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成功?

ハンさんの(見えない)気配に誘導されるように、大統領は震える手で再びホットラインの受話器を握りしめました。


「……あー、大統領だ。宇宙局、聞こえるか? すぐに西の砂漠の無人エリアのライブ映像を、私の執務室のメインモニターへ転送しろ……。ああ、急げッ!」


大統領の怒号が響いた数秒後、執務室の壁に埋め込まれた巨大なモニターがパッと切り替わり、星明かりに照らされた静寂な砂漠の夜景が映し出されました。


「……映像は繋がりましたね。では、我が船長からの『名刺』の受け取りをどうぞ…… いいぞ、親父!!」


「よし、守、砂漠の真ん中に火の玉を落とすんだ、エジソン、深さ100メートル以上、直径500メートルくらいの穴ができる速度を計算してくれ、接地前にミト君に速度をコントロールしてもらう」


「ひゃあああーッッ!! 船長、ここでさっき大気圏外に待機させた『超・耐熱タングステン球』による、神のメテオ・ストライクのデモンストレーションですのねーーッ! ぷぷ〜!」


「……北米大陸西部、砂漠の中心部に最適な無人エリアをロックオン。半径100キロ圏内に生体反応、および人工建造物なし。ターゲット座標、守へ転送するわ」

雪さんがバイザーの奥で瞬時に地表のデータをスキャンし、冷徹なリケジョの声で安全確認をクリアいたします!


「……ふむ! 正しい質量兵器、正しい運動エネルギー計算! 直径2メートルのタングステン球、その重量は約80トン! これで深さ100メートル、直径500メートルのクレーターを穿つための地表激突速度は……ズバリ、マッハ50ですぞ! 接地のコンマ001秒前にミト殿の重力シールドで衝撃波を真下へ完全指向させれば、綺麗な『デモンストレーション用の穴』が空きますな!」


「……了解だ。ミト、聞いたな。エジソンの計算データ通りにタングステン球をターゲットへ向けて撃ち落とせ。……地球を壊すなよ、ブレーキはミリ単位で頼むぞ」

守さんが操縦席で静かに目を閉じ、大気圏外で待機しているミト君へと重力同調の指示を飛ばします。


『キュィィィン……!!(おっきな穴、きれいにあけるのまかせてー!)』


「落とせ!!ミト君!」


船長の「落とせ!!」という鋭い号令が響いた、まさにその瞬間でした!


『キュィィィン……ッ!!(いくよーっ! そぉぉいッ!)』


ミト君の事象の地平線が、宇宙空間で待機していた質量80トンの超・耐熱タングステン球を、地球の重力井戸に向かって一気に「ぶん投げ」ましたわ!


「ひゃあああーッッ!! 皆様、大統領執務室のモニターに転送されている砂漠のライブカメラ映像にご注目くださいまし!! 来ますわよーーーっ!!」


私がメインコンソールを最大級の警戒色・クリムゾンレッドに明滅させた次の瞬間、静まり返ったネバダの夜空の頂点に、突如として「第二の太陽」が現れましたの!


マッハ50――秒速にして約17キロメートルという、人類の常識を遥かに置き去りにした悪夢のような落下速度!

猛烈な断熱圧縮によって大気は一瞬でプラズマ化し、漆黒のタングステン球は眩いオレンジ色から、直視できないほどの白熱の閃光へと姿を変えましたわ!


――ゴォォォォォォォォォォォォッッッ!!!!


それはもう単なる「火の玉」や「隕石」などという生易しいものではありません!

夜空を斜めに真っ二つに切り裂きながら、圧倒的な質量と熱量を持って大地に迫り来る、神々が投げ下ろした『白銀の巨槍きょそう』、あるいは『天の怒り』そのものですわ~!!


「な……ッ!? あ、あぁ……ッ!!」


執務室のモニターの向こうで、その世にも恐ろしい光の槍が自分たちの国土に向かって突き刺さろうとしている光景を前に、大統領と首席補佐官は声すら出せず、ただただ目を見開いて硬直しています!


