第二十八話「全員でお祭り楽しむぞー!」(レッド3)
第二十八話 「全員でお祭り楽しむぞー!」
(主人公 レッド3)
①なんと!バラレンジャーに新しい仲間ができました! 皆倶 麗ちゃんです!
②麗ちゃんはことちゃんと一緒に事務のお仕事をしています
③最近、藍さんが大活躍してくれたおかげで仕事が増えたんだとか…
④麗ちゃんは物腰が柔らかくてとっても謙虚。そのおかげか年上組はもちろん――
⑤年下組とも上手くやれているみたいです
①金一「麗ちゃん、徐々に明るくなってきたね」
ことみ「えぇ。うちのヒーロー、色物揃いだから少し心配だったけど、もう大丈夫そうね」
②金一「でもさ…まだ、距離を感じるよね?」
ことみ「うーん…それはまぁ……麗ちゃんは中途採用だし…」
③金一「そこで…! 麗ちゃんと皆がすぐに距離を縮められる方法を思いついたんだけど~」
ことみ「えっ?何?」
④金一「じゃーん!」
ことみ「…夏祭りのチラシ…?」
⑤金一「そう! 皆でお祭りに行こうよ!」
①ことみ「お祭り……いいわね!」
金一「でしょー? 麗ちゃん、まだ全員が揃った場にいたことないし」
②ことみ「そうね…うちは中々、大人数が集まることないから…」
金一「それだと、皆がそれぞれどんな関係性かもわからないでしょ?仲良くなるのにも時間がかかっちゃうよ」
③ことみ「なら…これを機に、麗ちゃんにはバラレンジャーのことを知ってもらいたいわね。例えば…紫雲くんと銀河くんが仲がいいのは分かるだろうけど…紫雲くんと虎羽くんはお互いのことを一目置いていたり…」
④ことみ「桃華ちゃんとブラウンくんが、意外と相性よかったり…」
金一「藍さんが朱祢ちゃんに優しかったりとか…?」
ことみ「そうそう!」
⑤金一「他にもいろいろあるよね!」
ことみ「あーもう!これはやるしかないわね……バラレンジャー夏祭り大作戦よ!」
金一「おぉ!なら、早く皆を誘わないと!」
①次の日
ことみ「麗ちゃん、ちょっといい?」
②麗「はい?なんでしょうか…」
チラシを見せながら前のめりになることみ
ことみ「バラレンジャーの皆と一緒に、夏祭りに行かない?」
③麗「な、夏祭り…ですか?」
ことみ「そう! うち…ヒーロー組織のくせに、全員が揃うことって滅多にないからさ…。きっと楽しいと思うよ!」
④麗「皆さんと……う…うーん……」
虎羽「!」
事務所の掃除をしている虎羽が割り込む
虎羽「嫌だったら断ってもいいんですよ」
⑤ことみ「あ…もしかして…あんまり仕事以外でつるみたくなかった…?」
麗「い、いえっ!そんなことないです…!!」
みどり「あ~ もしかしてぇ……」
①みどり「誰か、他の男と行くつもりだったんじゃないの~?」
ことみの肩にもたれ掛かり、ニヤニヤと口を挟むみどり
ことみ「あらっ!そうだったの~?」
②ことみ「そういえば、麗ちゃんの恋バナ…聞いたことなかったな~ どうなの~?彼氏とかいるの~?」
みどり「隅に置けないね~~」
麗「ち、違いますぅ…そういうの、いませんから~」
③みどり「え~ じゃあなんで乗り気じゃないの~?」
麗「そ…それは……」
虎羽「……ことみさん達が絡んでくるのが嫌だったんじゃないんですか」
④ガーン!
