第四十七話 いざ、冒険の旅へ――!
最近、投稿が遅れ気味ですみません。
仕事が最近忙しすぎて小説が書けず辛い日々です。
話しは変わりますが、また新たに短編を書きました。
『私は取りあえず幽霊をみたら塩をなげて、右ストレートを決めます。』
一応、これが題名です(笑)
変態幽霊ととある女の奇妙な五日間の生活を描きました。
お時間があれば是非お読み下さい。
あれから3年の歳月が経ち、ケンジは無事に8歳になった。ちびだったケンジも少しは背が伸びて男の子ぽっくなった。
俺も田舎暮らしだが、ようやく異世界の暮らしに慣れてきた頃なのだが最近少し困ったことがある。それはというと……。
「ポチー、僕冒険したいよ」
またこれである。
そう、最近俺の悩みの種はというとケンジが勇者になるため冒険に出たいと言い出し聞かないのである。
まぁ、多分きっかけはギルの話しを聞いて感化されたのであろうか。
それからというものケンジはより一層勉強を頑張った。お陰さまで、今は学校でもじいさんが誉めちぎるぐらいの優秀な成績を残している。
『まったく立派な息子になりやがって。俺は鼻が高いよ、ちくしょうめ!』
褒めてあげたい気持ちと恨めしい気持ちで俺は板挟みになる。
青年も一部いらん置き土産を残していきやがって。俺はただこの異世界で今度こそ平和に田舎暮らしをしたいだけなのに……。
「冒険だったら近くでも出来るだろー」
「そういうのじゃなくて、ちゃんとしたやつで色んな国を見て旅したいの!」
「何言ってんだー?そんなこと子供一人で出来るはずないだろう」
「うっ」
「それに家だってどうすんだ?まさかこの間々、ここに置いていく気じゃねぇだろうな?」
「うぅっ……!」
冗談ではない、いくらケンジの頼みとはいえ一生懸命作った家を置いていくことはできない。
ことごとく俺はケンジの案を却下する。
するとケンジがある言葉をぼそりと呟く。
「……勇者になれば、きっとモテるのにな」
――なぬ?
俺は聞き耳を立てる。
「今なんと……?」
「……勇者になれば、きっとモッテモッテなんだろなぁって」
ガタリッ!
俺は席を立つ。そして、俺はケンジに言い放った。
「何そんなところに座ってんだ、ケン!男なら黙って勇者になって冒険だろ!」
馬鹿だと笑ってくれるな。男の突然とる行動なんていつも不純にまみれているものなのさ。
こうして俺は冒険の旅に出ることにした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「と言ってもどうするかー……」
俺は真剣な表情で家を目の前にし、腕組みをして考える。
家を置いていくか…?いや、やっぱそれはダメだ。森の中にあるとはいえ誰に何されるか分かったものではないし、それに家には色々と生活の上でなくてはならない大事なものも沢山あるし。
「はぁー、家を運べたらなぁ…」
まぁ、そんなことできるはずないか。俺が深い溜息をついたその時であった。ピコンッ!と久しぶりに聞いた音が聞こえた。
『ポチはスキル【運搬(特大)】を覚えた』
「ん?スキル【運搬】??」
俺は早速スキルを使用してみると、画面が出てきた。そこには運搬できるものが書いてあった。
どうやらこのスキルは俺の所有物と認められた物であればなんでもボックスの中にしまえるらしい。
そのリストの中にはなんと家という文字も書いてあった。
マジかよ。ついに俺、家も軽々と運べるようになっちゃったよ……。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「突然冒険に出るなんて随分と急な話しですなぁ」
俺たちの門出を送るために始まりの村の連中や森のモンスターたちも集まってきてくれた。
「村も寂しくなりますなぁ」
「けっ…!精々、怪我に気をつけて旅をするこったな」
「すみませんね、うちの旦那ったらこれでも昨日落ち込んでたんですよ」
「!おめぇは余計なこと言うんじゃねぇ!」
「あー、はいはい。わかったから」
素直ではないのはもう3年のつき合いになるで重々承知の上である。俺は村の者たちと別れを済ませると今度は世話になった森のモンスターたちとも別れをする。
「親分、バニーちゃん、キーちゃん。今までお世話になった、ありがとうな」
俺がそういうと俺の言葉が分かったのか寂しそうに皆鳴き始める。俺は皆の頭を撫でる。
バニーちゃんの子供もようやくでかくなってきてもふりがいがありそうになってきたばかりだというのにまったく、残念だ…。
俺が別れを惜しんでいるとの同じくケンジのまわりにもあの4人が集まっていた。
「ケンジ、絶対また会おうな!」
「約束だぞ!」
「俺もベロアをもっとを強く育てたらいつか旅に出る。そしたらケンジ、一緒にダンジョン行こうな」
「うん!」
すっかりティプたちとも打ち解けて仲良くなっていたケンジ。
「ケンジ君……」
「ララちゃん」
「私、ずっと待ってるから!この村で!だから、絶対帰ってきてね?」
「?うん、もちろんだよ?」
すると、ララは「きぁー!」と顔を真っ赤にして叫ぶ。
アイツ、ちゃんと意味わかって返事してんだよな……?
いや、ケンジのことだからただ単に村にはいつか帰ると言う単純な意味で言ったんだろうな……。
ララちゃん、思い通じず……。御愁傷様です。
「さて、そろそろ行くぞ。ケン」
「はーい!」
俺はケンジをバイクの後ろに乗せる。俺はメットを被り、ゴーグルををかける。
「じゃあな、皆元気で!」
ケンジの勇者になるべく、俺はモテるためにとそれぞれの理由を胸に抱き、俺たちは旅を始めた。
取りあえず俺たちは一番近い国、アベシス王国を目指すことにした。




