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魔王軍幹部 勇者  作者: あぜる


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10/13

第10話 分析

 魔王はいくつかの数値が記されたデータを取り出した。


「まずはこちらの数値。これは人間の一般部隊の戦力ですが便宜上これを基準の1000でレーティング換算します。現在の人間の皆様の全部隊の合計、すなわち人間の全戦力は23000になります。あなた方の戦力を確認したところ、4700です。特に魔術師であるあなたの数値が部隊戦力を押し上げているみたいで、ワンマンチームですね。人間の部隊の中でもあなた方は非常に強力です」


 魔王の正確な戦力分析に耳を傾ける。


「一方でこちらがアーサーの部隊の戦力で4800あります。個々は強力ではありませんがチームワークとバランスが高いです。ちなみにレーティング差が100あると高い方の勝率が68%です。200差で高い方の勝率が80%になりますので、200差以上ある場合は明確に戦力差がある、と認識して下さい」


 魔王は説明を続ける。


「参考までに、こちらがカイザード様の戦力です。部隊戦力ではなく彼一人の戦力です」


 23600の数字が示された。


「彼は人間としてはあり得ないほど強く、魔族でも彼に対抗できるものは一握りしかいません。もし彼が1人で他の人間全てを相手にしても互角以上に戦えるほどの力を持っていました。現在はもとより、歴代人類でも間違いなく最強クラスです」


「しかしカイザードは魔王に倒されたと聞きましたが、あなたはカイザードを倒したんですか?」


「はい、わたしがカイザード様を倒しました。アーサーとあなた方は私の対話に耳を傾けてくれました。しかし彼はお構いなしに攻撃を仕掛けてきました。何度も武器を収めて話し合いをして下さいと申し上げましたが聞き入れてもらえませんでした」


「あなたの戦力はあのカイザードを凌駕しているということですか?」


「私のレーティングは280000です。カイザード様の10倍以上あるので万が一にも負けることはありません。でも彼は勝ちさえすれば良く、私は魔王としての公務があるので無傷で勝利しなければいけません。とても油断できませんでしたし私以外の魔族が相手では確実に被害が出ますので私がその場で倒すしかありませんでした」

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