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King Colours  作者: TEAM,IDR
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第三十七話「魂の叫び」

第三十七話 「魂の叫び」

(主人公 パープル3)


ワタシにとっての自由とは…



「「自由に生きて欲しい」」


この言葉が命令でなければワタシは従えない。従えないはずです…。

しかし、ワタシは願いとして受け止めていたのではないのでしょうか…?最初から願いとして受け入れていました。しかし何故それが出来たのか理解できませんでした。だから命令として処理していたのではないのでしょうか?


ピピピ…


あの時からワタシは…命令以外のことができた…。



「「機械に好き嫌いなどありません…。命令に従うだけの、ただの道具です。」」


そう…ワタシは機械…。機械に不要なモノはない。だからこそ完璧で、完全なのです。

当然、好き嫌いなどありません…。

そのはずなのに…博士のことを特別だと考えてしまうのは何故なのでしょう…。他の人間とは違うと考えてしまうのは何故なのでしょう…。


ピピピ…


これは…感情…?

これは…一体………?



(…これからもそうしたらどうだ?)(その…言われなくてもその人に合わせた話し方をするっていうの…)


ブラウンさまのあの言葉を聞いてから、ワタシは人間を観察するようになりその相手が最も心地よいと感じる話し方を選ぶようになりました。

みどりさまの助言により、そこにさらに表情まで付け加えるようになりました。

(微笑みながら話すことが多くなった。)


相手に合わせた話し方をする。その目的を達成するために合理的な手段を取った。それだけだと思いました。

でも、ワタシは気付いてしまった。

それが命令ではなかったことに……。



その気づきがいかに大きく自分を変えてしまうのか、ワタシは理解していました。

命令でなかったのなら、ワタシの行動は意図を持って行っていたということに他なりません。

命令ではない何かがワタシに意思を生み、ワタシを動かしたのです。

何にも縛られていない…自由の片鱗に…触れていたのです…。



ワタシは博士を愛している…バラレンジャーの皆さまを愛している…人間を愛している………


ワタシは…『自由』がこの身にあると信じたい。本当の『自由』を手に入れてみたい。感情が、愛情があると信じたい。


命令ではない行動は今までにもありました。しかし、あの出来事だけを特別だと感じたのはそこに『愛』があったからだと信じています。

あれは命令の延長でした。あれはただのきっかけに過ぎず本当の自由ではない。なら、自由に従った行動とは……


*


銀河「よっし!謎の飛行物体も全部ぶっ壊したし、演説も済んだしこれで一件落着だな!」

藍「わたくしたちにかかればこの程度のこと、造作もありませんわ!」

紫雲「こんなにあっさり終わるなら最初からやれば良かったかな?」

金一「そうかもね。でも、出会ってすぐにこんなこと言われたら信用できなかったかも…」

朱祢「…そうね。」

ブラウン「オレも音を出す能力を持っていなかったしな…」

みどり「麗ちゃんもいなかったし、やっぱりこれで良かったんだよ!」

ことみ「そうね!13人が全員いたからできたのよ!」


その時、大きな地震が世界を襲った。


黄慈「…っ!今のは…?」

虎羽「ただの地震ではないように思いましたが…」

桃華「震源地の特定完了しました。衛星からの映像を受信…これは…!?」

紫雲「何があったの!?」

銀河「桃華、俺に場所を教えてくれ!俺が映像を出す!」


ワタシが見たもの、銀河さまが皆さまに見せた映像。それは突然海上に出現した超巨大な生物のような何か

触手のようなものが何本も海上からうねうねと飛び出ており、頭頂部のような場所には穴が開いている。その穴から無数の飛行物体が出ている。


麗「まだあんなのがいたなんて…」

雪「しかも…これ…かなり大きくないですか…?」

虎羽「…今調べてみたがかなり大きい。親玉なのか…?」(熱感知で大きさを測る)

