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魔王軍幹部 勇者  作者: あぜる


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12/13

第12話 隆盛

 魔族が人間を支配するようになって久しい。

元々魔族内でも圧倒的に強かったエレノアはさらに戦力を増し、ついには「予知」スキル習得にまで至った。

予知によりテロや反乱、災害や不況を事前察知で全て先回り対応できるためエレノアは強いだけでなく神掛かった政治力を発揮して魔族・人間の両方から聖王として称えられていた。


 この頃にはアーサー・ルシアン共に宮廷護衛のみならず魔族・人間の懸け橋としての功績を重ね、チーフロイヤルガードとしてエレノアの側近を任されていた。


 ある日、エレノアはアーサー・ルシアンを王室に呼んだ。


「アーサー、ルシアン。これまで私だけでなく魔族と人間のために尽くしてくれたあなた方に心から感謝申し上げます」


「エレノア様、それはもったいないお言葉です。我々こそ力なき人間をこれまで守っていただいたことに感謝しております」


「今日はあなた方に謝罪しなければならないことがあります。大変申し訳ないのですが、現在の人間の人権尊重を維持することが将来難しくなります」


「ふむ。具体的にどのような内容でしょうか?」


「現在私の戦力は350000で、他の魔族の追随を許さない状況なので王として認めてもらっていますが……」


 エレノアは続ける


「今を最盛期として私の戦力は減少の一途をたどります。私はこのあと病で衰弱します。そして反比例するかのように反人類派のヘルゲイズが力を付けます。私とヘルゲイズの戦力がやがて逆転して少し経ったのち、私はヘルゲイズに暗殺されることが分かっています」

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