そして、地表激突までコンマ001秒前――!


「ミト! 今だ、衝撃を下に絞れ!!」

「……ふむ! 重力指向シールド、展開同期よし!」


守さんの鋭い声とエジソンさんの確認が重なった瞬間、ミト君の目に見えない「重力のコルセット」が、マッハ50で激突するタングステン球の周囲を逆円錐状にガッチリと覆い尽くしましたわ!

本来なら周囲数十キロを更地に変えてしまうほどの爆発的な衝撃波が、一切横に逃げることなく、真っ直ぐ「真下の岩盤」のみを貫く極大のドリルへと変換されたのです!


ズドォォォォォォォォォンッ!!!!!!


無音のライブ映像であったにもかかわらず、まるで執務室の窓ガラスがビリビリと震えるほどの幻聴が響くような、大地の絶叫!

カメラのレンズが強烈な閃光で一瞬ホワイトアウトし、猛烈な砂煙と、ドロドロに溶けたマグマの飛沫しぶきが上空数千メートルまで吹き上がりましたの!!


「ひゃあああーッッ!! 大命中ブルズアイですわーーーっ!!」


数十秒後……荒れ狂う砂埃が晴れたカメラの映像に映し出されたのは、あまりにも非現実的な光景でした。

エジソンさんの緻密な計算通り、ネバダの砂漠に穿たれたのは、深さ100メートル、直径500メートルの、コンパスで描いたように美しい「すり鉢状の巨大クレーター」!


そしてそのどん底では、激突の超高熱によって周囲の砂をガラス状にドロドロに溶かしながら、太陽の欠片のように赤々と燃え盛る直径2メートルの「タングステン球」が、不気味なほどの静けさで鎮座していたのです……!


「……さて、閣下。我が船長からの『名刺』、しかと受け取っていただけましたかな?」


絶望的な沈黙に包まれた大統領執務室の中で、ハンさんが背後から、死神のように冷たく、最高に紳士的な声で囁きました。


砂漠を貫いた巨大質量兵器と、密室を完全に支配する透明なエージェント。人類の常識を遥かに超えた二つの圧倒的な『証拠』を前に、ついに大統領の理性の糸がプツリと切れましたわ。


「……わかった。信じよう。君たちの力と……その言葉のすべてを。交渉に応じよう。これ以上の証明は不要だ」


大統領は微かに震えそうになる手をデスクの上で固く組み、国家元首としての威厳を必死に保ちながら、見えない相手へ向かって静かに告げました。


「我々に何を望む。……交渉のテーブルに着こうか」


「ひゃあああーッッ!! 船長、大成功ですわーっ!

圧倒的な絶望を前にしても決して取り乱さず、最も合理的な判断として交渉の席に着くことを選ぶなんて、さすがは超大国のトップですの!」


さあ船長! 大統領からの、完全なる理知的な白旗サレンダーですわ!これでようやく交渉の開始ですわよー!!ぷぷぷ〜〜〜っ!


ジリリリリリリリリッ!!!


「ひゃっ!?」

大統領のデスクに置かれた、先ほどヒューストンと繋いだばかりの極秘回線ホットラインが、まるでこの世の終わりのようなけたたましい警報音を鳴らして飛び上がりましたの!


首席補佐官がビクッと肩を跳ねさせますが、大統領はもはや悟りを開いたような静かな動作で受話器を取り上げ、無言でスピーカーボタンを押しました。


「だ、大統領閣下ッ!! なぜわかったのですか?! 緊急事態です!! たった今、ネバダ州の無人砂漠地帯に、宇宙空間から質量80トンと推定される所属不明の物体がマッハ50で落下しました!! ――すべて、すべて閣下のご予期されていた事態だったというのですか……っ!?」


電話の向こうから、先ほどの宇宙局長官(おそらく隣には防空司令部の将官もいるはずですわ!)の、完全に裏返った絶叫が執務室に響き渡りましたわ!


