表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅翡翠  作者: 量産型ザコ
16/46

本当の敵

今日も1話です

 シャオリン達が本丸に入り、直ぐに青熊が到着した。流石の青熊も、洛陽から虎牢館、そしてここすうざんと、連続で飛び、もうMPが枯渇寸前で、相当疲労して居た。シャオリンは話しを聞く前に、少し休む様に青熊に言い、食べ物や飲み物を出した。それにより、程なくして青熊も回復し、ようやく落ち着いて話しが出来る様になった。


 一先ず皆は青熊から一連の話しを聞いた。洛陽での一件、そして虎牢館での戦闘。当然だが洛陽での事はアフロも大方予想はしていたが、虎牢館での戦闘には驚きを隠せないで居た。


「まさか、そんな事態になって居たとは」


「とんでも無い事になってたのね。お父さんは大丈夫なんですか?」


「それは大丈夫です。女帝はあの場で僕たちに何かをする気は無かったみたいです。何かどうしても俺たちに同盟戦をやらせる必要が有るみたいですね」


「そして、天下のムールさんは、NSAの人だったって事か」


「そう言う事みたいですね、未だに僕も信じられませんけど」


「……強ち嘘では無いのかも知れないな……」


「何がですか? りょくさん」


「あ、いや、俺は長距離でよく色んな所に荷を運ぶんですよ。当然現地には早めに行って、荷を下ろすまでは多い時には1時間以上待つ事もあります。まあそんな暇な時間にデイリーとかやってるんですけど、それ以外にも、Twitterもやってるんですよね。そのアライアンスの話は、一部のツイートでよく見かけます。当然そんなのは作り話だと思っていました」


「つまりそれが現実だったと」


「いえ、それだけでは無いんです。実は地球は丸く無く、平だと言う、フラットアース論と言うのが有ります」


「へ?…….今更ですか?」


「はい、普通はそう思いますよね? ところがこの説、妙に信憑性が実は有るんです。例えば重力なんですけど、実は未だにこの重力の正体が解明されていません」


「ああ、確かに……惑星間の引力もそうですね」


「ようは、地球が平らなら、つまり重力なんてもんは最初から無い。そう考えられます。そして、実は地球って、マッハ近い速度で自転しながら公転してるらしいんですけど」


「自転速度は時速約1374km 公転速度は時速107208km。何もマッハ以上で、更に太陽系自体は秒速600K mで銀河系を回っています。確かにこんな馬鹿な話は有り得ないと俺も前から思って居ました」


「そうなんです、そして重力と照らし合わせて計算すると、飛行機は飛べない事になるらしいんですよ。更に飛行機の航路って、無駄に遠回りして居る航路が沢山有るらしいんですけど」


「もしかして、地球が平らなら真っ直ぐ飛んでいる事になる、ですか?」


「そうなんです。そして航空機のジャイロって、平らな地球で計算されて居るジャイロが使われて居るみたいですね」


「マジか…..」


「更に驚く事に、南極って世界を囲う壁らしいんです。壁の外には別の世界があるって言うんですよ。そしてさっきの青熊さんが言っていた、進撃の巨人はアライアンスのデクラスだと言う話を総合すると」


「あ!?……….壁の外に巨人!!」


「そうです、ネアンデルタール人は巨人だって言うなら、この話し、全部辻褄が合いますよね? そしてかつてはアトランティスがこの世界に有った。そして当然本来のこの世界の支配者は」


「巨人か!!」


「更にです、囲いの中に俺たち人類がいて、女帝は俺らの事をゴイム、つまり家畜だって言ったんですよね? 巨人の食い物は?」


「人間!? じゃあ俺たち人類ってもしかして」


「巨人の餌で、この世界は家畜の牧場、それだともうあの進撃の巨人てアニメは」


「全て事実を元に造られたアニメだって事になる」


「ならアライアンスが本当に戦って居る、敵の正体は?」


「「「巨人だ!!」」」


「そうなりますよね? それと、カゴメ歌、皆知ってますよね?」


「勿論、歌詞も知ってますよ」


「籠目って六芒星じゃないですか、そして実は世界の至る所にこの六芒星って有るみたいです。神社とかにも有りますよね? そして六芒星は悪魔のシンボルです。対する物は五芒星、これは安倍晴明とかが悪霊退治に使って居た紋です。これも実は世界の凡ゆる所に有ります。五稜郭とかそれこそアメリカのNSAがアライアンスなんですよね?」


