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第11話 十七代当主の誕生と、完璧すぎる引き継ぎ業務

この度は数ある作品の中からこの作品を選んでいただきありがとうございます。

天正12年(1584年)。

18歳となった政宗様のもとに、父・輝宗様からの緊急呼び出しがかかった。


「政宗。わしは本日をもって家督を譲り、隠居する。本日よりお前が、伊達家第十七代当主だ」


突然の当主譲渡の発表。

史実通りとはいえ、城内の重臣たちは

「まだお若い!」

「早すぎるのでは!」

と大混乱に陥った。

だが、当の政宗様は一切動じず、堂々と輝宗様の前で深く頭を下げた。


「……承知いたしました、父上。この伊達の家名、私が引き継ぎ、必ずや奥州随一の強国として見せましょう」


右目の失明を克服し、初陣を圧勝で飾り、愛姫様という伴侶を得て完全に覚醒した18歳の若き龍。その全身から溢れ出る圧倒的なオーラに、反対していた老臣たちも息をのんで黙り込んだ。






その夜、当主となったばかりの政宗様の部屋で、俺(景綱)は山のような「仕様書(引き継ぎ資料)」を広げていた。


「政宗様……改め、当主様。第十七代当主ご就任、心よりお祝い申し上げます」


「景綱、堅苦しい挨拶はいい。それより……この紙の山は何だ?」


政宗様が引きつった顔で指さしたのは、俺が前世の「プロジェクト管理スキル」を総動員して作成した【伊達家経営&軍事改革ロードマップ】である。


「ふふ、当主となられた以上、これからが本番でございます。ご覧ください」

 

俺は一切目の笑っていない極上の営業スマイルで、資料を1枚ずつ指し示した。




【組織改革】

頑固な老臣たちの意見を穏便にスルーし、成実殿や宗実殿ら「若手ガチ勢(親衛隊)」を適材適所で要職に配置する人事業務。




【ロジスティクス強化】

第2話で整備した城下町をベースに、軍糧(悪魔のクルミ味噌おにぎり)の備蓄と補給ルートの全国規格化。




【情報戦(デリート術)】

周辺の大名(畠山、芦名、相馬)の動向を24時間監視する忍び(黒脛巾組)の事前配置。



「……景綱。お前、俺が家督を継ぐ前からこれを準備していたのか?」


「当然でございます。我が主君あなたが天下へ羽ばたくための『初期ビルド』は、すべて私が完璧に設計しておきましたから」


政宗様は呆れたように、けれど心底嬉しそうに「くくっ」と喉を鳴らして笑った。


「つくづく恐ろしい奴だ、お前は。だが……頼もしいことこの上ない。よし、景綱! このロードマップに従い、伊達の力を世界に見せつけてやるぞ!」


「御意にございます、我が主君」







だが――政宗様の家督相続というニュースは、奥州の周辺大名たちに凄まじい激震を与えていた。

特に、二本松城主・畠山義継はたけやま よしつぐは、「若き新当主・政宗」の苛烈な政治手腕に追い詰められ、密かに陰険な罠(輝宗様の拉致事件)を計画し始めていた。

(畠山義継……史実通りなら、輝宗様を拉致して道連れにしようとする元凶。……だが、俺がそんなバグ(悲劇)を許すと思っているのか?)

俺は暗闇の中で静かに眼鏡の奥の目を光らせた。

(政宗様に『親殺しのトラウマ』なんて背負わせるものか。輝宗様も、政宗様も、伊達家の未来も……すべて俺が完全無欠にプロデュースして見せる……ッ!)

伊達政宗の大名としての快進撃、そして歴史の悲劇を塗り替える「悲劇回避ミッション」が幕を開けようとしていた。








【システムメッセージ】

『家督相続(伊達政宗、当主就任)』が完了しました!

※政宗様が『伊達家第17代当主』に就任しました!

※伊達家の内政・軍事効率が 300% にアップしました!

ご視聴いただきありがとうございました。

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