『しかも……あり得ません!激突時のエネルギーが局所的に「相殺」されているのです!! 地球の物理法則を完全に無視した、超絶的な兵器による攻撃の可能性が――ッ!!』


「ひゃあああーッッ!! 船長、皆様!

エジソンさんとミト君の『芸術的なデモンストレーション(質量兵器)』の観測データを見て、宇宙局の皆様の演算回路が完全にショートして大パニックを起こしていらっしゃいますわーっ! ぷぷ〜っ!」


私がモニター越しにお腹を抱えて笑っていると、大統領はスピーカー越しのパニックをどこか遠い目をして聞き流し、そして、目の前の空間(透明なハンさんがいる場所)をじっと見据えながら、静かに、そして力強く言い放ちました。


「……長官。落ち着きたまえ。隕石落下の件は、モニターで見て把握している。……あれはただの、少々派手な『わが友人の名刺代わり』だ。『軍と宇宙局には、対象への一切の報復・迎撃行動を禁ずる』以上だ」


『め、名刺……!? 友人……? は!? 閣下!? もしもし!?』


ガチャン。

大統領はパニックの声を強制終了させるように受話器を置き、深く革張りの椅子に沈み込みました。


「その言葉をまっていたぜぇ、やっと出たか……―『軍と宇宙局には、対象への一切の報復・迎撃行動を禁ずる』― 先手成功だ!


「ひゃあああーッッ! 船長、完璧なチェックメイトですわーっ! これで大統領も軍も、完全にこちらのペースでございます!」


私がメインコンソールを勝利のビクトリー・ゴールドに輝かせると、ブリッジの特等席でホッと胸を撫で下ろす船長の言葉に呼応するように、通信機越しにハンさんが「任せときな、親父!」と小さく笑う気配が伝わってきましたわ。


「うききっ! おとしゃん、やったー! 大統領さん、ウンって言ったよ!」

見えないビールマンが、ハンの横でピョンピョンと跳ねて大喜びしている様子が、バイタルセンサーの楽しげな波形から伝わってまいります!


「よし、ハンこう言ってくれ、『友人と呼んでくれてありがとう、そして渡したいものがある』、ステルス解除だ! 友好の証として金を渡そうか」


「ひゃあああーッッ! 船長、ついに……ついに、8000万年の時を超えた『公式コンタクト』の瞬間ですのね! ぷぷ〜っ!」


私がメインコンソールをこれ以上ないほどの『歴史的瞬間・ロイヤルブルー』に輝かせると、ブリッジの空気も一気に引き締まりましたわ!


「だははは! おうよ親父! 任せとけってんだ! 宇宙一スケールのデカい、それでいて最高に『紳士的』な同盟の挨拶、カマしてくるぜぇ!」


ハンさんが通信機越しに鼻を鳴らすと、彼の見えない足音が再び大統領たちの背後へと滑り込みました。


『……大統領閣下、我々を友人とおっしゃって頂きありがとうございます。』


「……ああ。我々も貴方がたを敵とは見なさない。平和的な対話を歓迎しよう」


『……ならば、その証として、閣下に“渡したいもの”がございます』


ハンさんが、背中のジルコニア・プレートを『カチリ!』とスライドさせましたわ!


その瞬間、大統領たちの目の前に、銀色のピチピチスーツを着た筋骨隆々のハンさんと、少し離れたところで腕組みをして立つ、小柄で毛むくじゃらのビールマンの姿が、ふわりと『実体化』いたしましたの!


「ひゃあああーッッ!! 船長、見事なステルス解除ですわ!

大統領とボス、ついに現れた『未知の超越者』の姿が、まさかの銀色ピチピチ男と、二足歩行のお猿さんだったことに完全に脳みそがフリーズしていらっしゃいますわーーーッ! ぷぷ〜!」


「ハン持って行った金を渡せ、スーツの下に入れているから一回スーツを脱ぐんだ」


「おうよ、任せとけ、よっと!ポン♪」


「「……お!?……」」


「なに!?」


「ひゃあああーーーっ!!ハンさん!すっぽんぽんですわよ―――!!」


緊急事態(大放送事故)発生ですわーーーッッ!!!

