紅翡翠 (外伝) 5周年記念 料理バトル第二話
後程また本編を投稿します。この外伝は本編と全く関係有りません。
熱き同盟戦料理バトル。お題はトマトソースパスタだ。ただしサブテーマとして、誰でも簡単に作れる、家計に優しい、食材を無駄にしない、安全安心、の4テーマが設定されて居る。
同盟戦はポイント獲得制で有り、審査員ポイント満点が5点×3で15ポイント、更にここに、放逐少女運営からの、サブテーマポイント8ポイントと、付け合わせポイント2ポイントが加算されると、満点の10ポイントが加算される。1回の最高ポイントはこれで、25ポイントとなる。
今回翡翠が獲得したポイントは22点。荒めの網でホールトマトを裏漉しした事により、ソースに細かい種や皮が残ってしまった事が指摘された事により、審査員ポイント1点を減点。
トマト缶を使った事で、クエン酸が缶の毒素を混入させる事を指摘され、運営からのサブテーマポイント、安心安全ポイント2点を落としてしまい。合計3点が減点されてしまった。
同盟戦は次に一日一食同盟の料理審査に入る。出場選手は盟主の猫娘、アシスタントにあさぎが付いて居た。
「さあ続いて一日一食同盟の料理審査に入る。猫娘は先程粗ごしトマトを使って居た事は確認済みである。さあトマトソースパスタが審査員の前に置かれた! おっと!? 何と言う事か? サラダである! 何とレタスと新玉ねぎのサラダに粗ごしトマトを更に濾した残りかすと、そこにオリーブオイルがかかったサラダを用意して居た! これで完全に翡翠の原点ヶ所と、付け合わせポイントはクリアされて居る!」
「フ!」
「不適な笑いを浮かべたあさぎ! 隠れて裏で何をコソコソやって居るのかと思いきや、このサラダを作って居た様で有る! さあ審査員の味見が隊長以外全員終わった。隊長は相変わらずマスク飲食をして居るので遅い! そこでやはり! 苛つきマックスの女帝が立ち上がるが!? 食い終わった! 何と隊長、ここで高速飲食のスキルを身につけた様だ! そして隊長、上から目線で女帝にサムズアップをくり出した!」
ゴン!
「ガハ! ん? ブフォぉぉぉぉぉ!」
「何と今のサムズアップに苛つきを覚えた女帝が、テーブルの花瓶を隊長に投げつける、堪らず隊長口の中に頬張って居た熱いパスタをマスク内に噴き出しおった! やはり単に口の中に一気に詰め込んで居ただけの様で有る! だがこれは女帝、流石に大人気無い!」
「フン! 妾に向かって偉そうにしおるからじゃ」
「では先ず女帝から得点を発表して貰おう!」
「文句無し、満点じゃ」
「5点! 女帝から出された得点は満点である! 因みに採点内容を聞こう!」
「先ず兎に角しっかりとした味が出されて居る。粗ごしトマトを使った事で、時短からトマトの煮込み時間を稼いだ事による旨み成分の抽出。そしてベーコンではなく敢えてソーセージを使ってソフリットを使わずに甘みをひき出しておる」
「頭脳プレイ、これは時短と言う不利な戦いを逆手に取った頭脳プレイであろう。では続いてシャオミンの採点をみてみよう!」
「これは文句無しの満点ね」
「何とシャオミンからも満点が出されて居る! ではシャオミン、理由を聞こう!」
「このトマトソースの旨味は女帝さんが話してくれたから、私は付け合わせね。粗ごしトマトを更に漉して、トマトドレッシングの材料にして居るんだけどね? これはレモン汁かしら? エクストラバージンオリーブオイルに、レモン汁が混ざって凄くフレッシュな味わいに仕上がって居るわ。ただ一つ問題が、レモンの経費がかかって居るんじゃない?」
「これを使ったのよ」
あさぎが出して来たのは、何とポッコのレモン汁。つまりこれは調味料なので、経費に今回含まれない。
「成る程、調味料は今回価格に含まれ無いもんね」
「何とここでも一食の頭脳プレイである! 調味料は価格に含まれないと言うルールを逆手に取った内容のドレッシングであった! では次に隊長!」
「シュゴー!」
「満点! 隊長も満点を付けた! 念の為理由は?」
「シュゴー!」
「サムズアップ、やはり呼吸困難で喋れない様である! シカト決定! では次に運営からサブテーマポイントを出して貰おう!」
「運営からは8点よ、まあ想定内なのでしょうけど、一応説明するわ。粗ごしトマトを使った事で、経費が嵩んだ所ね。粗ごしトマトはパックの物を使って居るし、家計に優しいと言うテーマ以外は全てクリアね」
「と言う事で、早くも翡翠を抜いて一日一食同盟、23ポイント獲得! では次に珍肉同盟の採点に入ろう! 珍肉同盟は出場選手ディアブロ、アシスタントにもやしが付いて居る。そして今アシスタントのもやしから料理が審査員の元に運ばれた! そして何と! 珍肉同盟も付け合わせにトマトジュースが出されて居る! さあ審査員が味見に入ったが?」
「これは美味い!」
「女帝から何と驚きの声が発せられた! そして即座に女帝から満点の札が上げられた! 続いて今トマトジュースを飲み終わったシャオミンからも満点! 何とそれ程美味いのか? おおっとここで隊長も食い終わり即座に満点! 何と言う事か!? では女帝から聞いてみよう!」