ことみ「そ…そんなぁ……」
みどり「麗ちゃん…そうならそうと言ってくれれば…(ヨヨヨ……)」
麗「ち、違いますからっ!」
⑤麗「じ…実はわたし……お友達とお出かけとか…そういうの、ほとんど行ったことなくて……わたしなんかが行っていいのかなって……」
①みどり「な~んだ そんなことか」
ことみ「いけないわけないでしょ!今回だって、麗ちゃんと仲良くなりたいから皆で行こうって話になったんだから!」
②麗「えっ!?そ…そうだったんですか…?」
③虎羽「そうです」
みどり「うんうん♪だから行こっ!」(皆でいじったらどんな反応するのか面白そうだし♪)
④麗「でも…当日、お仕事の人はどうするんですか…?」
ことみ「あぁ、それなら大丈夫!」
⑤ことみ「銀河くんと黄慈さんが快く引き受けてくれたわ!」
銀河が日勤、黄慈が夜勤
①みどり「そういえば、この話したら藍さんが女子組の浴衣用意してくれるって言ってたよ~」
(どや顔の藍)
②麗「えぇっ!そこまでしてくださるんですか…?」
ことみ「藍さん…さすがね……」
③みどり「可愛い浴衣姿見て、鼻血出したりしないでよ~?」
虎羽「出しませんよ…アンシィさんに言ってください」
④麗「すごい………今からとっても楽しみになっちゃいましたっ!」
⑤ことみ「ふふっ…よかったわ… じゃ、当日は少し早めに藍さん家に集合ね!」
麗「はいっ!」
①お祭り当日…
虎羽「あ…」
ブラウン「…!」
②虎羽「すごい人だかりですね…」
ブラウン「あぁ………」
③虎羽「確か集合場所はここら辺――」
④紫雲「お、二人とも来たな」
黄慈「これで男子組は全員集まったね」
⑤銀河「おうおう!おせーんじゃねぇか?二人とも!」
金一「てやんでいっ!祭りはもう始まってるってんだばーろー!」
法被に鉢巻の銀河・金一
①虎羽「テンション高いですね…」
銀河「ははっ! せっかくの祭りだぜ?こういうのは格好から入らねぇとな!」
②金一「紫雲くんも着ればいいのに…」
紫雲「ははっ…シラフで法被はちょっと……」
③黄慈「じゃあ、飲むしかないね。皆はもう、仕事無いんだし」
紫雲「そう言われると……弱いですよ…」
④虎羽「ありがとうございます。ボクらだけ休みにしてもらって…」
銀河「気にするくらいなら、全力で楽しめ! その方がおれは嬉しいからよ!」
⑤黄慈「うん…紫雲くんも、金一くんもどんどん飲んでくれていいからね」
金一「では、お言葉に甘えて…」
①ことみ「みんな!おまたせー!」
②浴衣姿の女子組、全員集合
金一・銀河「「おぉーー!!」」
③金一「みんな、すっごく似合ってるね!」
みどり「でしょ~♪」
藍「ふふんっ!これなら、わたくしの隣に立っていても恥ずかしくありませんわね」
④麗「は、初めて浴衣着ました~」
桃華「ワタシにまでご用意してくださいました」
⑤雪「浴衣を着てお祭りなんて…とってもワクワクしますねっ…!」
朱祢「…そうね」
①銀河「よし!じゃー皆集まったことだし、食いまくろうぜ!」
②みどり「ちょっとー!反応薄くな~い?こっちは何時間もかけて着飾ってきてるんですけどー」
銀河「えー こっちだってこの時の為に、昼抜いてきてるんだぜ?」