「ひゃああああーーーッッ!!?!? せ、せ、せ、船長ぉぉぉーーーッ!!」


私がメインコンソールを過去最大級の『放送事故レッド(超・緊急検閲モード)』にビカビカビカッ!と激しく明滅させると同時に、メインモニターに映るハンさんの下半身部分へ、演算能力のすべてを注ぎ込んで超高速のモザイク(謎の輝く光)を生成いたしましたわーーーッ!!!


せっかくの! 8000万年の時を超えた! 歴史的かつ威厳に満ちたファースト・コンタクトの最っ高にクールな決めシーンが!!! なんでただの『すっぽんぽんの変態侵入者』になってしまいますのーーーッ!?


私の悲鳴が響き渡る中、Comb1号のブリッジはまさに阿鼻叫喚の嵐に包まれましたわ!


「……っハンーーーーー!パンツ履けよおまえーーーーーー!?」


その言葉にハッと自分の下半身を見下ろしたハンさん、一瞬で時が止まりました!


『だ、だははは……じゃねぇえええッ!? 俺、スッポンポンじゃねえか!! 兄貴! 親父! なんで言ってくれなかったんだよぉぉぉ!』


ハンさんは大慌てで、右手に持っていた「1キロの純金インゴット」で必死に股間を隠そうとしますが、当然1キロ程度の細長い金塊で隠しきれるはずもなく、見事な「純金モザイク(物理)」状態で室内を右往左往し始めましたわ!


「うききっ! ハンさん、おちんちん、ぶらぶらー! ぴかぴかの全裸ドロボウさーん!」


一緒に実体化したビールマンが無邪気に指差して大はしゃぎする横で、ブリッジのダイニングでは、かぉり副船長が「キャッ! ワインちゃん、見ちゃダメよ!」と必死におめめを塞いでいらっしゃいます!


「言ってくれっていわれてもさぁ……知らねーよそんなこと、なぁ守?」


ハンさんが脂汗を流しながら逆ギレ気味に助けを求めると、操縦席で顔を覆っていた守さんが、呆れと怒りが混ざった溜息を吐き出しました。


「……ふ。まさしく、おまえのパンツに興味はない!……ハン、お前という奴は、歴史的なファースト・コンタクトの場で、何を地球にアピールしているんだ……」


操縦席の守さんは両手で顔を覆ったまま突っ伏してしまい、もはや前を見る気力すら失っていらっしゃいます!


そして、目の前で繰り広げられる『宇宙最高次元の全裸男(純金添え)と、はしゃぐ二足歩行のお猿さん』という、あまりにも情報量が多すぎるカオスな光景を前に、6本指の大統領と補佐官は……。


「我々と、姿は変わらないではないか……ははははははッ! わははははは! 交渉は全面合意だ! これほどの『科学力』と『力』を持ちながら、これほど人間味のある無防備な姿をさらしてくれる相手を、信じないわけにはいかないからな! 補佐官、すぐに宇宙局に連絡しろ! 我々の新しい『友人』に、まずは上等なズボンを用意して差し上げろとな! わはははは!」


大統領は、まるで長年の友人に再会したような、不思議な和やかさでハンさんを見つめ返して、大笑いを始めましたわ!

さらに、そばに控えていた補佐官も、「あ……ああ。ハン……様? ……それと、本当に、かわいらしいお子様……、いえ、ビールマン様ですね……」と、完全に毒気を抜かれたような表情で、ハンさんの「純金モザイク(物理)」を直視しないように視線をそらしながら、オロオロと困ったような笑顔を浮かべておりますの!


