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第三十八話「朝陽に照らされる正義」(ゴールド3)

第三十八話 「朝陽に照らされる正義」

(主人公 ゴールド3)


ドガァアアアアアンッ!!!!!!!!


研究施設が爆風によって吹き飛ばされる

その中心で――


龍牙「…………………」


静かに、風のバリアを解除する。

残っていたのは、龍牙を含めて十七人だけだった。


龍牙「…これでしばらく時間稼ぎができるはずだ……」


視線を落とす。

そこには、怯える少年少女たちを抱き寄せる研究員の姿。


龍牙「………悪いが、あんたらを一生護っていくことはできない……あとは自分の力で生きてくれ……」


風が渦巻き、飛び去ろうとする龍牙


「待って!」

龍牙「………………」


ゆっくりと振り返る


「…これで貴方は…一生、世界から追われることになる…………本当に………本当に…これで良かったの…………?」

龍牙「………国にこき使われて待遇が良いのは、能力に価値がある奴だけだ………それじゃ…その子たちが救われない………」


子どもたちへ目を向ける


龍牙「……どっちにしろ…脅すようなやり方に従う気なんてなかった………悪を許す気も………」


ググ……!

拳を強く握り締める


龍牙「……あんたらも、もしこの先、危険な目に遭ったら…迷わずオレの名前を出していい…。これをやったのはオレだってな………それで少しでも助かる道があるのなら……」

「………………………」

龍牙「………じゃあもう行く…………皆……元気で………」


バサァアアッ!!!!!ビュォオオオオッ!!!!!!


「……龍牙くん……………」


ぽつりと残される声。

その時。瓦礫の奥で、微かに何かが動いた。


「…はぁっ…………あぁぁ……………っ………」


瓦礫の中から這い出る男

顔面には酷い火傷。焼け爛れた髪。

胸元のIDカードには――


畑越「……くっ…………はははははァ……………なんと……素晴らしい力………いずれ……いずれ私も……神の力を………」





夜空を裂きながら、龍牙はひたすら飛び続けていた。


龍牙(……たぶん、ここら辺なんだが…………)


風を纏ったまま、上空から街を見下ろす。


龍牙「…!」


懐かしい公園が視界に映る。

幼い頃、何度も遊んだ場所。


龍牙「……あった……!」


ビュォオッ!!と、加速し家の前に到着する

時間は分からないが、陽は完全に落ちている。


龍牙(…まだ起きてるかな………父さんも母さんも寝るの早かったからな……あ、なら虎羽に………虎羽……元気かな………どのくらい大きくなったのかな……)


懐かしい思い出にふっと、頬が緩む

スっ…

玄関の扉に手を伸ばした瞬間


龍牙「…?」


指先に何かが付いているのが見える


龍牙「………!!!!……あ………あぁっ…………!!!」


そうだ………

オレは、人を殺した……


龍牙「…っ!!!」


反射的に駆け出す。

辿り着いたのは、公園の水飲み場。


龍牙「くそっ……!!」


何人も殺した……


龍牙「くそっ…………くそっ…!!」


もう後戻りはできない……


激しく手を擦る。


龍牙「…はぁっ………はっ…………っ…!!」


汚れは落ちている。

だが、その手には殺しの記憶がこびりついている…


もう落ちない……


龍牙「………っ……………………」


倒れ込むようにベンチに座る


龍牙「……………………………………」


「…これで貴方は…一生、世界から追われることになる…………本当に………本当に…これで良かったの…………?」


龍牙「…………………オレは………間違っていたのか…………………」


善いことをしたと思っていた


自分の安全を犠牲にして、罪を背負って、あの人たちを護った……

あれしか方法はなかった……


正しいはずだった……

なのに……

この手はもう穢れてしまった……


今、家族に会ったら…巻き込んでしまうかもしれない……

また……

危険にさらすかもしれない……


もう二度と、大切な人を傷つけないために家を出たのに……

誰かを護るために、力をつけたはずなのに……


龍牙「……どうして…………オレは………オレは…………っ…!…うっ………ぐすっ………父さん……母さん……虎羽……………うぅぅっ………会いたい………会いたいよぉ………………」


