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VTuberをやっている妹のパソコンを勝手に使ったら、配信モードになっていて、視聴者からオルタ化と言われ、私もVTuberデビュー!?  作者: 赤城ハル
第5章

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第41話 クリパ③

 ボウリングの後、私達はカラオケ店に移動した。

 複合アミューズメント施設にもカラオケルームもあったのだが、料理メニューと楽曲が少ないことからカラオケ専門店でクリパの続きをすることにした。

 前もって予約はしていたので移動はスムーズに行われた。


 右から桜庭、種咲、美菜、豆田、石見さん、私、そして瀬戸さんの順で座った。


「まず何か注文する?」


 瀬戸さんが皆に聞く。


「今はドリンクとポテトでいいんじゃない?」


 種咲が答えた。


「そうね。ご飯にはまだ早いしね」


 と桜庭がスマホで時間を確かめて言う。


 そして各々がジュースを決めて、内線から近いこともあり瀬戸さんがまとめて注文してくれた。


「それじゃあ、時計回りということで私からいくわね?」


 皆が頷いたので桜庭はタブレットで曲を選択し始める。

 それが終わり、桜庭は種咲にタブレットを渡し、代わりにマイクを持つ。


 桜庭が選曲した曲が室内に流れる。


「これVの曲じゃん」


 タブレットで選曲中の種咲がイントロを聴いてスクリーンを見る。


 スクリーンには曲名と歌手の名前が表示されている。

 そして歌詞が表示されて、歌詞に流れる光に合わせて桜庭は歌う。


  ◯


「VTuber好きなんですか?」


 石見さんが桜庭に聞く。


「弟のせいで覚えちゃったのよ」


 前に弟がVTuberにハマっているとかで桜庭も多少の認識はあると言っていた。


「本当か?」


 種咲が疑うように聞く。


「本当よ。ネットと繋がってるテレビでいつも見てるの。それで覚えたの」

「あ! 点数が出ましたよ! 92点!」

「おやおや、かなりの得点ですな。これは普段から聞いているのでは?」

「違うわよ。音程が取りやすい曲なのよ」

「ふーん。……っと、私の番だ」


 種咲が選曲したイントロが流れ始める。


「これもVの曲ですね」

「そうなの?」


 歌手名は万一五十六。


「……なんて読むの?」

よろずにのまえ五十六いそろくです」


 種咲の後、美菜は自身が演じる勝浦卍のオリ曲を歌った。


「へえ。マイナーなVの曲、知ってるんだ」


 桜庭が関心したように言う。


「ま、まあね」


 というか自身の持ち歌なんだよね。しかもマイナーにVとは。

 きっと皆が上手くVの曲を歌ってるから自分の持ち歌を歌ってみたという感じだろう。


 ただ、点数は87点で低かった。……持ち歌なのに。


 そして美菜の後、豆田は星空みはり先輩の曲を歌いだす。


「すごいです。この曲って、めちゃくちゃ難しいのに!」


 石見さんが手を叩いて感嘆の声を出す。


 確かに音程バーが階段のように上から下へと連なり、中にはいきなりハイトーンにもなっていた。

 それを豆田は完璧に歌う。

 途中で店員がポテトとドリンクを持って入室してきたが、豆田は動揺せずに歌い続ける。


 点数は94点。高得点かよ。


「まあまあね」


 豆田はほくそ笑んだ。


「何がまあまあねだよ。高得点じゃん」


 私は突っ込んだ。


 次は石見さんの番。

 石見さんもVの曲を選んでいた。

 曲は桜町メテオの『meteor meteor』。


 いきなりハイトーンから入る難曲。それを石見さんは難なく歌い上げる。


「すごいわね。この曲……かなりというか激ムズなのに」


 桜庭が驚愕の声を出す。いや、ここにいる全員が驚愕していた。

 この曲は聴いたことなかったが、それでも石見さんがかなり上手に歌ったことは素人でも分かる。

 それは音程バー通りに歌ったとかそういう話ではなく、シンプルに上手かった。

 誰が聴いてもプロだというレベル。


「美人で胸がデカくて、ボウリングが上手くて、しまいには歌も上手いと!」


 種咲は妬んでる風に言う。


「アハハッ、ありがとうございます」

「褒めてねえ!」

「次は先輩の番ですよ」


 石見さんからマイクを渡される。


「あ、うん」


 一応、私もVの曲を選んだ。


「……あー、どっかで聴いたことある」


 桜庭が眉間を深めて考える。


「この前のFMS歌謡祭で歌われてた曲じゃん」


 種咲が桜庭に教える。


「そうだ! 確か登録者400万人の超人気VTuberだよね?」


 1週目ラストは瀬戸さん。

 瀬戸さんが選んだ曲は赤羽メメの『ふわふわオムライス』だった。

 この曲は明るく、メンヘルなアニソン調の曲。


 それを瀬戸さんは──。


「……どう?」


 歌い終わった瀬戸さんは皆に聞く。

 反応が難しくて、まずメメの姉として私が感想を言うことにした。


「上手いね」

「ありがと」

「大人っぽい瀬戸先輩から()()()()が出てきた時は驚きました」


 そう。瀬戸さんはキャピキャピした子供の声で歌ったのだ。『えぇー、ちがうよぉー。はにゃにゃにゃーん』と歌った時は鳥肌ものだった。


「もしかして瀬戸先輩はVTuberですか?」


 あまりの声変化に石見さんがVTuberかと問う。


「違うよ」


 瀬戸さんはやんわりと否定する。


 極度のメメファンではあるけどね。そしてそれは秘密のこと。


 本人は推しにマネねて、ご満悦のようだ。


 愛が重いなー。


「本当にすごいわ。赤羽メメなんてマイナーなのに。その曲の歌まで完コピで歌うなんて」


 桜庭も驚いていた。


「マイナー? 赤羽メメはここ最近有名だろ? ほら、炎上してさ?」


 種咲がメメのことを語った。


「炎上って、同期に対してキレたやつだよね?」

「正確にはキレ芸。だけど、リスナーから不評で猛バッシング」

「赤羽メメのこと知ってるの?」


 私は2人に聞いた。

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