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日輪沈まぬ街
この街は太陽が沈まない、「枕を涙で濡らす夜」を比喩でも無く知らない、だって夜が来ないのだから。
「こんちゃーッス」
山道の途中昔話に出てきそうな山小屋に、目的の物を持って入る、そこには──犬がいる。
空に浮かぶ雲のように白く、フワフワの毛並みを持つワンちゃんに挨拶をする、声を聞くとモデルのファッションショーのような見事な歩き方で、こっちに来てくれる程仲良くなった。
伏せをして撫でさせてくれる、けれど交換をする僕だから撫でさせてくれる、他の人だと噛みつかれるらしい。
山の中に生えている林檎を渡す、モコモコさんとはこうして仲良くなった、林檎を渡すと一つお願いをモコモコさんは叶えてくれる。
僕は出会ってからずっと一つのお願いを続けている、それは──
「寂しくて悲しくて、暗くて泣かなくて済むような毎日が欲しい」
モコモコさんに出会ってから僕は泣かなくて強い子になった。
街の皆に頼られる立派な男になった、今は暑くて生活しづらいと言い街を出て行く人もいて少し……なんだろう………分からないけど、泣き虫だと言われないから大丈夫。
明日もきっと良い日になる。