家族である資格なんて……

ない





龍牙「……!」


ハッと意識を取り戻す龍牙


龍牙「………………………」


頭の後ろで腕を組み、雲の上をふよふよと漂っている


龍牙「…………………」


自分の手を空に重ねる


龍牙「…………そういや……もう見えなくなったな…………」


赤黒く纏わりついていたイメージは無くなっており、空の青さを穢すことはなかった


龍牙「……罪の意識すら……消えてしまったのか……………」


脳裏に浮かぶ。

数えきれないほどの悪人を、この手で斬り殺してきた記憶。


龍牙「……………………」


けれど。今、思い出されるのはそれだけじゃない。

「ありがとう」と言ってくれた麗の姿…

優しく接してくれた雪…

バラレンジャーと過ごした楽しい日々……

そして…


ピリリリリ…!

スマホのアラームが鳴る。


龍牙「…………ん……どうやったら止まるんだ…?……あ…こうか…」


慣れない手つきでアラームを止め、買ってもらったばかりのスマホを大事そうにポケットにしまう


龍牙「………そろそろ行くか………」


ヒュォオオオ………!

風に揺られて飛んでいく龍牙


龍牙(…………オレは……責任を取らなきゃな…………貫いてきた正義と……家族に…………)





公園へ降り立つ龍牙。


虎羽「…!」

龍牙「……待たせたか…?」

虎羽「……いえ……」

龍牙「……そうか………」

虎羽「……………………」

龍牙「……………………」


互いに視線を合わせたまま、動かない。

重たい沈黙だけが、公園を包んでいた。


龍牙「………もう……バラレンジャーも終わるな……」

虎羽「…!」


先に口を開いたのは龍牙


龍牙「…ヒーローショーも次が最後だ…………」

虎羽「…あぁ……そうだな……」

龍牙「…お前と会うのも……これで終わりになるのか………」

虎羽「……………………」


虎羽は静かに息を吸う。

そして――


虎羽「…あんたは…ボクが『ヒーロー』になってから答えを聞くと言っていたな……」


「……お前が『ヒーロー』になった時……それでもオレを否定するというのなら……もう一度戦おう…………その時……オレに、家族と会う資格があるのか…教えてくれ……」


龍牙「………………」

虎羽「……あの時と同じで……今でも、何が正しいのかは分からない…………だが……みどりさんと戦ったあの日……」


命令違反を承知で、隔離エリアに侵入し、みどりと戦闘したことを思い出す…


虎羽「………あんたと……同じ方向を見ていたと……思わざるを得なかった……」

龍牙「………………」


言葉も無く、視線すら合わせていない。

それでも。

火花一つで意思が通じ合い、二人でみどりへ立ち向かったあの瞬間……


虎羽「……あれから、どれだけ考えても……あんたを悪だと言うこともできないし…かと言って正義だと認めることもできない………でも……………」


そのあとの言葉が続かない


龍牙「……でも……?」

虎羽「……………」


腕を組み、視線を外す


虎羽「………久しぶりに会えて……嬉しいと思った………」

龍牙「…!!!」

虎羽「……それだけの理由で…父さん母さんに会わせようと思っている………」

龍牙「虎羽………」

虎羽「………………」


腕組みを外し、はぁ…とため息をついてから話始める


虎羽「ボクは『ヒーロー』として…答えを出すことができなかった………。あんたが、疑いようのない悪だったのなら…父さん母さんに会わせることなんてしないが……迷ってしまうくらいなら………白とも黒とも言えないのなら…家族の想いを優先させてもいいんじゃないか…………そう思った…………」