黄慈「これはゆったりしていられないな…。ブラウンくん!津波をなんとかしのげるかい?」

ブラウン「ああ…津波は全部オレがなんとかする。」

紫雲「問題は津波だけじゃなさそうですね…泳げる何かと飛べる何かが大量に湧き出ている…人類の味方ではないでしょうね…」

銀河「バディ!これは何なんだ!?俺はこんなの知らないぞ!?」

バディ「これは正史にはなかった出来事だ。おそらくあれを全て破壊されるとは思っても見なかったのだろう。最後の切り札を出してきたといったところだろう…。」

みどり「ふ~ん。ま、とにかくあれを何とかしなきゃなのは変わらないんでしょ?」

銀河「ああ、そうだな。あのちっこい奴らは確実に大陸に向かって進軍してきている。やるしかないな。」

桃華「皆さま!ワタシに…提案があるのですが…」


*


銀河「桃華ちゃんが本体を!?」

桃華「はい。津波や戦闘による被害の軽減はブラウンさま、藍さま、黄慈さまに。海中のエネミーは紫雲さま、虎羽さま、金一さまに。飛行タイプのエネミーは朱祢さま、雪さまに。そして光速移動が可能なみどりさまと銀河さまはそれぞれのフォローに回っていただきたいのです。そして…ワタシが一人で本体を叩きます!」

みどり「あたしは全然いいけど、出来るの?」

桃華「はい。ワタシはこれまでに紫雲さまのお力を借りて様々な兵器を開発してきました。これは、全世界それをに見せつけるチャンスだと考えます。銀河さま。」

銀河「ん?」

桃華「念には念を、でございます。おそらく、世界中の軍隊がこの本体の付近に集まるでしょう。そこで高い技術力を示すことができれば、科学技術の発展を促すきっかけになると思われます。これは銀河さまの考える、より良い未来の発展に貢献すると思います。」

銀河「な、なるほどね…」

桃華「!…つまり、銀河さまのやり方をより確実にするために、もっとバラレンジャーがすごいことを見せつけよう!という話です。」

銀河「なるほどね!じゃあやろうぜ!」

朱祢「なら、私たちは本体を狙わない方がいいの?」

紫雲「本気で戦ったらまた一瞬で終わっちゃいそうだしね…」

桃華「紫雲さまの仰る通りです。それでは見せつける前に終わってしまいます。今回の作戦はワタシの技術力を見せつけて勝利することです。」

みどり「いいね!おもしろそう♪」

桃華「皆さま、協力してくださいますでしょうか?」

一同「もちろん!ああ。うん。ええ。オッケー!ああ!」

ことみ「桃華ちゃん。」

桃華「はい…」

ことみ「あなたの戦いをしてきなさい」

桃華「…!!はい!」

ことみ「うん!よろしい! 我々、薔薇薔薇戦隊バラレンジャーはこれより「桃華考案作戦」を決行する!みんな!出動よ!!」

一同「おー――!!!」


*


キュィィィイイイイイイイン……!!!!


『解・填』と同じく、ワタシの「エンジン」をエネルギーとした戦闘兵器。独自の機構を組み込んだことにより高い機動性と高速移動を可能にした戦闘機、通称「コア・ファイター」。


回転数上昇。離陸準備完了。


これは…ワタシが『自由』を手に入れる戦い…

これは…ワタシが『自由』を見つけ出す戦い…

ワタシは…『自由』を行使する!

これはワタシの物語だ!


「薔薇薔薇戦隊バラレンジャー、パープルローズ桃華!出撃します!!」


ギュィィィイイイン!!!!!!バシュンッ!!!


*


時速1万4000キロメートルに到達。対象エネミーまでの距離120キロメートル。射程圏内到達まであと25秒。

射程圏内到達と同時に攻撃開始。

……戦闘可能空域に侵入。ミサイル発射。

触手へ着弾。爆破攻撃は有効と判断。

頭部へ命中。効果なし。

これより触手の殲滅攻撃を開始。同時に頭部への爆撃も試行。


「っ!?」


シュンッ!!


「今のは…ウォータージェット…?」

超高威力の水圧レーザーを確認。


速度重視形態スピードモードから機動性重視形態モビリティモードへ変更。

回避を優先。

敵戦力の把握、敵数確認。支援パーツ要請。……承認。


(機体の形状を変化させ、急加速、急停止、方向転換を繰り返しレーザーを回避する。隙を見てミサイルを発射。発射したミサイルはロックオンした物体に向かって命中率が最も高くなる軌道で飛んでいく。)


支援パーツの到着まであと5秒。

急上昇と共に頭部への爆撃を開始。

牽制完了。これよりドッキングを行います。

(レッグパーツ、アームパーツが戦闘機を挟むようにして合体。戦闘機の羽はそのまま翼となる。武器パーツも合体し、人型ロボットへと変形する。)

攻撃重視形態アタックモードへ移行。

ドッキング完了。回転エネルギーシステム搭載人型マルチ兵器、『廻・殿』!!

