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6月短編集  作者: 天雲 律
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相棒

奉仕部、これだけ聞いたら大体訝しげな顔をされる、俺が所属する奉仕部は職員室前や生徒会室前に置いてある箱に手紙を入れ依頼を出す。


「今日はもう終わりか……」


先程迷い犬の捕獲を終え先生に提出、無事飼い主に届けられた。


昨日は手芸部に文化祭の男装衣装の案を出したり、測ったりしていた。


ガラガラと奉仕部の扉を開ける、すると甘ったるい香りとパチンッ!という音が聞こえた。


「一人将棋ってのは面白いのか?」


「あぁ、楽しいとも頭の体操に丁度いい、キミもやるかい?」


手をヒラヒラと振りソファに横になる。


「疲れているのなら、私のココアがオススメだよ」


こいつのココアを飲んだ奴は全員漏れなくトイレにお世話になっているので拒否する。


「そもそも使ってる体が違うだろ、俺は体が疲れてる、お前は頭が疲れてる」


俺は運動部の手伝いと先生達のパシリ、こいつは成績が振るわない生徒への勉強の手伝いと、俺の手伝い。


「まぁ甘いものは体の疲れ全てに効く飲むといい」


ソファに近づき無理やりココアを飲まされる。


「ウッ……ゲハッゴホッ」


あまりの気持ち悪さに悶えていると、さすがに悪い事をしたと認識したのか背中を擦られる、すると奉仕部の扉が開いた。


「すいません!宮本さんと佐々木さんはいますか!?、時間になっても現れない生徒を探して欲しいのですが……」


「奉仕部出撃だな、大丈夫かい小次郎くん」


「なんとかするぞ武蔵さん」


「あぁ私達は無敵だからな」


季節は春、新しい風が今日も吹く。

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