表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アルビトリウム  作者: 新条満留
第六章 旅立ち
PR
101/492

折れたグラディウス

折れたグラディウス


 マモルとカオルは見事な連携攻撃で敵を次々と倒していった。マモルが敵を引き付け、カオルがその間に魔法を詠唱して攻撃を繰り出す。息の合ったその攻撃はかつて彼らが『ポルソアメオ』にいた時の姿も同じだったのではないかと思えた。しかしその時にはシンジやハルカもいた筈で、彼らがどんな戦い方を展開していたのかはファルしか知らない。だが彼らがどんな戦い方をしていたにせよ、二人だけでこんな攻撃ができるのだからそれは恐ろしい強さだったことは想像できた。

 そしてソール隊のメンバーも、彼らの後に敵に取り付き彼らの援護をしていた。マモルやカオルには及ばなくても、人族の中でトップクラスの兵士たちだけあってその攻撃力や連携は人族の他の兵士たちとは格が違っていた。

 遂にマモルは妖獣王ハイロウの姿を視界に捉え、そこを目指して進撃していた。

 「マモル、ハイロウはバンロウの兄よ! そしてバンロウより小さいけど、ずっと強いから気を付けてね!」

 ファルが忠告した。

 「あんなに小さいのにか?」

 マモルは彼の炎者鎧から顔を覗かせているファルに訊ねた。

 「ええ、だってバンロウは妖獣王の中で一番弱い王だから」

 「ホントか!? だったら俺はこいつを簡単に倒すくらいじゃないと駄目だってことだな?」

 「今のあなたならできるわ! 最初とは比べ物にならないくらい力を取り戻してるから」

 「分かった! やってみる!」

 マモルはハイロウのいる方にグラディウスの剣先を向け炎の柱を放った。二人の間にいた敵は消滅したがハイロウの手前で炎は弾かれた。障壁を使ったらしかった。

 「なるほど、あれを弾くとは確かにバンロウよりはやるようだな! だったらこれならどうだ! マモルは空中に飛び上がるとグラディウスを上段に構えハイロウの身体に振り下ろした。ハイロウは驚いたことにその剣を左腕で受け止めた。

 「なっ! なにぃっ!!」

 マモルは驚いた。

 「フフフフ! 馬鹿めが! ワシの身体は剣など受け付けんのだ。お前は一体何者だ!?」

 ハイロウはほくそ笑みを浮かべた。

 「ルーベラ・マモル・エクリクスだ! 妖獣王ハイロウ、これでも喰らえ!! ウオォオオオオ!!!!」

 マモルはグラディウスをそのまま押し切ろうとした。剣身の炎が激しく燃え上がり、ハイロウは左腕に力を送り腕が黒く光り始めた。次の瞬間グラディウスの剣身が真っ二つに折れてしまった。

 「グラディウスが……折れた……」

 マモルは地面に着地して折れた剣身を呆然として見つめていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