龍牙「………そうか……………」

虎羽「…この答えで満足か?……『ヒーロー』としてじゃなく…黒崎 虎羽としての答えで……」

龍牙「……ふっ……」


張り詰めていたものが、ふっとほどける。


龍牙「充分だ………ありがとな……虎羽………」

虎羽「……二人にはもう、話してある……今から会いに行くか?」

龍牙「…!…今からか……?」

虎羽「…会えない理由なんて、もうないだろ」

龍牙「……………」


視線を落とす。

一瞬の逡巡


龍牙「…あぁ………そうだな………」


顔を上げ、歩き出す




二人で並んで歩く

その間、会話などない


虎羽「……………」


ガチャ…

門扉を開け、先へと促す虎羽


虎羽「……ほら」

龍牙「…………………」


ゆっくりと前へ進み、玄関の前へ立つ


龍牙「…………………」


そっと伸ばす手

宙に浮く肌色の腕が視界に入ったまま固まっていると…

ガチャッ!!


龍牙「!!」

虎羽「…!」

母「…!!!!!」


玄関の扉が勢いよく開き、母と目が合う。


龍牙「あ……………」

母「…~っ!!!」

龍牙「!!!!」


何も言わず、強く抱きしめられる


母「ぁぁぁあああああっ……!!!無事でよかったぁぁあああ…!!!」

龍牙「っ!!」


玄関の扉が勢いよく開き、母と目が合う。


龍牙「ごめん……母さん……ずっと…帰ってこれなくてっ………!」


そっと、背中に手を回す龍牙


母「うぅぅっ…!…どれだけ心配したと……!…うぅっ……ぐすっ………」


ふっ…と息を吐く虎羽

そして…

ドタドタッ!


父「!!」

龍牙「!!…父さん……」

父「…龍牙………お前…!」


靴も履かずに、近づく父


父「この……ばっ……!!」


言いかけるのと同時に涙が溢れる


父「ううっ……!!よく帰ってきたなぁ……!!」

龍牙「うぅっ……父さん……!!」


三人はしばらく、泣きながら抱き合った……





ズズッ……

静まり返ったリビングに、鼻をすする音だけが響く。

向かい合うように座る龍牙と虎羽。その正面には父と母。

ようやく落ち着きを取り戻し、四人はゆっくりと言葉を交わし始めた。


母「…こーちゃんから話は聞いたわ……ずっと組織に追われてて、帰ってこれなかったんでしょう…?」

龍牙「…!」

虎羽「………」

龍牙「…あぁ……家族を巻き込みたくなかった……ごめん………」

父「…龍牙…親にそんな心配する子どもがいるか!」

龍牙「…!」

父「父さんも母さんも…巻き込まれることなんかより、お前がいないことの方が、ずぅーーっと辛いんだ!!」

龍牙「…ごめん………」

母「もういいじゃない……りゅーちゃんだって辛かったんだから……」

父「……分かってる……けどな…親にとって、子どもってのは何よりも大事なもんなんだ………龍牙、もう家族を悲しませるようなことはしないでくれよ…?」

龍牙「…あぁ………分かった………」

父「……ん………」


うんうんと頷く母


父「…それにしても、虎羽は反応薄いな……兄ちゃんが帰ってきたんだぞ!もっと嬉しそうにしろ!」

虎羽「…ボクは職場で何度も会ってるんだよ……驚きの方が勝って、それどころじゃないよ……」

母「ふふ…そうよね……まさか、二人してヒーローになってるなんてねぇ……」

父「そうだなぁ……龍牙は、どうしてヒーローになったんだ?」

龍牙「…それは……この力を善いことのために使いたいからだよ…」

母「…!…そういえば…りゅーちゃんも、すごい力を持ってたものね……」

龍牙「…………オレがここに帰ってこなかったのは……母さんを傷つけた罪悪感も残ってたからなんだ……」

母「!」

龍牙「…オレはもう…二度と大切なものを傷つけたくなかったから…………ヒーローをやってるのは、その償いでもある……力を持ってることの責任と…償い……………」

虎羽「………………」

父「…二人とも…真面目で優しい子だ………真っすぐ過ぎて、心配になるくらいだ……」

龍牙「……………母さん、ごめん…!…オレ……あの日のこと…謝れたか憶えてない…………ずっと……10年間……ずっと謝りたかった………会って………ぐすっ……もう……上手く使えるよって………………」


