第六話「お花見大作戦!」(レッド1)
第六話 「お花見大作戦!」
(主人公 レッド1)
①僕たちがヒーロー活動を始めてから数週間経ちました。
②皆の能力にも慣れてきて、顔と名前もバッチリ覚えました!
金一「Hey! Mr.Brown!!」
ブラウン「普通に呼んでくれ…」
③そして、それぞれの色と戦隊の名前が決まりました!
④これでやっとヒーローらしくなる!……はずでした……
⑤しかし!相変わらず、うちのヒーローたちは単独行動が多いです。
①出撃の時になっても……
藍「ほら、出撃ですってよ。いってらっしゃい」
みどり「よっし!表!あたしの勝ち♪じゃ、よろしくね~」
…と、そもそも一緒に出撃する気がなかったり……
②ブラウン「オレ一人で十分です。」
朱祢「私が行けば済むでしょう…金一さん遅いんですよ」
と、拒否されたり……
③黄慈「では、行ってきます」(重力を操り、フワ~~っと浮遊する黄慈)
桃華「出撃します」(エンジンをギュイィィイン!と噴かし、飛行する桃華)
…と、飛べない僕を置いて行ったり……
④紫雲「行ってきます」(バチバチッ!!と電気を纏った高速移動をする紫雲)
(ピカッ!)銀河「…っし!ただいまー!」
…と、二人はもう速過ぎて「これ僕いる?」状態だったりです…
⑤金一「ユキちゃんとコウくんだけだよ~まともに一緒に出撃してくれるのは~」
虎羽「ボクも動きが遅いですから…。協力もしたいんですが、能力の相性が致命的ですよね…」
雪「一緒にがんばりましょう…!」ドーーーン!!
金一「でも、護ってはくれないのね…」(爆発に巻き込まれる金一)
①金一「僕、一応レッドなんですけどー!もう全然まとまらないよ!それに僕たち全然ヒーローっぽくないし!…そこんところどうなんですか!?」
ことみ「うぅっ……で、でも仕方ないじゃない…」
②ことみ「実際一人でもなんとかなっちゃうし、怪人の出現率が低いここら辺の地域だと5人で出撃なんてコスパの悪いことできないのよ…」
金一「にしてもこれじゃ…これじゃあ全然認知されないよ!」
③ことみ「それなら、この前新聞に載ったじゃない…アハハ…」
金一「『リスク度外視の単独ヒーロー』ってやつでしょ?また悪目立ちしただけじゃん!バラレンジャーとして載ったわけでもないし…」
④ことみ「う~ん……」
金一「人気を獲得するためにも、今の僕らには知名度を上げる活動が必要だと思うよ?それに、今のやり方だとチーム感が無さすぎて全然仲良くなれないよ!」
ことみ「そうねぇ……知名度を上げて…皆と仲良くなって…」
⑤二人「う~~ん……」
金一「あっ!いいこと思いついちゃった!」
①金一「みんなでお花見をしよう!」
ことみ「お花見?」
金一「そう!バラレンジャーお花見大作戦!!」
②金一「親睦を深めるためにお花見をしよう!みんなで集まって、ワイワイすれば楽しいし、全員での写真も撮れるでしょ?」
ことみ「写真?」
③金一「んも~察しが悪いなぁ…バラレンジャーとしての写真を撮って、ブログやSNSに投稿すれば知名度が上がるでしょ?仲良くもなれて一石二鳥だよ!」
ことみ「なるほど!いいアイディアね!早速みんなの予定を聞いてみましょう!」
④携帯で連絡を取るコトミ
ことみ「…明後日には皆集まれそうね!」
金一「やったぁ!あ…でも全員が休暇を取ったら、怪人が現れた時どうするの?」
⑤ことみ「何言ってるの、その時こそ全員で出撃すればいいじゃない!」(ウィンクするコトミ)
①ということで、お花見当日。
金一「うわぁ!皆とっても可愛い服だね!」
②藍「ふふん!も~っと褒めてもいいのよ?」
③雪「あ、ありがとうございますっ…!」
④みどり「かわいいのは服だけ~?」
金一「もちろんみどりちゃんもとっても可愛いよ~」
みどり「へへ~」
⑤金一「二人もとっても似合ってるよ!」
⑥朱祢「…ありがとう……」ことみ「ありがと!」
①銀河「で、どこで花見するんだ?」
ことみ「え~っと桃華ちゃんが場所を取ってくれているはずだけど…」
金一「どこかな~?…あ!いた!」
②桃華「…! 皆さま、こちらです!お待ちしておりました。」
みどり「おぉ~すごい良い場所!」
朱祢「綺麗ね…」
③金一「こんな良い所、取るの大変だったんじゃない?」
桃華「人がいない深夜からでしたので場所の確保は容易でした。」
金一「深夜から!?」
