第13話 人取り橋の合戦と、完璧すぎる補給・包囲網
この度は数ある作品の中からこの作品を選んでいただきありがとうございます。
追記
すみません18時10分に予約していました。申し訳ありません。今後このようなことがないように、確認していきます。
畠山義継の陰謀を未然に防ぎ、二本松城を制圧した伊達家。
だが、これに危機感を募らせた常陸の佐竹氏、会津の芦名氏ら南陸奥の諸大名が結託。なんと総勢三万の大連合軍を結成し、伊達領へと押し寄せてきたのだ!
対する伊達軍は、輝宗様が城の守りを固めていることもあり、動かせる兵数はわずか八千。
史実では「人取り橋の戦い」と呼ばれ、伊達軍が圧倒的 we 勢に追い詰められ、老将・鬼庭左月斎が討ち死にするなどの激戦となった死闘である。
本陣の幕舎にて、地図を見つめる政宗様。
「三万対八千か……。数においては圧倒的不利。だが、ここで引けば伊達の威信は地に落ちる。……景綱、策はあるか?」
冷や汗を拭う政宗様に、俺は一切目の笑っていない極上の営業スマイルで一礼した。
「ご安心ください、政宗様。数の大軍など、前世の大規模イベントにおける『混雑時の入場制限』と何ら変わりありません」
「にゅ、入場制限……!?」
「左様でございます。相手は多国籍の連合軍。連携はガタガタ、指揮系統は乱れ、補給線は伸び切っております。……この片倉小十郎、すでに『完璧なボトルネック(狭小地帯)誘引プロデュース』を完了させております」
◇
阿武隈川に架かる「人取り橋」周辺の狭小地帯。
三万の大軍を誇る連合軍だったが、道幅が狭く、一度に前線へ投入できる兵数は伊達軍と同等以下に制限されていた。
「な、なんだこの道は! 兵が詰まって進めんぞ!」
「押し返すのだ! 後ろからどんどん味方が押してくる!」
混乱する連合軍に対し、俺が事前に配置しておいた鉄砲隊と、成実・宗実率いる親衛隊が容赦なく襲いかかる!
「行けぇぇぇ! 景綱の計算通り、敵が勝手に渋滞を起こしてやがるぞッ!」
「政宗様に近づく愚か者ども、一蹴してくれようッ!」
成実の豪快な突撃と、宗実の隙のない陣形維持。
さらに、前世知識で開発した「特濃・高カロリー兵糧(クルミ味噌&干し肉セット)」を十分に補給していた伊達兵は、夕刻になっても一切スタミナが切れなかった。
「ば、バカな……! なぜ伊達の兵はあれほどタフなのだ!?」
「補給路も断たれ、我らの腹はペコペコだぞ……!」
◇
夜が訪れる頃、戦況は完全に伊達軍の優勢となっていた。
そこへ、俺が仕込んでおいた「最終デリート施策(情報戦)」が止めを刺す。
佐竹軍の本国(常陸)へ、安房の里見氏や小田原の北条氏が怪しい動きを見せているという極秘の偽情報(景綱特製)を流しておいたのだ。
「なにっ!? 本国が狙われているだと!? これ以上、奥州などに関わっている場合ではない! 引くぞ、全軍撤退だーッ!」
背後の不安に耐えかねた佐竹軍が真っ先に撤退を開始。
軸を失った連合軍は雪崩を打って瓦解していった。
◇
「……勝った。三万の大軍を……退けたぞッ!」
夕闇の中、高らかに勝利の勝ちどきをあげる伊達軍。
政宗様は刀を収めると、駆け寄ってきた俺の肩をガシッと掴んだ。
「景綱……! 鬼庭の爺様も無事、兵の損害も最小限……! 完璧な勝利だ!」
「はッ。あなた様の御代に、無駄な犠牲など一筋も出させはいたしません。……我が主君の覇道は、ここからさらに加速いたします」
政宗様は不敵に目を輝かせ、広大な奥州の空を見上げた。
「ああ……行くぞ景綱! 次は会津、そして全国へ……伊達政宗の名を轟かせてやるッ!」
こうして、伊達家の存亡をかけた大決戦「人取り橋の戦い」は、景綱の完璧すぎる工程管理と情報戦により、歴史に刻まれる圧倒的大勝利へと塗り替えられたのだった。
【システムメッセージ】
『人取り橋の戦い(大圧勝)』が完了しました!
※鬼庭左月斎の生存が確定しました!
※政宗様の威名が「奥州覇権の決定打」として日ノ本全土に轟きました!
ご視聴いただきありがとうございました。