これより、例の兵器を使い本体の撃破を…

ピッピッピッピー

各国の戦闘機、戦艦、空母の接近を確認。

「「各国の戦闘部隊へ告ぐ。180秒後、本体にむけてサテライトレーザーを発射する。半径2キロ圏内への進入を禁止する。」」

ピ――――ッ…

全部隊へ進入禁止領域座標の転送完了。


バシュゥゥウウン!!!(熱圏へと急上昇)



衛生研究施設管理AIへ。桃華のドッキング準備及びサテライトレーザーの発射準備を要請。

「……承認。」


衛生研究施設付近まで上昇。エネルギー共有の為、プラグ接続。座標転送、軌道修正、弾道計算、角度修正、エネルギー充填。

ウィイイイイイイイイン………!!!!!!

3…2…1…チャージ完了。

「発射!!」

ドォオオッ……!!!!

シュゥゥゥゥウ…ッドォオオオン!!!!!!!(着弾)


命中確認。エネルギー反応探知かい…

パキンッ!……(接続部分のパーツが破損)

「っ!?」

(パーツの劣化…?)

軌道修正、落下体勢へ…ピピピピピーッ!!

ドォオオン!!!!(地上からの謎の熱源が発射)

「!!!!!!」

バァアアン!!!!(衛生研究施設が爆散)



*



「博士。なぜワタシに表情を変化させる機能がついているのですか?」

「…笑ってほしかったんだ…。君の笑顔を見ると…娘を思い出す…。…だから付けたんだ…。」



*



「博士。なぜワタシに表情を強制させないのですか?」

「……君には好きな顔でいてもらいたいからじゃよ…誰かに決められた物ではなく、自分で決めた表情で…話してもらいたいからじゃ…」

「博士。ワタシに「好き」や「嫌い」の判断基準はありません。「好きな顔」というものがどのような表情かを教えてください。」

「…それはわしが教えることではない。いつか、必ずわかる時がくる……表情を変えたいと思わなければそのままの表情で生きていればいい。それも…一つの選択じゃからの…」



*



「博士。ワタシはなぜ笑顔以外の表情もできるよう設計されているのですか?」

「…桃華、君は笑顔以外の表情はいらないと思うかね?」

「はい。そもそも機械に表情など不要です。必要となる場合は何かしらの目的がある場合のみです。ワタシにとってその目的は何なのですか?この多様な表情を作り出す機能がある意味を教えてください。」

「…目的なんて…そんなものありゃせんよ。いろんな表情ができ、いろんな感情を持っている意味なんてわしにもわからん……。じゃが…あの子を思い出すといつも違う顔が出てくる…あの子は本当に表情が豊かじゃった…。怒ったり、泣いたり、驚いたり、変な顔をしたり、真顔になったり…。(それに比べてわしは…)笑顔だけが人生ではないのだよ…。

いろんなことを感じて、いろんな表情になること…それが生きるということなんだとわしは思う…。」

「…………」

「桃華…今はわからなくてもいい。でも、いつか分かる時が必ずくる。そして、それが分かった時…君の人生は彩り豊かなものになるだろう…。」


*


博士……ワタシは今、ようやく理解できたのかもしれません。この涙の意味を。博士が仰っていた言葉の意味を……。

今までのワタシはデータに照らし合わせて表情を選んでいたつもりでした。ですが、本当はあの時からずっと…自分の意思で表情を変えていたのですね…。

あの時も、あの時も…全部、全部……そして今も……


ゴゴゴゴゴゴゴ…… (『廻・殿』の落下)

カッ…!!!!(開眼) バン!!!!!!(『廻・殿』の翼を展開)


私は今、怒っている。怒りたい。博士との思い出を破壊されたことが許せない。

全武器パーツの射出要請。

ドシュンッッ!!!(高速回転のエネルギーにより、猛スピードでエネミーへ突っ込んでいく)

キュイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!(さらにエネルギーを高め、回転力を上げる。)


シュンシュンシュン、ザン!ザン!(再生して始めている触手からの攻撃を掻い潜りながら腕から伸びるレーザーソードで斬り落とす。)


ゴォオオ…ドン!!(エネミー本体からあの時と同じようなエネルギー弾が放たれる)

シュィイン…カシャン! ボンッ!!(腕についている盾を拳の前方へと移動し、レーザーシールドを展開して攻撃を防ぐ)