④桃華「はい。この地点は2000通り以上の『花見に適した場所』のデータを参照し、算出しております。指定座標内において、最良の位置であると判断しました。……いかがでしょうか」
藍「桃華、素晴らしいわ。その忍耐力と知識量…さすがロボットね。わたくしのお屋敷にも一台ほしいくらいだわ」
⑤金一「ロボットとは言え大変だったでしょう?ほんとにありがとね。はい、温かいお茶。」
桃華「いえ…ワタシは……お役に立てたならなによりです。頂きます。」
①銀河「……よっし!桜はもう見たな!」
虎羽「お腹を空かせて来いと言われたので、そろそろお腹が空きましたね…」
紫雲「俺もお腹空いちゃったなぁ。ところで、その大きい箱はもしかしてお弁当ですか?」
②金一「よくぞ聞いてくれました!僕がこの日のために気合を入れて作ったお弁当でーす!じゃじゃ~ん!!」
みどり「おお!すっご~い!」
雪「おいしそう…!」
③金一「さぁさぁ皆、どんどん食べて!」
一同「「いただきま~す!!」」
④朱祢「見た目にもこだわっているのね。」
ことみ「彩も良いし、飾り切りもしてあるのね!」
銀河「あっ黄慈さん、確か煮魚も入っていたはずっすよ!」
黄慈「お魚も入っているのか。実は肉より魚派なんだ。」
⑤金一「蓋を開けなくても中身が分かるの!?さっすが光の能力者!」
銀河「ま、まぁ…」
雪「おいしいですね!」
ブラウン「…うん。」
①ことみ「みんな!お酒もジュースもあるわよ!じゃんじゃん飲んじゃって~!今日は無礼講よ!」
みどり「は~い、飲む飲むー!」
銀河「俺は……今日はやめておこうかな!金一さんは飲んでくださいよ!ここからは俺と桃華ちゃんが仕切りますから!」
桃華「はい。お任せください。」
②金一「そ、そう?じゃあお言葉に甘えて飲んじゃおうかな!」
紫雲「せっかくだから僕は頂こうかな。黄慈さんもいかがです?」
黄慈「若い子に誘われちゃ、断るわけにはいかないね。」
③みどり「ことみんはビール?藍ちゃんは何飲む~?」(買い物袋を漁るみどり)
ことみ「うん!ビールちょうだい!」
藍「そうねぇ…ワイン……いえ清酒はあるのかしら?」
④虎羽「未成年なのはボクたちくらいか…」
雪「そうですね。みなさん、大人でかっこいいです……。朱祢さんとブラウンさんは飲まないんですか?」
ブラウン「オレは飲まない」
朱祢「私はお酒弱いから…」
⑤その後、お酒も入ってますますお花見は楽しく…
…とはならず、バラレンジャーは混沌と化してしまった…!!
①金一「みてみて~これすごくない?酒アイス~ ちなみに酒と鮭がかかっている(笑)…」(お酒を魚の形に凍らせ、カップに浮かべる金一)
みどり「すご~!これで飲んだら鱚とキスって感じだねっ!」(←?)
アンシィ「イルカじゃねーか!」
②藍「…女優時代はほんろにたいへんことばっかりでしてねぇ~…こまっらもんれすわ…!」
黄慈「よく頑張ったんだねぇ………えらいなぁ………」(手で顔を隠し涙を流す黄慈)
紫雲「あー…………酒ってうめぇな…」(話聞いてない)
③ことみ「虎羽くん!?雪ちゃん!?酒がたんねぇと思わない!?はやくつまみと一緒に買ってきなさいよ!」虎羽・雪「はい!ただいま!」
④ことみ「んーよろしい……ところで藍ちゃんお酒の飲みすぎでちぢんじゃった~~??」
桃華「ことみさま、ワタシは桃華です。藍さまはあちらで2秒ほど前から爆睡状態です。」
⑤銀河「ははっ!桃華ちゃんががっちり絡まれちまった」
朱祢「何このカオス…」
ブラウン「…ふっ…オレも買い出しの手伝いに行ってくるか…」
①怪人「はっはっはー!!ヒーローどもが油断しおったな?」
朱祢「なに?」
銀河「来やがったな!」
②怪人「さすがのお前らもこんな酔っぱらった状態では勝てまい。この前の借り、返させてもらうで!」
銀河「はっ!紫雲一人にやられておいてよく言うぜ!今度は俺が相手してやる…!」
金一「待った!!」
③金一「せっかく僕がいるんだからここは任せてよ。リーダーを差し置いて戦うのはあか、んでぇ~…レッドだけに…」
銀河「( ゜д゜)」
みどり「あはは~金ちゃんおもしろ~い 雪ちゃんもそう思うでしょ~?」
桃華「みどりさま、ワタシは桃華です」
④怪人たち「「………………」」
金一「あれっ?聞こえなかったのかな?まぁいいや。レッドになった時からずっと、リーダーらしいことしたかったんだよ…」 ピキピキィ…!
