67.4月、コミックス発売の裏で
3月はいよいよコミックス発売を来月に控え、献本で送られてくる見本誌とは別に、渋谷○○書店やイベントで販売する単行本も発注した。
その数30冊。後日、追加で20冊注文した。それらは発売日が過ぎてから届いた。共同書店での販売については、小説と同じく出版社に許可をもらう。
個人的に秋葉原の書店をめぐって、購入者特典がついた単行本も買う。
そんなわけで、発売日当日は何もしなかったけれど、月末のゴールデンウィークに合わせて渋谷○○書店でもアピールし、そのまま文学フリマ東京に参加した。
で、50話で出てきたトートバッグ、まったく期待していなかったのに実現することになった。
マジで⁉
昨年話した社員さんが企画書を書き、審議して社長決裁も取りつけて下さった。おおげさだけれど、会社の予算を使うのだからしょうがない。
読者プレゼント用のサイン本作りのため出版社に行き、ついでに打ち合わせをする。さすがにコミックスの発売には間に合わなかった。
しかもシリーズの表紙が10冊分あるとはいえ、グッズ展開など考えてもいなかったから、使えるイラストが微妙にない。むむむ。
グッズ展開を派手にやる出版社は、最初からそれを念頭に置いてイラストを発注するのだと知る。なるほど……見えないところで皆さん、あれこれ考えて動いていらっしゃった。
「ツーショットということで6巻の表紙を選びました。ただ、そのまま印刷すると画像が暗くなるため、よろづ先生にレタッチを依頼しまして」
昨年はコミカライズが順調に進むよう、あれこれ動き回っていたから、イラストレーターのよろづ先生とのやり取りも久々だ。
「6巻表紙の雰囲気もなるべく残してほしいです」
送られてきた画像に調整をお願いして、布地に印刷した仕上がりをチェックして……結局5月末の発売となった。
できあがった販売サイトのページを見て腰を抜かす。出版社が手掛ける公式グッズということで、『太宰治Tシャツ』や『谷崎潤一郎Tシャツ』とかと一緒に売られている。
思っていたグッズ展開と違うというか、場違い感がハンパない。どうりで社長決裁が必要だったわけだ……。
共同書店で棚を持ったら、そこでトートバッグを作っていて。その話を出版社の人にしたらグッズを作ってもらえたなんて、まるでバタフライエフェクトだ。
小説発売5周年にして初のグッズ。評判は上々で、第2弾も検討してもらえることになった。
渋谷○○書店でも仕入れて2つ売った。これからはイベントにも持参して、のんびり売っていこうと思う。