涙が溢れ、肩が震える


母「りゅーちゃん…………」

龍牙「……ぐすっ………」

母「…お母さんがあの時……りゅーちゃんがわざと怪我をさせたと思ってると思う?」


ふるふると首を横に振る龍牙


母「それなのに……お母さん…りゅーちゃんのこと責めたり…怒ったり………するわけ…ないでしょう………っ!」


母の目からも涙が溢れる


父「…! ほらほら……また泣いてたら、いつまで経っても話ができないだろう…?…ほら、虎羽も兄ちゃん慰めてやれ…!」

虎羽「…………………」


ドン…!


龍牙「…!」


背中を叩く虎羽


虎羽「…もういいよ……背負わなくて……」

龍牙「………うぁぁあああっ……!!!!」


堪えていた感情を吐き出すように、龍牙は声を上げて泣いた。

つられて涙を流す父


虎羽(……………そんな顔見せられたら………もう咎められないじゃないか……………)





そのあとも、

ご飯を食べては涙を流し…

お風呂に入っては涙を流し…

久しぶりに家族で並んで眠っては、また涙を流し……。

黒崎家にとってその日は、失われた十年を少しずつ取り戻していくような、激動の一日となったのだった……




翌朝

むくり、と龍牙は布団から身を起こした。


龍牙「……………」



父「……ん……もうこんな時間か……」

母「…あれ……りゅーちゃんは……?」


少し遅れて目を覚ました二人がリビングへ向かうと――


龍牙「!……おはよう……」


すでに起きていた龍牙が、朝の支度を終えて立っていた。


父「おう、早いな…!」

母「! りゅーちゃん…もう行っちゃうの…?」

龍牙「あぁ……荷物を取りに、一回帰らないとだし……」

母「……………」

龍牙「…そんな悲しそうな顔しないでよ…またすぐ、帰ってくるよ……」

母「…すぐっていつ…?」

龍牙「…うーん……」


ちらりと虎羽を見る


虎羽「……毎日帰ってくればいいだろ」

龍牙「…!!」

父「あぁそうだ!もういっそのこと、引っ越してくればいい!」

母「そうよ!そうしなさいよ!」

龍牙「……でも………」

虎羽「……………」

龍牙「………分かった……考えとく…」





ガチャ…

外へ出ると、まだ朝靄の残る薄暗い景色が広がっていた。

ひやりとした空気が肌を刺す。


母「じゃ…今夜はちゃんと帰ってくるのよ?」

龍牙「分かってるって…」

父「…!!あ、そうだ!」

龍牙・母「「?」」

父「ちょっと待ってろ!」


何かを思い出したように、父は慌てて家の中へ駆け戻っていく。


母「何かしら?」

虎羽「さぁ…」

父「…龍牙!これ!」


戻ってきた父が箱から取り出したのは…


虎羽「…!!」

龍牙「…!!…これ……」

父「虎羽と同じ、ブレスレットだ!…父さんはな、いつかお前が戻ってくると信じて…ちゃーんとお前の分まで用意してたんだぞ~」


そう言いながら、龍牙の腕へブレスレットを付ける


母「…! いいじゃない!」

父「これでお揃いだな!」

龍牙「…!」

虎羽「………」

父「…お前ら…自分の名前に込められた意味、知ってるか?」

龍牙「…?」

虎羽「いや?」

父「…普通、龍に羽…虎に牙って考えるだろ?」

虎羽「あ…」

龍牙「確かに…」

父「ふっ…それはな…」

母「二人で、支え合って生きてほしいからよ…!」

父「あっ!先に言われた…」

龍牙・虎羽「「!」」

母「お互いに無いものを補いあってほしいの……。…龍に牙があれば…虎に羽があれば…無敵でしょ?」

龍牙。虎羽「「……………」」

父「…これでようやく、兄弟揃ったんだ……これから二人、力を合わせてヒーロー頑張るんだぞ…!」


顔を見合わせる二人


虎羽「…ヒーローと言っても、もうショーくらいしかやることはないけどね」

龍牙「…そういうことじゃないだろ……」

虎羽「えっ…」