「ペンタゴンか!」


「そして極め付けがカゴメ歌、籠目籠目、籠の中の鳥はいついつ出やる、籠は?」


「うわ! 南極の壁! 鳥は私達? 籠目は六芒星よね? つまり現在進行形で悪魔に私達は囚われの身だって言ってる訳ね?」


「そう言う歌だって言う様に解釈も出来ます。そしてムールさんが何千年とDSが世界を支配して来たって言うなら、それこそ俺たち人類は」


「安倍晴明の時代から戦って来たのか…..巨人と。そう言えば巨人退治の伝説って世界中にあるよな?」


「巨人の骨も世界中で見つかってますね」


「全ての謎の辻褄が合って来るな……母さんや静香、林檎は無事ですよね?」


「それも大丈夫ですよ」


「良かった……だけどもう気は抜けねえな、そんな奴等が相手何だったら」



 ここで俺たちは何とどう戦うべきなのか、ハッキリとその正体を掴んだ。傾国戦や同盟戦は単なる序章に過ぎない。これは俺たちがこの囚われの世界から抜け出す為の単なる準備段階だ。

 本当の戦いは、この世界を出た先にこそ有る。そして俺たちが戦う相手は、他同盟などでは無い。人類がそれこそ太古の昔から戦って来た、巨人と、それに協力する者達、DSだ。


 大方の話しが終わり、青熊さんは今日このすうざんで一泊して朝早くに洛陽ですみれさんとガッキーさんと合流して、虎牢館へ戻るそうだ。そして解散する時、俺とアフロは青熊さんに呼び止められた。


「どうしたんですか?」


「実はこれを林檎さんから預かって来たんです。シャオリンさんとアフロさん以外には見せない様にと言われています。だから僕も何が書いてあるか内容までは知りません」


「わかりました。ありがとうございます」


 それは林檎からの俺宛ての手紙だった。


「どうせ寂しいとか書いてあるんだろう、可愛い妹だ」


「いや1日で流石にそれは…..有り得るな」


「どれ……...そう言う内容の方が良かったよ……」


 シャオリンは手紙ざっと見て、がっくりと肩を落とした。アフロはそれを取って確認した。


「見せてくれ……..青熊さんを呼ぼう、すうざん駐屯組の変更だ。俺達は一度虎牢館へ戻る」


「そうなるな…..城主夢だったんだけどな、3日天下どころか1日天下かよ」


「そう言うくだらない事を言ってられる状況じゃないだろう」


「夢の無い奴だな? そんなに現実ばっかり直視してて、人生楽しいか?」


「大きなお世話だ馬鹿野郎!!」


 アフロは青熊さんに、城代をすみれさんに、すうざんの軍師をガッキーさんに頼む事を伝えた。即座に今度ははるんさんを呼び、俺たちは虎牢館に戻る事を伝えた。名目上は虎牢館での異変に対処する為とした。そしてはるんさんに、アフロが気がついた、この城の欠点などを伝え、ガッキーさんにその対処を頼む事にした。そしてはるんさんは、そのままここの将軍になる為、練兵と、防城時の兵の配置を伝えた。


「つまり、城壁が然程高く無いから、簡単な縄で登れてしまうって事だね?」


「そうです、ここすうざんは、恐らく出城として造られたのでしょう。あくまでも前戦基地だったんでしょうね。リアルのすうざんも恐らくこんな感じなんでしょう。

 ただ出城だけ有り、山の上なので、打って出るにはかなり好都合な立地です。ですから物見塔からだけでは無く、この位置とこの位置に、物見塔を簡易的に作り、敵の攻撃を常に警戒して置いた方が良い。宣戦されてないのに虎牢館は攻撃された。その事実が有るからには、警戒は厳にして置いたほうが良いでしょう。そして防衛時には、逆に此方から打って出た方が、勝算は格段に上がります」


「わかったわ、つまり、常に警備の兵は置いて置くと言う事ね?」


「そうです、そして物見櫓には、攻撃をいち早く知らせる為に、コンビニでLEDライトや花火なんかを購入して、敵の接近をいち早く知らせる様な工夫をして、兵に覚えさせるなどをして置いた方が良いですね。またりょくさんには分隊長などをやって貰い、暫くの間、一日に2回程度は兵を引きいて領境などへ巡察などをして貰ってください。敵が集結しそうな場所などを把握しておくと、警戒する場所が絞り込めます」


「了解よ!」


 


 翌日、俺とアフロは単独で虎牢館へと直行し、青熊さんは洛陽へと向かった。当然馬で向かい、その日の夕方には虎牢館へと到着した。所々壁に燃えた様な跡もみうけられ、また折れた矢や、槍なども無数に転がっており、戦いがかなり激しかった様だと言うのがわかる。



