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アルビトリウム  作者: 新条満留
第七章 封印
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使命の重さ

使命の重さ


 マモルたちは最後にモトたちの石像を皆で見に行き優心村を後にした。彼らの心理は村に入る前と出た後で大きな違いが生じていた。

 マモルは自分に課せられた使命の重さに圧し潰されそうな思いをしていた。

 ファルは契約した時に既にステラと運命を共にする覚悟を決めていた。だが彼はかつてのステラ以上に苦しい思いをしていることが分かっていた。それを軽くしてあげたいと思ってはいるが、その方法が分からなかった。とにかく今は彼に常に優しく接して安らぎを与えてあげることぐらいしかできないと思った。

 カオルとハルカは大体同じことを考えていた。これまで自分の想いを彼に押し付けるようなことをしてきてしまったと反省した。だがそれが必ずしもいい結果に結び付かないのだと悟った。モトのように自分の使命を持つ男にとって、それは重荷にしかならない時もあるのだと知った。そのために幸せにしてあげたい相手の命を絶つことにもなりかねないのだと思った。

 しかも今のマモルは思いもしなかった大きな使命を背負ってしまった。カオル、ハルカ、そしてファルの想いをこの状況で選択させるような真似はできない。今は彼を労り力づけてあげるべき時なのだと彼女らは思い直した。


 こうしてマモルを巡るそれぞれの想いは、マモルに与えられた使命の下に一つの収束を迎えた。しかし結束が強くなっていくマモルたちを他所よそに、大東原は更なる波乱へと向かう情勢が着実に進行しつつあった。

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