母「ふふっ…お兄ちゃんが支えてあげないとね…!」

父「…まったくだ…」

虎羽「…?」

龍牙「……じゃあ、そろそろ行くよ……」

父「あぁ…」

母「いってらっしゃい」

龍牙「…いってきます…」

虎羽「……………」

父「虎羽は?見送りの言葉は無いのか?」

虎羽「…あと何時間かでまた会う…!」

父「ははっ!」

母「…ふふっ…!」


呆れたように背を向け、家の中へ戻っていく虎羽。

――また会える。

その当たり前のようで、失っていた時間。

その事実が、少しずつ、確かに――

兄弟の心に空いていた隙間を埋めていくのだった……




ガラガラ……


ことみ「あら?」

ブラウン「おはようございます」


まだ静かな事務所に、扉の開く音が響く。


ことみ「どうしたの?…まだだいぶ早いけど……」

ブラウン「…ことみさん…いるかと思って……」

ことみ「私に何か用?」

ブラウン「用ってほどじゃ………ただ……お礼を言いたくて……」

ことみ「お礼?」

ブラウン「………………」


初めてコトミと出会った記憶がフラッシュバックする…


暴漢に襲われていたことみを助けた夜。

そして、その男がまた罪を重ねると確信した瞬間――自らの手で殺した時のこと。

血に染まった自分の両手。


ブラウン「こんなオレを………」


涙を流しながら、その場を去ろうとしていた龍牙


ブラウン「どこにも行き場が無かったオレを……」


引き留め、手を握り、シャワーを浴びせ、食事と布団を用意するコトミ

(かくま)い、受け入れ、感謝し、笑顔を見せるコトミ


ブラウン「ヒーローにしてくれて、ありがとうございました………!」


深々と頭を下げる


ことみ「なぁに?どうしたの…急に…」

ブラウン「……オレは…あなたと出会えなかったら……何もかも失ったままだった………それをようやく……取り戻せたんです…………ことみさんのおかげだ………」

ことみ「………私の方こそ…あの時、貴方がいなかったら死んでたかも……いや…もっと酷い目に遭ってたかも………感謝してもし足りないわ……。それに、ブラウンくんがいてくれたから…こんな小さなヒーロー事業所でも、やっていけるかもって思えたのよ。…ブラウンくんが思ってる以上に、私…助けられてるんだからね?」

ブラウン「………!」


安心したように目元が緩む


ことみ「……もう、本当のことは言えたの?龍牙くん…?」

ブラウン「…!」


その視線が、腕のブレスレットへ向けられる。


ブラウン「…あぁ……虎羽とはもう話した……でも…皆の前では、ブラウン・ノクスでいさせてくれ……」

ことみ「…どうして…?」

ブラウン「…いくら家族に受け入れられたからと言って…オレの行為は赦されるものじゃない……。これ以上、家族を巻き込まないためにも…『ヒーロー』でいるためにも…黒崎龍牙を名乗るべきじゃない」

ことみ「……………」

ブラウン「…それに……今更名前を変えるのも…違う気がする…………………オレは……この名前で過ごした皆との日々が……大切だから………」

ことみ「…!………そうね………貴方がそう決めたのなら、それでいいと思うわ……」

ブラウン「…うん………」

ことみ「……さっ、せっかく早く来てもらったんだし…いくつか仕事、頼んじゃおうかな!」

ブラウン「! …あぁ……分かった」

ことみ「……素直ね…まだ始業時間前なのに……」

ブラウン「…今日は気分がいいから……」

ことみ「……ふふっ…なんだか最近、みんな気合入ってるわね………よ~し!私も頑張らないと!最後のヒーローショー、絶対成功させるわよ~!」

ブラウン「うん…!」


朝陽に照らされる晴れやかな笑み…

少しずつ温かくなっていく空気とともに

また、いつもの日常が始まるのであった……


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