14輪目~いろんな方向から関わろうとしてくる父
たぬき『お父さんは?』
ミイ『優しかった』
たぬき『そうか』
ミイ『帰りが遅くなったら迎えに来てくれて
学校行くときは一緒に外に出て見えへんくなるまで
見送ってくれてたなー。
大事にしてもろたわ…あ!思い出した!』
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私の父は腹違いの三兄弟として
育った。
お母さんはすぐに亡くなって
後に来た継母に連れ子がいて
昔のアニメやドラマで見るような
連れ子だけを可愛がり
食べるものまで差別するような
継母だった。
たまにチラホラ話しを聞くことがあったが
聞くたびに涙が溢れた。
そんな父は再婚。
子供を亡くし離婚していた。
いつも明るく冗談を言って
何かと関わろうとしてくる父で
それが鬱陶しいと思うこともあったけれど
離婚のことを知ったときに
少しのショックと同時に
明るさも冗談をいうふざけた感じも
何かと関わろうとしてくることも
なんか納得できて
家族を大事にしたいと思ってるなりの
不器用な表現なんやなと感じた。
しかし、理解できないこともあった…。
飼うもの全てに
"むさし"
と名付けること。
むさし1号とか
むさし2号とかじゃなくて
全て"むさし"。
ある日 学校から帰ると金魚鉢に
"むさし"
と紙に書いて勝手に張り付けていた。
金魚が死んで、違う金魚を飼っても
ずっと"むさし"だった。
バッタもカエルも金魚も全部"むさし"。
だから今も飼ってる金魚も"むさし"。
こんなこともあった。
ある日、父が仕事から帰ってきて
私を見つけるなり
『ただいま!フッキー!』
と言うので私は回りを見た。
…私しかいない。
父と目が合う。
父『今日からフッキーや( ^ω^ )』
私『私?』
父『せや。かっこええやろ?( ^ω^ )』
いや、ダサいやろ。
いろんな方向から関わろうとしてくる父。
そんな父は
私に魔法の言葉を残してくれた。
"マイペース"
"大丈夫"
今でも私を励ます言葉。
15輪目に続く。。