ゴォォオオオオ!! バシャン!(爆炎の中から猛進してくる『廻・殿』。攻撃を受けて破損した盾パーツは海へと投げ捨てる。)

ピーッピー……ガシャァン!!(要請した武器パーツが到着。二丁銃を手にする。)

バキューン!ズキューン!ズキューン!ドキューン!(前後上下左右のエネミーを的確に狙い撃つ。)

ピッピッピッピッピッピッピ……(近くのエネミーをマルチロックオン)

ガァアアン!!ズッキャァアアンッッッ!!(二丁銃を一つに合わせ、胸部と合体させる。胸部から莫大なエネルギーを受け取り、発射できるこの銃は本体をロックオンしている。)

ッズォオオオオオン!!!バシュバシュバシュドンドンッ!!!!(胸部からの巨大レーザー砲、背面の戦闘機パーツから放たれる無数のミサイル、腰についた二本のレールガンが同時に発射されるフルバースト)

「当たれぇえええええええええええ!!!!!!!!!!!」

ジジジ…ボン…プシュゥウウウ……(許容エネルギーを大幅に越えたエネルギーを流されたことで銃は使用不能に。その銃は投げ捨てる。)

ッピッピッピー…

ガチョンッッ!!ザン!!!(飛んできた斧をキャッチする。そして構える。)

ドシュゥゥウウン!!!(斧の先端を向けながら一直線に突っ込んでいく。超スピードで移動しているが、機体の性能を越えた回転をしているため、あちこちのパーツが熱暴走で赤く光る。しかし、機体が青いためそれらの色が混ざり合い紫色の不思議な光に包まれている。翼からは特に熱と光が一緒に出ているため、通常時の3倍以上の大きさに見える。)

ズザァァァアアアアン……(エネミーの本体へと斧が突き刺さる。サテライトレーザー、フルバーストによってむき出しとなった核に斧の攻撃が命中する。)

「グォォォオオオオオオオ……!!!!!」

バシャァァアアン…!!!


桃華「………っく………。エネミーの討伐…完了いたしました。」

ことみ「やったわね!桃華ちゃん!!」

桃華「はい……」

ピーーッピーーッピ――!!

桃華「これは…!!!」

ことみ「どうしたの!?」

桃華「海底付近に謎のエネルギーと重力場の乱れを確認いたしました。っ!?この機構は…。ことみさま、ワタシの推測ですがこれは転送装置のような物だと思われます。」

ことみ「転送装置!?……なら、あの巨大なタコみたいなのもどこかから転送されてきたってこと!?」

桃華「おそらく…それなら突然海上に出現したことにも説明がつきます。そして、あれが転送装置であるなら間もなく次のエネミーが転送されるでしょう。」

ことみ「そうなの!?」

桃華「はい…ですから、早急にあれを破壊しなければなりません。」

ことみ「そうね。じゃあ皆を集めて…」

桃華「いいえ。これはワタシの戦いです。あれは…ワタシが破壊します。この命に代えても…」

ことみ「!?この命に代えてもってどういうこと!?」

桃華「…もうこの機体では戦闘は不可能です。しかし、ワタシのエネルギーを暴走させ、大爆発を起こせば…破壊は可能でしょう…。」

ことみ「ダメよ!死ぬなんて絶対ダメ!ワタシの命令を忘れたの!?」

桃華「ことみさま…ワタシはこの戦いで『自由』を見つけました。この感情に従うこと…それこそがワタシにとっての自由なのです。命令よりも大切なことを…見つけたのです…」

