幸せの橋渡し
夕飯を食べながら、母親と話す。
愛美「科学じゃ幸せは、作れないのかな。」
母親「うーん、お母さんはその中間だと思うな。」
愛美「どういう事?」
母親「科学や栄養素、料理は、人を幸せにする橋渡しが出来ると、お母さんは思ってるよ。愛美ちゃんはご飯作ってくれてる時、何を考えてる?」
愛美「お母さん、喜ぶかなとか、元気になるかなとか、幸せになるかなとか…。」
母親「それはもう、お母さんに伝わってるのよ。科学や料理だけで人が幸せになれるとは言い切れないわ。だけど、気持ちを伝える事は出来ると思うの、そしてそれを通して幸せにしてあげる事は出来ると思うのよね。」
母親「春休み、お母さん、有給取るわ。一緒にお菓子作ろうか。マミちゃんにプレゼントしようよ!どうかな?」
愛美「賛成!お母さんの紅茶のクッキー、美味しいから、作り方教えて欲しいな。」
母親「もちろんいいわよ。」
愛美「ありがとう…。」
母親「それからもう一つ、大事な話があるの。愛美ちゃんの進路の事で。」
愛美「私、調理師取って就職する予定だけど。」
母親「お母さん知ってるの。愛美ちゃん本当は進学したいと思ってるでしょ。」
愛美「私、大丈夫だよ。」
母親「実はね、今でもお父さんとは連絡してるの。」
愛美「えっ!そうなの?」
母親「お父さんの事、嫌いになって別れた訳じゃ無いのよ。お父さん、仕事忙しくて、お母さん、寂しさに耐えられなくて、いつの間にか喧嘩するようになって…。愛美ちゃん、ごめんね。」
「愛美ちゃんの事はお父さんによく話すの。それでお父さんが愛美の料理には人を幸せにする力がある。プロの道に進むなら応援したいって…。」
「愛美ちゃん、栄養科に進んでいいよ。応援する。」
愛美「お父さんが…。本当に…!本当にいいの?」
母親「もちろん!」
愛美「ありがとう!私、栄養士になりたい!」
次の日
マミ「おはよー!」
愛美「おはよー!くまさんチャーム、付けて来た!」
マミ「私も!オソロだね笑」
愛美「うん!ちょっと職員室行って来る!」
愛美「失礼します。」
愛美「先生、昨日、進路の事を母と話し合いまして、栄養科に進学したいと思います。」
先生「そうか。解った。それじゃあ栄養科のある学校考えて置く。自分でも志望校を見つけて置く様に。これからが大変だぞ。しっかり勉強するようにな。」
愛美「はい!しっかり頑張ります。失礼します。」
マミ「イツミ、なんかあった?」
愛美「進路が決まったんだ。」
マミ「そっか…。良かったね。」
愛美「私、勉強頑張るよ。」
マミ「うん。応援してる。」
愛美は自分の未来が希望に満ち溢れていると実感した。




