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アルビトリウム  作者: 新条満留
第八章 冥塔の三王
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ワタマの甦り

ワタマの甦り


 諸族の城から東には海が広がっている。その海上で今異変が起ころうとしていた。


 東の果ての海 東の海遠く

 万年の時を経て甦り 千年の間 世界を統治する

 それがワタマ その力にアルビトリウムはおのの

 全ての種族はその前にひれ伏す 驚くべき力と強さ

 その威勢は世界を席巻する 誰が立ち向かえるだろう 誰が止められよう


 アルビトリウムに伝わる詩の一節である。それは単なる伝説に過ぎないと誰もが思っていた。しかし今、それが現実になろうとしていた。謎の種族『ワタマ』の住む浮遊大陸が、遥か東の海上に現れようとしていた。しかし、この事実を知る者はまだ誰もいなかった。

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