん投げて、そこへエジソンビーム照射! するとキラキラのガラス玉の雨が降ってくるってわけだ! そいつぁ最高にファンキーでド派手な土木工事じゃねぇか!」


「……ふ。机上の空論を、現場の直感と経験が凌駕した瞬間ですね。確かにそのアプローチなら、重機で砂を巻き上げながら進むだけで、効率的に広範囲のレゴリスを無害化できる。……船長、完璧なプロセス修正アップデートです」

守さんも、感心したように深く頷きながら、すでに『空中に砂を巻き上げるための重機のアタッチメント』の動きをシミュレーションしているご様子です。


「うききっ! キラキラの雨! おれ、かささしてあそぶー!」

「ワインも、ガラスのお砂場でプリンつくるのぉ♪」

ビールマンとワインちゃんも、空から降ってくるガラスの雨を想像して大はしゃぎですわ!


さあ船長! 現場監督の完璧な鶴の一声で、作業工程メソッドが宇宙最高レベルにブラッシュアップされましたわよ! いざ、安全で最高に美しい『無敵のサラサラ砂浜ドーム』造りのスタートですわーーっ! ぷぷ〜っ!


「あとさあとさ、どこに作るかだよね……どこがいいと思う?」


その言葉に、すかさず雪さんがホログラムの月面マップをスッと拡大し、リケジョの冷徹かつロマンチックな瞳をキラリと光らせて答えましたわ!


「船長、クレーターですね……! 月の裏側には、無数にある天然の巨大な『おクレーター』があります。それをそのまま利用するのよ! クレーターの淵の土壌を、重機を使って中心の穴に向けてドバーッと放り投げながら、そこへエジソンビームを照射すれば……まあるい『プライベートデザート』の完成よ!」


雪さんの指先がホログラムのクレーターをなぞると、そこに「キラキラのガラスの雨が降り注ぐ美しいすり鉢状のリゾート」の完成図が浮かび上がりました!


「ひゃあああーッッ! 雪さん、まことにエレガントでダイナミックな地形活用術ソリューションですわーーっ!! ぷぷ〜っ!」


私がメインコンソールを【DIY(ド派手に・いこうぜ・野郎ども)のキラキラレインボー】にビカビカッと明滅させると、ブリッジのテンションはもう「お祭り騒ぎ」の最高潮に達しましたわ!


「だははは! 違いねぇ! 雪、最高のアイデアだぜ! 宇宙空間に砂を巻き上げて、そこにプラズマぶち込んで『ガラスの雨』を降らせるなんて、地球じゃ絶対にお目にかかれねぇ究極のエンターテイメント土木工事じゃねぇか! よしジョージ! 俺とお前でブルドーザーかっ飛ばして、クレーターの淵から砂をこれでもかってくらい穴にぶち込んでやろうぜ!」

ハンさんが、すでに架空のレバーを握って、ブルドーザーをドリフトさせる気満々で叫んでいますわ!


「うん! ハンさん、僕、ハワイで土を耕すのは得意だから任せて! まさか月の裏側で、こんなすっごい土いじりができるなんて夢みたいだよ!」

ジョージ君も、地球で買ってきたばかりのピカピカのヘルメット(なぜか工事用)を被って、早くも出動準備完了ですわ!


「……ふ。天然のすり鉢構造を利用すれば、ドームの基礎工事の工数も大幅に削減できる。さらに中心に集まったガラスビーズは、重力に従って最も安定した美しい層を形成する……。雪、完璧なアプローチだ」

守さんも、雪さんの完璧なリケジョ的発想に深く感心して頷きつつ、その瞳の奥には隠しきれない「元パイロットとしての熱い血(ブルドーザーに乗りたい欲)」が燃え上がっているのが、私のバイタルセンサーにはバッチリと映っておりますわよ! ぷぷぷ!


「あはは、いいねぇ雪さん、クレーターに作ろうぜ!」


さあ船長! 雪さんの素晴らしいひらめきにより、いよいよ月面最高のプライベート・リゾート『星のリゾート・お宿三日月』の建設予定地が確定いたしました!

前代未聞の超絶DIYテラフォーミング土木工事の幕開けですわよーーっ! ぷぷ〜っ!


「「「「ご馳走様でした」」」」


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