幸せとは
二人は雑貨屋巡りを続ける。
愛美「マミ!見て!このもふもふのくまさん可愛くない?」
マミ「可愛い!こっちのマグネットピアスも可愛いよ!見て!さくらんぼある。イツミのネックレスに合いそう!300円だって!」
愛美「じゃあ、くまさんチャームはお揃いで買わない?私、マグネットピアスも買う笑」
マミ「いいよ!私、ベージュが良いな。イツミ、ピンクでいい?」
愛美「うん、私、ピンクがいい!」
会計を済ませ店を出ると、夕暮れ時になっていた。
愛美「今日は楽しかったね!また明日、学校でね。」
マミ「バイバイ!また明日。チャーム、付けようね!」
愛美「もちろん!」
その夜、バッグにチャームを付けてみた。
楽しかった気分と、寂しい気分が入り混じり、元気が出ない。
『たんぱく質と糖質と…。』
いつも充分摂ってるはずだ。
『科学じゃ幸せは作れないのかな..…。』
母親「愛美ちゃん、元気ないわね。何かあったの?」
愛美「マミ、転校するんだって…。」
母親「そうだったのね、マミちゃんが…。ずっと仲良かったもんね.…。」
母親「少し待っててね。」
そう言うと母親が愛美のマグカップをそっと持って来た。
母親「はい!ミルクココア。落ち着くよ。幸せの素は、タンパク質と糖質でしょ。」
愛美「ありがとう…。お母さん。」
母親「今日はお母さんが、食べやすくて美味しい物、作って上げる。」
そう言って母親は、鶏とほうれん草の玉子綴じうどんを作ってくれた。
久しぶりの母の味は、弱った愛美の心を落ち着かせてくれた。




