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吸血秘書と探偵事務所   作者: かみこっぷ
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3話 雪女と個人的な私怨と

触れればちょっと切り傷、では済まない大きさの切っ先が金髪の女の股下から迫る。


(よし、どんぴしゃ! 粗末なモノじゃあ満足できないって言うならこの極太サイズで天まで絶頂≪イカ≫せてあげるわよ!!)


璃亜が聞いたら顔をしかめそうな下品な言葉だがここにそれを咎める者は誰もいない。


(わははーーーー!! 憎き巨乳に制裁をーーーー!!)


最早誰かを助けに来たことよりも個人的な私怨の割合が大部分を占め始めた持たざるもの(乳的な意味で)の攻撃が持つものに届く、その瞬間。


『…………まったくもう。お姉さんエロは全然イケるけどそこにグロ足しちゃったらガラッとジャンルが変わっちゃうのよ?』


タイミングは完璧だった。意識の裏をかいた筈だった。


だが。


『だめよぅ? 相手の注意を逸らすならもう少しさりげなくやらないと』


まるで読んでいたと言わんばかりに必要最低限の動作で足元から迫る大剣を躱しきる。完全に意表を突いた筈の攻撃は金髪の女に掠ることすら無かった。


ドッパァァアアアアン!! と。獲物を仕留め損なった大剣が海面を突き破る。


『残念だけど狙いは外れたかしらぁ? それじゃあ、あたしはこっちの彼と………………』


脅威は去ったと判断したのか氷柱に背を向けた金髪の女は、相一が居る筈の方向へ両手を広げながら振り返る。


『あら? あらあらあらぁ?』


驚いたように目をぱちくりさせる。


それもそのはず、先ほどまで確かにそこに居たはずの相一の姿が消えていた。ちらりと周囲を一瞥するがやはりどこにも彼の姿を確認することが出来ない。

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