紫雲「僕も…」
③ことみ「せめて、もう一言二言くらい言いなさいよ! ほら、ブラウンくんも!」
雪の肩をつかみ、ブラウンに見せる
ブラウン「えっ!?あ…あぁ……似合ってると思う…」
雪「……!」
④藍「ま…あんな野蛮人には、わたくし達の美しさは分からないでしょう」
虎羽「…………(ちらっ)」
朱祢「…気を遣わなくていいわ」
⑤金一「藍さんは今日もお美しいですね!気品のある紫色の浴衣がとてもお似合いです!」
藍「あら、よく分かってるじゃない 褒めて遣わすわ」
①銀河「おっ!イカ焼き!さっそく食うぜ!」
紫雲「あっ、待て!俺もイカ食うぞ!」
ことみ「あっ!ちょっと!」
②藍「金一、あなたお祭りに詳しそうだから案内しなさい。」
金一「はっ!…ではまず腹ごしらえから…」
みどり「あたしはどうしよっかな~ …おっ!あっちからいい匂い~」
③麗「あれっ、皆行っちゃうんですか…?」
ことみ「う、うーん」
黄慈「皆、行きたいところもあるだろうし、別行動でもいいんじゃないかな?」
④ことみ「……そうね…大人数で並んだりしたら迷惑だし……でも、花火は皆で見るわよ!それまでは適当に動きましょうか!」
⑤朱祢「…じゃあ…私はわたあめでも食べようかしら…」
雪「あっ!わたしもわたあめ食べたいです!」
ブラウン「オレも…」 虎羽「ボクも…」
①ブラウン「………」 虎羽「………」
雪「じゃあ、一緒に行きましょう…!」
②ことみ「私はせっかくだからビールでも飲んじゃおうかな~!」
黄慈「じゃあ、おつまみに焼き鳥でもどうかな?よければ買ってくるよ」
ことみ「いいんですか!?お願いします!」
③麗「…あ……えと………」
藍「麗、桃華。貴方達も来なさい。浴衣の分だけ働いてもらいますわよ」
桃華「かしこまりました」
麗「は、はいっ!」
④金一「まずは、どこに行きますか?」
藍「そうねぇ……あれは…?」
桃華「金魚すくいでございます」
⑤藍「どうやるの? 貴方達、やって見せなさい」
金一「はい!お任せを!」
麗「えっ…わたし、金魚すくいやったことないです…」
桃華「麗様、ワタシも初めてですが、コツは分かります。…お教えいたしましょうか?」
①藍「あら?カードは使えないの?」
金一「あ…藍さん…まさか小銭持ってないんじゃ…」
②藍「…これだから庶民の催しは……」
金一「ま、まぁまぁ!お金は全部僕が出しますから!」
③藍「一狼!これを全て100円玉に替えてきなさい!」
一狼「はっ!」
藍「……で?これはどうやってやるの?」
麗「このポイで金魚をすくうんですよ!」
④藍「こんなのですくえるの?…あ…」
指を突き刺す藍
「「あー!!」」
⑤藍「なっ!こんなに簡単に破けるなんて思わないじゃない! もういいわ…桃華!わたくしの代わりにやりなさい!」
桃華「演算完了――命令を遂行します」
①金一「桃華ちゃん、すごい…!」
桃華「…!…破れてしまいました…結果は12匹です」
藍「やるじゃない…!」
②麗「一匹も取れませんでしたぁ……」
金一「僕も一匹だけだ…」
③藍「わたくしのチームの圧勝…ですわね」
桃華の頭を撫でる藍
麗「えっ…チーム戦だったんですか…?」
金一「参りました…」