「これ程トマトの旨味が出て居る料理は久しぶりに食したぞ。やはり価格は高いがトマトペーストを使った事により、短時間で最もトマトの旨味が出ておる」
「成る程、やはりトマトペースト最強で有るか、ではシャオミン」
「同じくですね、それと恐らく、トマトペーストをこの付け合わせのトマトジュースで解いたのね?」
「そうだ、ベーコンとニンニクを炒めてオリーブオイルに香り付けした後、トマトペーストをトマトジュースで解く。そうすればごく短時間でプロ級のトマトソースの出来上がりって事だ。残りのトマトジュースは食後の口直しに最高だからな」
「では隊長」
「シュゴー!」
「……こいつにはもう聞くのやめるか…..では運営から得点を聞いてみよう」
「運営からは8点ね、まあこれも想定内なんでしょうけど、家計ポイントのマイナスのみよ」
「やはり此方も頭脳プレイと言う事か」
「フ! 予め審査ポイントがわかって居れば、その裏を突けば良いからな!」
「筋肉馬鹿のもやしが頭脳プレイと言うのはどうにも似合わんな?」
「テメエこのザコ! ぶっ殺されてえか!?」
「うむ、筋肉馬鹿は放っておいて、最後に天下布武同盟からは出場選手にムール、アシスタントにシナツである! さあシナツから料理が今審査員の元へ運ばれた! 付け合わせはスープ、そして一見薄いトマトパスタを皆が試食するが?」
「これも美味いのう!?」
「本当だわ、今までのパスタよりあっさりして居るけど、トマトの旨味が本当に出ているし、とてもジューシーだわ」
「シュゴー!」
「そして、やはり審査員ポイントはオール満点! では女帝に聞こう、今までのとはどう違うのだ?」
「先ずは甘味じゃ、非常にこれは甘味が出ておる。それにこの付け合わせのスープじゃが、これは何とも言えず色の割にはコクが出ておる」
「それはコンソメですね、コンソメスープにミキサーしたフレッシュトマトを加えています」
「だから一風変わった味なのね? フレッシュトマトを使ったって事は、ヘタ以外は」
「全て使っています。捨てた部分はヘタだけです」
「シュゴー!」
隊長はサムズアップをした…..
「うむ、ではもしや運営からは?」
「勿論満点よ、サブテーマを見事全てクリアして居るわ。ある意味この天下布武が全てのサブテーマに一番即して居る事になるわね」
「では最高得点を取った天下布武同盟のレシピをここで紹介して貰おう!」
「わかりました、先ず材料はニンニク1カケ、ベーコン、バター、フレッシュトマト4個入りワンパックだけです。
先ずニンニクは微塵切り、ベーコンは薄切りにして、先にオリーブオイルでベーコンをカリカリになるまで炒めます。続いてニンニクを微塵切り、オリーブオイルに香り付けをします。
トマトはヘタを回す様にして取り、4つ切りにしてミキサーにかけます。充分にミキサーにかけたら、それをフライパンに投入します。ここで塩を軽く振っておきます。
そしてパスタを表示2分前になるまで茹でます。残り2分になったらパスタをフライパンに入れ、2分そこでパスタをかき回しながら茹でれば完成です。バターは最後に入れてコクを付けるのと滑らかに仕上げます。塩味は茹で汁を加えながら丁度良い味になる様に調整してください。
残りの茹で汁にコンソメとミキサーの残りトマトを加えて、塩加減は水を足しながらスープに仕上げます。ブラックペッパーを振ると味にパンチが付きます」
「成る程、確かにこれなら捨てる部分はヘタだけである。では各同盟の取得ポイントを確認しよう!
先ず文句無し首位は天下布武同盟、満点の25ポイント! 続いて一日一食同盟と珍肉が23ポイントで2位争いをして居る。そしてそれを1ポイント差で翡翠が22ポイントで追って居る形になる!
まだ同盟戦は初戦を迎えたばかりである。翡翠にも充分に優勝のチャンスは残されておる!」
「では次のお題よ!」
「ここで運営から第二戦目のお題が出される様である!」
「第二戦目のお題は、肉じゃがよ!」
「何と第二戦目のお題に出されたのは、肉じゃが! さあ先ずここで各同盟作戦タイムに入る! この作戦タイムは30分渡される! そこで各同盟はコロッセオに併設されたスーパーで食材の買い物に入る訳である。購入代金は運営に即座に報告され、何を幾ら使って購入したかがわかる仕組みになっておる訳である!
お題は肉じゃが、これは定番料理では有る物の、非常に美味しく作るためには難しい料理の一つとされておる。何故なら安い部位の肉を使えば味にコクが出ん! だが高いロースなどの部位を使えば美味しいが経費がかかり過ぎる。では定番のバラ肉を使えばどうか? コクは出るが、脂身だらけで肉そのものの味は完全に牛丼屋になってしまう。つまりどの肉を使うかで、味が完全に決まってしまう料理、それが肉じゃがである!」
新たなお題は肉じゃが、ザコの言う通り、定番肉は切り落とし、バラ肉である。だが定番と言うだけあり、味は完全に吉牛の豚丼になってしまう。ではロースなどを使えばどうか? これは肉の値段そのものが高額だ。つまり家計に優しい肉じゃがを作る為にはどうしてもバラ肉が必須になってしまう。
現在翡翠は最下位、はるんとすみれはここで何としても順位を上げたい所だ。




