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VTuberをやっている妹のパソコンを勝手に使ったら、配信モードになっていて、視聴者からオルタ化と言われ、私もVTuberデビュー!?  作者: 赤城ハル
第5章

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第43話 クリパ⑤

「それじゃあ、お待ちかねのプレゼント交換だー!」


 そう言って種咲がプレゼントをテーブルの上に置く。


 それに合わせて私達も持ってきたプレゼントをテーブルの上に置き始める。


 皆、プレゼントはきちんと包装しているので中身が分からないようになっている。


「どうやって交換するの?」

「フッフー、そのためにこんなのを用意したよ」


 種咲が取り出したのは穴の空いた箱と数枚の紙だった。


「ちょっと待ってねー」


 種咲は紙に左右に折り、数字を書く。そしてそれを左右にハサミで切る。


 7かける2で14枚。


「これでよしと」

「来る前に用意しておきなさいよ」


 と、桜庭が突っ込む。


「いやー、全員来るかどうか分からなかったからさ」


 種咲は切った紙の半分を箱に入れて、もう半分はプレゼントの上にランダムに置く。


「じゃあ、まずは瀬戸さんから行こうか」

「ん? 私から?」

「そう。そこから反時計回りに。自分のプレゼントと同じ番号だった場合はもう一度引き直してね」

「分かった。それじゃあ、引くね」


 瀬戸さんは2番を引き当てた。


「私のだ。どうぞ」


 2番は桜庭のプレゼントだった。


「次、千鶴」

「はいはーい」


 私は箱の中に手を突っ込んで紙を一枚掴み取る。


「7番」

「私のです」


 石見さんのプレゼントか。


 ということはパズル。

 私がおすすめしたやつ。

 石見さんも少し申し訳ない感じであった。


「ありがとう。出来たらスマホから写真送るよ」

「楽しみにしてます」

「では、石見ちゃん、どうぞ」


 種咲が石見さんに箱を向ける。

 石見さんは箱に手を入れて、がさごそと掻き回して、紙を1枚取り出す。


「ええと、1番です」

「私のだ」


 豆田が石見さんにプレゼントを渡す。


「ありがとうございます」

「次、豆田」

「よいしょ…………3番」

「私のだ」


 私はプレゼントを豆田に渡す。


「変な物ではないでしょうね」

「普通だよー」

「次、美菜」

「何が出るかな? 何が出るかな? タタタッ、タッタン、タラララン!」


 美菜は口ずさみながら紙を取る。


「6番!」

「それ私のだ」


 6番は瀬戸さんだった。


「はい。どうぞ」


 瀬戸さんのはラッピングではなく、赤い包み袋だった。相手は瀬戸さんだからな、陽キャアイテムだったりして。


「どうも」


 美菜が丁重に受け取る。


 そして袋を耳元に近づけて揺する。


「それで次は……私だ! というかもう決まってない?」

「え?」

「ほら、残りのプレゼントは私と美菜だけじゃん」

「ああ! そっか」


 自分のプレゼントは駄目ということ。つまり種咲は美菜で桜庭は種咲のプレゼントとなる。


「それじゃあ、美菜のプレゼントをいただこうか」

「私はあんたのだね」


 箱から紙を抜くことなくプレゼント交換は終了した。


「へえ、折りたたみ傘か」


 終了してすぐに豆田が包装を剥がして中身を確認した。


「おいおい、もう見てるよ」


 種咲が呆れ交じりに言う。


「だって変な物だったら嫌じゃない」

「だから変な物なんてプレゼントに選ばないって」


 それから各々は包装を剥がして中身を確認し合う。


「……こ、これは化粧品でござるか?」

「美菜、口調がおかしくなってるよ」

「ごめん。化粧品なんてものが出たので」


 美菜は焦っていつも通りに口調に戻った。


「ござるって、勝浦卍みたいね」


 桜庭が勝浦卍の名を出して、美菜はドキッとした。


「誰ですか?」

「VTuber。語尾にござるを付けてるの」

「へえ」


 なんとか美菜は知らないふりで誤魔化した。


「私のプレゼントは嫌だった? 流行りのを選んだのだけど」


 瀬戸さんが美菜に問う。


「いえいえ、使わせていただきます」

「私達陰キャ組は化粧なんてしないもんねー」


 種咲が空笑いしながら言う。


「大丈夫よ。化粧すればそれなりに見えるわよ。今度、化粧の仕方教えてあげるから」

「ありがと」

「私はボトルシップキットなんだけど」


 桜庭が送り主の種咲に非難の目を向けながら言う。


「いやあ、ちょっと奇をみて買ってみた」

「なんかすごく難しそうなんでけど」

「いやいや、初心者用だから、そんなに難しくないぞ」

「……弟が喜びそうなのありがとー」

「おいおい、お前がやらないとね。それに石見ちゃんだってパズルじゃん」

「パズルか……」

「なんだよそっちの方が良いみたいなの!」


 種咲がぷりぷりして怒る。


「簡単そうだし」

「ボトルシップも初心者用だから簡単!」

「分かったわよ。出来たらスマホで写真を送るわ」

「持ってきてよ。生で見たい」

「持ってこれるか! 崩れたらどうするのよ!」


 ちょっとした衝撃で船が崩れたら大変だもんね。


「ねえ、千鶴はもしかして、そのプレゼントのこと知ってたの?」


 豆田が私に聞いてきた。


「え?」

「あんまり驚いてなかったし。それに受け取った時、出来たらスマホから写真送るって」

「ああ、うん。実はプレゼントを買いに行った時にたまたま会って。それで石見さんのプレゼントを一緒に選んだんだよ」

「……そうなんだ」

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