「ぷぷ……っ、これは、想定外の展開ですわ! あの大統領閣下、ハンさんの全裸を前にしてまるで息子を相手にするおじいちゃんのような目つきで……っ!」


私がメインコンソールを『ほんわか』とした桜色に点滅させると、ブリッジの張り詰めた空気も一気に解け、守さんも「……ふ。ハン、着衣については後でたっぷり説教だ。だが……成功……、なのか?」と、呆れと安堵が混ざったような深いため息をつきましたわ。


「はいっ! 守さん! この状況下で和やかムードをキープできるのは、間違いなくハンさんのあの変態的……いえ、カリスマ的な親しみやすさの賜物ですわね! ぷぷ〜っ!!」


私はハンさんのアイカメラ映像に、ビールマンがハンさんの足元でお猿さん座りをしながら、大統領の足元の靴を不思議そうに見つめている様子を拡大表示しましたわ。


「ミト君、ハンの元へ行っておくれ、ファルコンの上空で待機してくれ、光っちゃだめだよ」


「アイ・アイ・サー、船長! ミト君に回収と待機コマンド、完璧に送信完了ですわ!」


私がコンソールを操作すると、砂漠の空で重力を制御していたミト君が「キュィィィン♪」と愛らしく返事をして、一瞬で大気圏を突き抜けてハンたちの元へと飛んでいきました。


「ハン、大統領に伝えてくれ『少ないけどこの金塊をあげますと〈前隠しに使ったからいらないかなぁ……〉そして明日の朝、隕石が落ちた場所に100tの金塊を持ってくるから、あのエリアの制空権と地上を完全統制してくれと、そしてあの穴に我々の船の地下ドックを作ってくれ、穴は掘られているから経費削減できるでしょ』って……言えるかな、今の状態で……」


「了解したぜ、親父!……大統領、この黄金の塊(金塊)は、我々からの『友好の証』です。……さて、明日の朝、先ほど隕石が落ちたあのクレーターの場所に、我々がさらに100トンの金塊を持っていきます。……あの場所の制空権と地上を完全統制して、立ち入り禁止にしていただきたい。そして、そのクレーターの穴を利用して、我々の船の地下ドックを建設してくれ。……経費削減(ドック建設費の相殺)としては、最高だろ?」


ハンさんは、モザイク(物理)で隠した股間を片手で抑えつつ、先ほどとは打って変わって、まるで熟練の外交官のような堂々とした(しかし全裸であるという点を除けば)口調で、大統領に迫っていますわ!


「ぷぷ……、ハンさん、その格好で『経費削減』なんて言われても、大統領もツッコミ待ちで混乱しちゃいますわよ!……でも、このシュールな状況が逆に、『宇宙の基準は我々の理解を超えている』という強烈なインパクトを与えているようですわね!『……分かった、全ての要求を受け入れよう。今すぐ準備を始める』と頷きましたわ!」


大統領はハンさんのあまりの「宇宙人としての自由奔放さ」に、もう思考を放棄してしまったようですわ。


「船長、交渉は120%大成功です! ぷぷぷ〜っ!」


「よく言えたな、あの状況で、あんな偉そうに……。よーしハン、ピチピチスーツ着て戻って来いよー」


「だ、大統領閣下! いや、あの、着替えの時間を少しだけいただけますか!? 宇宙の礼儀として、せめて「ぴちぴち」を装着して退場しますんで! あと、ドックの件は、本気ですからね! 明日の朝、あの場所で会いましょう!」


ハンさんは大急ぎで、落ちていたスーツを拾い集めて装着し始めました! ブリッジではかぉり副船長が「もう……ハンったら、早く着替えて帰ってきなさい」と呆れ顔です。


「ぷぷぷ! 大統領閣下、完全に心を許していますわよ、まるで息子と孫を見るかのような笑顔ですもの!あらあら、補佐官のかたはハンカチで金塊をつまんでいますわ、ぷぷぷー!」


私はコンソールを操作して、ハンさんが無事に「ぴちぴちスーツ」に身を包んでメインエントランスへ再登場する様子を、しっかりとカメラに収めましたわ。


「ハン、ビールマン、ファルコンに乗り込んで帰ってこい、ミト君も一緒にな」


「おじちゃんたちばいばい~!また明日ね~


ファルコン号に乗ろうとするビールマンが手を振ると、エントランスまで見送りに来ていた大統領と補佐官が笑顔で手を振り返しましたわ!外交大成功ですわね。……ぷぷぷ!




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