麗「金一さん…!?」
④藍「おーっほっほ!再戦の申し出ならいくらでも受けるわよ!」
金一「桃華ちゃんが相手じゃ、勝ち目がないよぉ…」
桃華「…金一様の能力でポイを固めれば、勝算があるのでは…?」
⑤金一「ずるして勝っても、楽しくないでしょ?」
桃華「…はぁ……」
藍「ところでこれ、どうするのよ?」
麗「持って帰ってもいいんですよ!」
①一狼「はぁ…はぁ……お嬢!」
藍「!」
②一狼「両替、してきましたよ」
藍「あら、ご苦労様」
ずしっと重みのある袋を渡される藍
藍「……………」
③藍「金一、お会計は任せたわよ」
金一「はい…って重!?」
藍「さっ、次に行くわよ。…一狼、この金魚は弱る前に家の水槽に入れてきなさい」
一狼「え…」
④麗「あ、藍さんっ…次はどこに行くんですか…?」
藍「次はあれよ!」
桃華「ヨーヨーすくいですか?」
⑤藍「さっき、少し見ていたの…あれならわたくしでも出来そうですわ…今度は全員で勝負よ!」
金一「おぉー!」
麗「はいっ!」 桃華「はい」
①ことみ「ぷはぁーっ!!あ~~こののどごし、最高~~!!」
黄慈「タコ焼きも美味しいね」
②ことみ「それにしても、みんなどこに行ったのかしら…」
黄慈「…あれ、そうじゃない?」
ことみ「おっ!」
③ことみ「何してるの?」
みどり「あっ!ことみんと黄慈さん! 今、朱祢ちゃんが射的で無双してるとこだよ~」
④朱祢「…こんなの、誰がやっても同じでしょう…」
みどり「そんなことないよ~ 朱祢ちゃん、百発百中だもん!」
朱祢「…みどりだってそうだったでしょ……」
⑤みどり「ほら!ことみん、今ならリクエスト受付中だよ?バラレンジャーのスナイパーがなんでも取っちゃうよ~♪」
ことみ「ほんと!?なら…あのお菓子を狙ってもらおうかな~」
①黄慈「…随分、小さいのを選んだね…」
ことみ「ふふっ、うちのスナイパーなら、あれくらい余裕ですよ…ねっ?」
②朱祢「…はぁ…分かったわよ…」
③チャキ……
真剣な眼差しで構える朱祢
④パァン!
黄慈「おぉ!」
みどり「あたりぃ!」
⑤朱祢「これで満足?」
ことみ「ふふっ、ありがと! さすが朱祢ちゃんね!」
①銀河「お…虎羽~!」
虎羽「! 銀河さん」
②銀河「これ、食うか?」
虎羽「焼きそばですか…?」
紫雲「こっちのも、食べていいよ」
③雪「わっ、こんなにたくさん…」
ブラウン「どうしたんだ、これ?」
銀河「いやぁ、それがよ…」
④銀河「どの屋台の焼きそばが一番うめぇか食べ比べてたらよ…」
紫雲「ちょっと、お腹いっぱいになっちゃってね…」
銀河「ちょっと、冷めちまったけど虎羽ならあっためて食えるだろ?」
⑤雪「たしかに…!」
ブラウン「そういえば、お腹減ったな…」
虎羽「じゃあ、ありがたくいただきます」
①もわっ…!
湯気を出す焼きそば
②雪「っ~! おいしいですっ!」
ブラウン「うん……うまい…」
虎羽「…うん……」
③銀河「…まだ食い足りないだろ? 食べ物系だったらほぼ制覇してるからよ!案内するぜ!」
雪「あ…なら、チョコバナナってありましたか?」
銀河「おう!食ったぜ!」
④銀河「あれ…どこら辺だったけか」
紫雲「こっちだよ、ついてきて」
