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アルビトリウム  作者: 新条満留
第四章 愛戦士
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マモル小隊

挿絵(By みてみん)


愛戦士


 あなただけ 私はあなたのもの

 離れられない 離れたくない

 運命が二人を引き裂くなら

 私は運命と戦い 運命を壊すの

 あなただけ あなたは私のもの



マモル小隊


 妖獣族の一派『銀狼族』は妖獣王バンロウの配下に属する四足歩行の妖獣である。その名の通り銀色の体毛に覆われた狼型で、近接格闘戦を得意とする。その鋭い毒爪で敵を攻撃し、攻撃を食らった相手はその毒により徐々に衰弱して戦えなくなっていく。

 『狼型』の妖獣は単体では決して襲って来ず、常に群れをなして襲って来るという特徴がある。

 その『銀狼族』が人族の最前線基地『東森砦とうしんとりで』を襲撃したという情報が白仙城にもたらされた。砦にいた三百人余りの兵士たちが壊滅状態に陥っているという。『東森砦』は白仙城の東に位置する人族の境界線を守る重要拠点である。そこが陥落すれば、人族の境界線が大きく後退する恐れがあった。

 この情報を受けて長老修道会は白仙城のエリート兵を派遣することを決定した。三人の戦士と四人の魔道士の混成部隊でその隊長にマモルが選ばれた。

 マモルたちは準備を整えるとすぐに城を出発した。しかしマモルは戸惑っていた。三百人の兵士が壊滅状態なのに何故七人の小隊編成で派遣されたのかを。

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