「お帰り、シャオリン」


「母さんも静香も、特に怪我とかはして無いか?」


「大丈夫よ」

「うん、平気」


「そうか、それで手紙の内容何だけど」


「とりあえずこっちに来て、知って居る人は限られて居るし、どうやら色んな所に盗聴機とかも仕掛けられて居るみたいだから」


 盗聴機の無い部屋へ案内され、そこにはヨウヘイさんと、フジさんが居た。どうやらこの二人は手紙の内容を知って居るらしい。


「それで、アフロさん、どうするかは貴方に決めて欲しいの。今の現状で、多くの人員をブイ、つまりここから、珍肉の勢力圏を抜けて、あそこまで行くのはリスクが大き過ぎる。かと言って、人員が少な過ぎるのは危険」


「そうですね、本来のルートだと、ここから洛陽、函谷関、潼関、華山(かざん)を抜けて、安定(あんてい)扶風(ふふう)、そして武威(ぶい)と言う道程が普通でしょう。

 ですが、今リリィさんが言った様に、そこは珍肉の勢力圏を完全に突っ切る形になります。そうなると、当然それなりの人員を割かなければならない」


「だろうな、すうざんへ行くだけでも結構な戦闘をした」


「それにハッキングによる戦闘、ここに来たのはアライアンス軍だが、ハッキング出来たとすれば、当然他勢力からのハッキングもあり得るかも知れない。そこでだ。人員は後から話すとして、まずは道程についてだ。

 先ずここからすうざんまで抜ける。つまりうちの勢力圏の中までは安心だろう。敵も襲って来ない。そこからなのだが、天下の勢力圏を抜ける。天下はムールさんが基本的に同盟戦までは動かないと言うのだから、そう猛烈には襲って来ないと思われる。そこで、すうざんからは、汜水関(しすいかん)巨鹿(きょろく)壺関(こかん)晋陽(しんよう)を抜けて、扶風(ふふう)へと抜ける。これなら危険度はかなり減らせるだろう」


「成る程、少し大回りだが、ドンパチやりながらよりは余程良い」


「だがこのルートを通る上で、一つだけ問題が有る」


「それは? 何ですか?」


「ここは中国のミニチュア番の世界です。実際のきょろく、こかん、しんようのルートは、かなり険しい山間を抜けるルートです。現在ハッキリとわかる道が有るのか? 更には山間部で獣の類いなどは存在して居るのか? そう言った事がまるでわからない」


「いや、流石にそこは心配し過ぎだろう? この世界は俺達が作っているんだろう? 実際の世界ならいざ知らず、ここではな」


「シャオリン、確かにお前の言う事は最もだ、ただしこの世界に来ているのが俺達だけならな」


「何が言いたいんだ? アフロさん」


「ヨウヘイさん、アフロさんが言っているのは、この翡翠のメンバーが、私やアフロさんが仮想現実空間の事を話す前に、皆がこの世界をどう思っていたか、と言う事を言っているんです」


「どうって……異世界転移か!」


「確か異世界転移物の定番て…..魔物よね?」


「おい林檎!……だよな……」


「そうだ、つまりまだ、圧倒的多数の者達が、この世界の現状を異世界だと判断して居る可能性が高い。すると、そう言う者達は、ここが異世界ならこう言う生き物が居て当たり前、そうするとどうなるか? そう言った生き物を作り出してしまう訳だ」


「そう言う生き物が、山にいる可能性が高いって訳か」


「でも? もしかしたら、魔石とか、冒険者ギルドとか、そう言うのがあってもおかしくないよね? それにあの兵隊さん達魔法使ってたし!」


「「魔法!?」」


「あ、手紙には書き忘れたけど、兵隊さん達魔法使ってたんです」


「林檎ちゃん! そこ凄く重要な所!!」


「おま、静香! そう言う所はちゃんと書けよな!」


「何怒ってるのよ?」


「林檎ちゃん、良いかい? 魔法を使って居たと言う事は、この世界に既に魔法の概念が生まれて居ると言う事なんだ。つまり中には放逐少女のキャラ能力だけでは無く、魔法を使って戦いを仕掛けて来る者が居るかもしれないって事になる。ならどう言う事が起こり得るか? それは膨大無数に有るアニメやゲーム、更には小説なんかにすら出て来る、俺達の知らない未知の魔法を繰り出す者すら出て来るかもしれないって事なんだよ」


「重力魔法、なんてのを使って来る敵もいるかもしれませんね」


「い、言われてみるとやばいかも?……..」



 魔法はそれを知る人数分存在すると言っても過言では無い。そして同じ魔法を知る者が多ければ多い程、その魔法の存在確率は高くなる。そして紅翡翠を持つ者がそれを認識すれば、放置少女の能力だけではなく、勇者や魔王などと言う存在にすら、紅翡翠はそのプロテクターを作り出してしまう事になる。そしてまだアフロでさへも、その存在を忘れて居た。

 放逐少女の世界には、異境軍勢と言う物が存在し、そしてその存在は、ここに来ている誰もが認識している軍勢であった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