⑤虎羽「…そういえば、結局どこの焼きそばが一番美味しかったんですか」
銀河「ん?んー…どれもちょっとずつ味が違ってなぁ…具も店によって違うし…」
紫雲「どれも美味しかったよ」
銀河「まっ、全部当たりだったってことだ!」
虎羽「なんですかそれ」
①銀河「おっ!金一さん!」
金一「あ!銀ちゃん!みんな!」
虎羽「皆さんは、何をしてたんですか?」
②桃華「金魚すくいの後、ヨーヨー釣りを終え、現在はしまきを食べているところです」
麗「美味しいですよ!」
雪「わぁっ!初めて見ます…!」
③銀河「じゃあ、まだ全然腹に余裕ありそうだな……よかったらこの後はおれ達が飯系、案内しますよ!」
紫雲「あ、だったらメンバーチェンジも兼ねて僕と銀河で分かれてみないか?」
④金一「いいね!それ! 麗ちゃんも、せっかくだから僕ら以外のメンバーとも関わってもらいたいし!」
麗「じゃ、じゃあ……」
⑤こうして、麗・銀河・金一・ブラウン・桃華と…
藍・紫雲・雪・虎羽のメンバーで分かれることになった
①唐揚げ、じゃがバター…
②かき氷を食べさせる銀河チーム
③トルネードポテト、焼きとうもろこしを食べ…
④ラムネを飲む紫雲チーム
⑤金一「あっ!おもしろいお面、売ってるよ!」
麗「あはっ!ほんとですね!」
銀河「…いいこと思いついた…!これ買って、みんなを笑わせに行こうぜ!」
①朱祢「二人とも、あまり飲み過ぎないようにね」
枝豆と、射的の景品を持って歩く朱祢
みどり「わかってるって~」
ことみ「えー そうは言っても、お酒が美味しすぎるのがよくないわよ…ねぇ?」
黄慈「ははっ…楽しそうでなによりだけどね……はい、これでも食べて」
きゅうりの一本漬けを渡す黄慈。黄慈も、もう片方がポップコーンと景品で塞がっている
②みどり「次はどうする~? くじ引きでもやってみる?」
朱祢「また荷物、増やす気?」
ことみ「うーん…何か、勝負できるものがいいわね……」
③黄慈「輪投げとかどうだい? 今のみどりちゃんとならいい勝負になるかも」
ことみ「おっ、いいわね~」
みどり「なにぃ~?」
④みどり「いくら酔ってるとはいえ、ことみんに負けるわけないでしょ!」
ことみ「言ったわね?やってやろうじゃない!」
⑤みどり「何、賭ける?」
ことみ「うーん…一日、なんでも言うこと聞く権!」
みどり「ん?今なんでもって言った~?知らないからね~」
ことみ「それはこっちのセリフよ!一日中こき使ってあげるわ!」
①交互に輪っかを投げる二人
②黄慈「おー 中々いい勝負だね」
朱祢「みどりなんてふらふらじゃない…」
③ことみ「ほっ!…やったー!これで5対5よ!」
みどり「むむむ…!あと一回か……絶対負けないもんね!」
④みどり「いっくぞ~!」
構えるみどり
みどり「……?………くっ……」
⑤ぽいっ!
みどり「…くっ……」
ことみ「外したわね!これで私が…」
みどり「くははははっ!ずるい…!ずるいってぇ…!」
ことみ「…?」
①黄慈「どうしたんだろう?」
朱祢「幻覚でも見てるんじゃ…」
②ことみ「この勝負、いただいたわよ~」
狙いを定めることみ。しかし…
③ちらっ…
ことみ「…?」
ちらちらっ…!