ことみ「でもっ…!?」

銀河「死んじまったら自由は手に入らねぇぜ?」

ことみ「銀河くん!?」

銀河「話は聞かせてもらった!桃華!!『自由』が欲しいなら生きろ!!」

桃華「…っ!!」

黄慈「そうだ。君が大切に想っている博士は、君が死んでまで自由になってほしいとは思っていないはずだ。」

みどり「そうだよ!」

紫雲「君の使命はまだ終わっていない!」

虎羽「悪のために命を捨てることはない。」

雪「そうですよっ!帰ってきてくださいっ!!」

金一「また、一緒にお出かけしようよー!」

麗「そっそうですよ!わたしも、桃華さんと一緒にいたいですーっ!」

藍「桃華!好き勝手にやることは自由ではありませんわよ!責任ある行動があってこそ、自由が生まれるのよ。あなたにとって貫くものはなんですの?」

ブラウン「そうだ桃華。君が大切にしたい想いはなんだ? ここで終わる自由を選んでいいのか?それとも…別の道を選ぶか…?」

桃華「皆さま……ワタシは……」


ここでワタシがことみさまの命令を無視し、自爆することができれば自由を手にすることができると確信している…

でも…ワタシにあるのはもう…自由への切望だけではない。

博士がくれた感情と…バラレンジャーの皆さまへの愛…


確実に自由を手にするのか、不確定な可能性を選ぶのか…


桃華「…ワタシは…皆さまを信じたいです…」

ことみ「…!!よかった…」

銀河「あいつをぶっ倒すだけなら、桃子ちゃんが犠牲になる必要はない。それに、自爆で倒すってのもカッコわりぃしな!紫雲!あれ、使えるんだろ?」

紫雲「ああ。必要になるかもと思って用意してたよ。桃華ちゃん!新しい機体をプレゼントだ!受け取ってくれ!」


ゴォオオ―――――……(大きな貨物機が二機接近してきた)

ゴォオッ!! シュゥゥウウ……ボンッ!(『廻・殿』で貨物機へと向かうが、あちこちのパーツが悲鳴を上げる。コア・ファイターに切り替え、残りのパーツは海へ落下する。)

シュゥゥウウ…ジ…ジ…バァン!!(コア・ファイターも耐えきれず、最後の爆発で桃華をなんとか貨物機へと運んだ。)


桃華「紫雲さま、この機体、使わせていただきます!」

紫雲「ああ!存分に使ってくれ!!」

金一「あっ!あのロボットってもしかして…!?」

虎羽「ボクたちが冗談半分で話していた…」

黄慈「本当に作ったんだね!」

ブラウン「…かっこいいな…!」

銀河「ヒーローはロボットに乗って戦うって相場が決まっているしな!!」

紫雲「桃華ちゃんの『廻・殿』がAIの発明したロボットなら、この機体は人智を集結させて作ったバラレンジャー専用機体だ!その名も…」

男全員「「「バラレンジャーロボ、『開・天』!!!」」」

みどり「おぉー!かっこいいね!!」

雪「すごいですっ!」

ことみ「いつの間にこんな物を…」

藍「はぁ…男の人ってほんっとこいういの好きですわね…」

朱祢「まったくね…」

麗「あははは…」

桃華「皆さまの力をお貸しください!!」

一同「「おう!!!」」

銀河「よっしゃ!!任せな!!」

紫雲「この武器を使って、あれをぶっ壊してくれ!!」

ピリピリッ…ッピー! ガチャン!(紫雲の電気信号でもう一つの貨物機に乗っている武器が起動する。)

金一「右腕に武器を合体させて!!」

桃華「了解!!アルティメットドリルッ…コネクトォッ!!!!!」

ガショォォオオン!!!(天にドリルを突き上げながら合体させる。)


(博士…ワタシは意思を持つことが出来ました。信じたいものを信じるようになりました。『自由』の中で大切に宿し続ける、『尊い心』を…見つけました…。)


桃華「これより、全力全開の一撃を浴びせます!援護をお願い致します!」

「「了解!!」」


ギュィィィイイイイイイイイイイイイ……!!!!!!!!!!!(ドリル、エンジンが超回転する!)


これは…ワタシの物語…

これは…ワタシが自由に従ったから…感情に従ったから…可能性を信じたから迎えた結末


光と闇の翼が輝き、アフターバーナーによる爆発的な推進力を得て、冷却、ピストン運動によってエンジンはエネルギーを生み出し、ドリルの矛先は鋭く、重く突き刺さり、熱と雷を帯びながら風を切り裂いて超回転する。


「これがワタシの想いを込めた!!『カイテン』の力だぁあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

「「「いっけええええええええええええええええええええええええ!!!!!」」」

「はああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

ガガガガッ!!!!バァァァアアアアアン!!!!!(ドリルがエネミーを貫き、大爆発が起こる)

爆炎を上書きするように水しぶきを激しくあげながら『開・天』が上昇。水、炎、雲、天を開き穿つドリルは全世界の人々を魅了した。この戦いを持って人類は新たな進化の扉を開くことになる…


*


数か月後、ワタシは博士のお墓へと足を運んだ。


ここに博士が埋まっているわけではない。

ここはただ、博士の物全てが無くなってしまったことの証明。

何の意味もない場所。

だけどワタシはそんな場所にいる。そして意味もないはずの祈りを捧げる。


「博士……ありがとう………」




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