↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サイレンスキラー 〜動物すら殺せない転生公爵令嬢は、やがて救済の暗殺者となる  作者: 八ッ坂千鶴
第5章 獣人の世界とこれからの未来

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

143/165

第143話 ライガンの叔父(叔母)

 リフナをセリンの家に入れると、誰かの足音が聞こえた。


 音のする方向を見ると、ライガンが立っている。


 そういえば、最近見ていなかった気がした。


 どうやら彼は、セリンの手伝いをしていたらしい。


「これはこれは、貴方もここに住んでいるのですか?」


「そうです。ほんと、聖女様のおかげでいろんなことを学んでおります」


「リフナさんとライガンさんは知り合いなんですか?」


 二人が顔を合わせてから、ものすごく軽い会話だった。


 リフナとライガンは、どうやら同じ学園の出身だったらしい。


 しかし、ライガンが中退しリーファ家で働くことになったとのこと。


 二人は今回久しぶりに会ったということで……。


「仕事はどうされたんですか?」


「はい。聖女様がわたくしを偉く気に入ってくださって、卒業しました。今は聖女様と一緒に行動しております」


「そうですか……」


「リフナこそ、最近は……」


 ライガンはリフナに問い掛ける。すると、彼女は顔を曇らせた。


 どうやら、上手くいってないようだ。


 きっと、私たちのところへ来たのにも理由があるはず。


「ふぃー。ようやく完治した。えーと……」


「リフナです! ダイキ様。一回正しく言えたのに、もう忘れたんですか!」


「わりぃわりぃ」


 いや、あの大けがを完治させる人間がここにいるんですよ。


 どうやら、大輝も会話に入ってくれるらしい。


 まあ、大輝も裏ではメウスのことを気にしていると思うし。


「それで、リフナさん。何かあったんですか?」


「ええ。我が国の国王。和にも寄って魔王が、国を不安定にさせているのです」


「不安定に?」


「あー。例の金の横領とか、肉禁止令とかあれか」


「はい……」


 どうやら、リフナはそこから逃げてきたらしい。


 というのは、少し違うようで……。


「こちらは、魔王様に振り回されまくりですよ」


「ことのつまりは、リフナはこの国の王に仕えているのですな」


「ええ。そうです」


 どうやらリフナは、今の環境に飽きているらしい。


 そこで、この国を元に戻すためお願いに来たとのこと。


 なら、早朝からあんなことをしなくてもいいのに……。


 と言うのも、魔王からの希望があったようで……。


「ふーん。だから、ダインである俺の相手をしてくれたってわけか」


「ええ。そうです」


 大輝はどうやら疑っているらしい。


 この状況、彼が次に何をするのかわかった気がした。


  私は空間の中から『異世界電子目録』を出す。


 これは大輝が前世で書いたとされる今と昔を繋ぐ本。


「そういえば、この本なんだけど……」


「わたくしの叔母が書いた本ですな……」


 予想通り。ライガンが反応した。


 続いて、私はリフナにも話題を振る。


 外が少し騒がしくなった気がした。


 きっと気のせいだろうと、私はリフナの反応を見る。


「いえ。ですが、ルーディス……。ルーディスは、剣豪ダインの姓です」


「ま、それが俺ってわけだけどな」


 少し、不自然な感じがする。


 大輝は男だ。だけど、本を書いたのは女性。


 つまり、本当に著者が女性ならば、大輝は性転換したことになる。


「ダイキさんがこの本を書いたとはどういうことですか?」


「そうだな……。ミカエラは知っていると思うが、聖域に行った時、俺は自分のことを〝私〟と言っただろ?」


「うん。言ってた」


「元々俺は……」


 大輝は少し口を緩ませる。


 しかし、数秒後に強く閉じた。


 本人としても、言いづらいのかもしれない。


「元々女だったんだ……」


「え、そこ!?」


「いや、なんかさ。生まれたら男だったって、ラノベとかであるだろ?」


「その、お二人とも、らのべってなんでしょう?」


 いやいやいや、そんなのあり得るはずがないよ。


 大輝が女だった? こんなにも男臭すごいのに?


「俺は子供を一人しか作らなかった。けど、ライガンが孫になるとはな……。あっちでは、あるある設定だったのが、マジで実現するとは思わなかった」


 一人、空想に浸っているし……。


「その、物語のようなことが実際に起きた。と」


「おうよ。神には、生まれ変わる先のあるあるで頼むって頼んだんだ」


「もう、どうとなれ精神だね。大輝らしいかも」


「私の、選択肢は! 間違いではなかった!」


 大輝の感情だけが独り歩きしている。


 というか、ここに来て〝私〟とか言わないでほしい。大輝は大輝だから。


 っていうよりも、大輝は元々女で生まれて、女が欲しかったんだ。


 姉妹仲を作りたい気持ちは私にはないかな?


 実際、私は姉のレイラをそこまで好きでも嫌いでもないし


「いやあ、俺さ。前世じゃ妹も弟もいなかったからさ」


「うん」


「最後の命で、ちょっと変わったことがしたかったんだ」


「いや、その願望おかしくない?」


 なぜか話の中心が私と大輝になる。


 これでよかったのだろうか……。


 リフナとライガンは口をポカンと開けている。


「その。大輝さんがルーディス・グランダでダイン・ルーディスと?」


「おん。つまりは、ライガン。君の叔母ってなるな。男で生まれてすまない」


「これでは、叔母じゃなくて叔父だね」


「そうだな!」


 大輝のテンションが高い。


 ライガンは硬直から逃れることに成功。


 残るはリフナだけ。彼女は未だ口を半開きにしている。


「おーい。聞こえてるかー?」


「!? も、申し訳ございません。孫との再会はよかったでしょうか?」


「おうよ。最高の気分だ」


「こんな叔母……叔父様に会うなんて……」


 ライガンが微妙に意識し始めてる……。


「わたくしの叔父様はものすごく基地外だったのですな」


「基地外ですまなかった! こう……。申し訳ない!」


「叔父様ー!」


 なんか、どこかの作品にありそうな展開。


 なんだろう。ところどころで落ち着きが存在しない。


 まあ、問題ないと思う。


 このようなやり取りは、数時間にも及んだ。


 基本が、大輝とライガンの友情だったけど……。

読んでくださりありがとうございます


いいねは大事にしまっておきます

リアクションも入れておきます


星は1から5どれでも大丈夫です


下の評価ボタンからぽちっとしちゃってください!


最高の励みになります!


ついでにぜひブクマもお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。