視界に映り込む謎のお面集団
④金一「あ、よよいのよよいの」
銀河「よいっ!あーよいしょ!」
桃華「はっ!はっ!」
ブラウン「よっこいよっこい」
⑤銀河の能力でサブリミナル的に瞳に映り込んでくる
ことみ「ぷっ…!なにこれ…!あははっ…!ってちょっと!邪魔しないでよ!」
①結局、集中力を切らされて引き分けになってしまう
②ことみ「もう…邪魔が入らなかったら私の勝ちだったのに…」
朱祢「はいはい…わかったわよ」
黄慈「あれ?銀河くんたちは?」
ブラウン「藍さんの方に行くとか…」
③型抜き屋
麗「あぁっ!割れちゃいました……」
虎羽「……あっ!くっ…一番簡単なやつだったのに…!」
④藍「ほほほっ!下手ですわね貴方達、庶民の意地を見せてみなさいな!」
⑤雪「紫雲さんの綺麗ですね……うぅ…お金持ちの人は型抜きが上手いんですね…」
紫雲「お金持ちかどうかは関係ないと思うけど…」
①藍「ご主人、最高難易度のものをやらせてもらえるかしら?」
「あいよぉ!」
②藍「わたくしの、繊細な手つきをご覧あそばせ!……ん?」
③目の前には銀河・金一・桃華・みどりの変なお面集団
④藍「ぶふっ…!貴方たち…なにを……」
パキッ
紫雲「あ…」
雪「あー!」 麗「あぁっ!」
⑤金一「え?」
銀河「ん?」
桃華「…?」
①ことみ「あっ、みんな揃ってるわね!」
②ことみ「あれ…?藍さん、ご機嫌斜め?」
藍「ふんっ!」
③朱祢「どうせ、みどり達が怒らせるようなことしたんでしょう」
麗「あ、当たってる……」
④金一「ちょっとタイミングが悪かったね…」
銀河「登場後の振り付けまで考えてたのによ…」
⑤みどり「も~ せっかくの酔いも醒めちゃったよ~」
藍「貴方たちのせいでしょう!」
①ことみ「まぁまぁ。わたしも朱祢ちゃんにお水飲まされて、だいぶ酔いも醒めてきたし…何より、これから花火を見るんだから酔ってなんていられないわよ!」
②金一「そうだね!一番の大イベントだもんね!」
麗「楽しみにしてました~!」
③雪「こんなに近くで花火見るの初めてです…!」
みどり「朱祢ちゃん家が作った花火も上がるらしいよ~」
麗「えぇっ!?そうなんですかぁ!?」
朱祢「えぇ…まぁ……」
④虎羽「もうすぐ始まるのかな……あと何分後か分かる?」
桃華「予定の時刻まであと3分16秒です」
⑤藍「もう時間が無いじゃない…席まで移動しないとでしょう?」
ことみ「えっ……」
藍「…?」
①銀河「席なんて無いっすよ、立って見るのが乙ってもんです!」
みどり「そうだよ~」
便乗するみどり
②藍「…わたくしは、星乃財閥の令嬢よ?首を痛めでもしたらどうするのよ!」
ことみ「ま、まぁまぁ…今日は庶民の楽しみ方で見てみましょうよ…」
③銀河「そうっすよ たまには皆でわいわい見るのも、面白いですよ」
紫雲「色んな楽しみ方を知ってこそ、一流ですよ」
藍「………………」
腕を組み、気に入らない様子の藍
麗「……………」
④麗「藍さん…ってすごいですよね…」
藍「え…?」
麗「本物のお嬢様なのに…お祭りで売ってるような食べ物でも、美味しそうに食べられて……」
⑤麗「それって、値段とか見た目で決めつけずに、中身をちゃんと見ようとしないとできないことだと思います。今日…藍さんを見ていて…中身まで高貴な方なんだなって知ることができました…」
藍「…………」
①藍「ふぅん…?よく分かってるじゃない…」
麗「……だから…その………」
②ヒュ~~~……ドーーン!!!
「「!!」」
③ブラウン「…!」
雪「わぁ…!」
ことみ「きれいね…」
④藍「………………」
麗「…!」
藍「…!……何よ……」
⑤麗「……いえ……こうして見ていても…素敵だなって……」
大勢の人々に囲まれながら、河川敷で立ったまま花火を見上げる藍。
夜空に咲く光が、その横顔を鮮やかに照らしていた
①藍「……仕方ないわね……ここまで来たら付き合ってあげるわ…庶民の楽しみ方に」
麗「…!」 ことみ「…!!」
②銀河「…!!」 紫雲「…!!」 金一「!!」
③こうして皆で賑やかに話しながら、肩を並べて花火を楽しみ――
④最後までたっぷり満喫し、最高のお祭りの夜を過ごすことができました。
⑤麗ちゃんもすっかりみんなに打ち解け、これからますます、バラレンジャーの一員として馴染んでいきそうです!