⑤怪人「なっ!?地面が凍っとる!脚が、動かへん!」
金一「薔薇薔薇戦隊バラレンジャー、レッドローズがお前らを倒してやる!」
①変身し、赤色のスーツを身にまとう金一。
②ガンッ!と凍った地面に大剣をおろす。
ゴリゴリと音を立てながら大剣を引きずり、怪人に近づく金一
③金一「お前らには、氷にはもうこおりごりだよ~と言ってもらうぞ」
怪人「くそっ!いややー!そんなアホみたいな捨て台詞でやられたないわ!お前ら何とかせぇ!」(他の雑魚怪人ももがいている)
④金一「無駄だ、僕の絶対零度領域で動けるものなどない。」大剣を振り上げる。「終わりだ」
⑤ツルっ!!
金一は……滑った……
①ガン!!1カメ(転んだレッド)
②ガン!!2カメ(大剣が怪人にヒット)
③ガン!!3カメ(怪人の顔にドアップ)
④ピキィイイッ!!!!!バリィンッ!!!!!(怪人への衝撃が辺りに伝わり、氷の破裂とともに倒れ込む怪人たち)
⑤ドサァ…(転んでうつ伏せになるレッド)
①怪人「お、覚えてやがれぇ…」
と、怪人たちはそそくさと立ち去る。
②だがレッドはうつ伏せになったまま。
周りの花見客もシーンと静まり返っている。
③銀河「……だ、大丈夫っすか…」
金一「銀ちゃん…!恥ずかしくて顔あげらんないよ!助けて…!」(小声で話すレッド)
④銀河「わ、わかりました。俺がなんとかしますから!」
金一「ほんとかい!?」
銀河「えぇ!もう周りの人からは見えにくくなってますんで!」
⑤金一「はぁ~よかった!」(銀河の能力で顔にモザイクがかかっている金一)
朱祢「プライバシー保護されてる!?」
①朱祢「はぁ……怪我はしていないみたいですね…」
金一「大丈夫だよ、ありがとう。…はぁ~ぁ…せっかく、レッドらしくカッコいいところ見せようと思っていたのにな…」
??「…か、かっこよかったですよ!!」
②金一「え…?」
周りの人たち「そうだ!かっこよかったぞー」「あんちゃんカッコイイぞー!」「あんな状態で勝てるなんてすげーよ!」「よ!我らのヒーロー!」
金一「み、みんな…」
③金一「うう…僕、ヒーローになって初めて認められた気がします……うぅ……」
(なぐさめる朱祢と銀河)
④銀河「カッコよかったっすよ!レッドらしくて!!」
朱祢(かっこ…いい…?)ことみ(レッド…らしい…?)
⑤金一「みんなありがとう!今回はちょっと失敗しちゃったかもだけど、この街の平和は僕らバラレンジャーが護ります!これからもバラレンジャーをどうぞよろしく!」
「「ワァアアアアッ!!」」
①その後、周りの人たちを巻き込んでの花見(宴会)が始まった。
バラレンジャーはこの一件で知名度を上げ、地域の人々から認められて慕われるようになったのだった。
②そして、お花見の最後に、全員で写真を撮った。
桜の下で、バラレンジャーとしての写真を…
③その写真は女子を中心にして、ネットに投稿された
④翌日、バラレンジャーの写真は世間でちょっとした話題になっていた。全員で撮った写真が話題を呼んだ…わけではなく、「転びながら怪人を倒すマヌケなヒーロー」として全国に知れ渡ってしまうのであった…
⑤ことみ「も~!また変な方向で有名になっちゃったじゃない!」
金一「ごめんなさ~い!」




