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最後の日の空に
オーロラが波を打つように煌めく空、気球から聞こえる火のパチパチとした唯一する音。
地球最後の日僕は気球で空に飛び立った、空の世界はとても美しく……残酷だった。
「……寒い………」
飛び立った直後は最後の日でも、お布団に包まれているかのように、暖かい日差しに包まれていたけれど、今は初詣の日に、防寒具無しで初日の出を待った時のように肌を刺す痛みを感じる寒さと共に、ただ終わりを待つだけだった。
だが世界は再び輝き出した、東の空から日が昇る地上は雲に覆われ、目の前の物を認識できないのだから、地球最後の日を乗り越えたのを知るものは、私を置いて誰も居ないだろう。
最後に飲もうとしていた、一缶包むようにし持ち上げる、とっくに冷めて手の平はあまりの冷たさに刺すような痛みを感じる、躊躇いはしたが開ける。
「甘い……」
この甘さと共に温もりを感じられたら、地球最後の日にはならなかったのかもしれない。




