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King Colours  作者: TEAM,IDR
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第二十七話「これがあたしのスタイル!」

第二十七話 「これがあたしのスタイル!」

(主人公 ブルー3)


ヒーロー事務所のとある日常。

みどり「ねぇねぇ朱祢ちゃ~ん。なにしてんの~?」

朱祢「武器の手入れよ。」

みどり「いいよねぇ~遠距離攻撃~。最近、飛んでる魔物多いんだよね~倒すのが大変でさ~」

朱祢「…………紫雲さんに頼んでみたら?遠距離武器がほしいって。」

みどり「そうなんだけど、どんな武器にするか迷っててさ~相談乗ってよ~?」

朱祢「…仕方ないわね。」

みどり「やったぁ♪」


みどり「朱祢ちゃんはそのパチンコみたいなのと弓を使ってるよね?あと~その腰についてるやつ。」

朱祢「これはワイヤーショット。移動用で戦闘にはあまり使わない。私の能力と合っているから使っているけれどみどりなら自力で跳んだ方が早いでしょ。」

みどり「確かに、あたしならそれ使う必要ないね」

朱祢「このスリングショットも弓も私の能力(張力・弾性力)と相性がいいの。まず、何の武器を使うのか考えるのよりも、自分の能力に合う武器を見つける方がいいと思うけど。」

みどり「う~ん、そっかぁ…。あたし、自分の力がどういうものなのかイマイチ理解できてないのよね~。」

朱祢「その人形さんは教えてくれないの?」

みどり「ねぇ!アンシィ!あたしの能力ってなんなの?」

アンシィ「ふっふっふー。みどりちゃんの能力、それはズバリ闇の力だ!」

シーン…

みどり「ほらね?聞いてもちゃんと答えてくれないのよ。でもまぁ使えてるからいっかなーって」

朱祢「あなた、みどりに力を与えた張本人でしょう?ふざけないでちゃんと説明しなさい。」

アンシィ「ん-こぉわぁいねぇ…。あっそうだ、お願い聞いてくれたら教えてやってもいいかな!」

朱祢「お願い?」

アンシィ「朱祢ちゃんのおパンツを拝ませてくれるなら教えてやってもいいかな!」

カチャ…(ワイヤーショットをアンシィに突きつける)

朱祢「次に余計なことを言ったら、その可愛い手足が一つずつなくなっていくわよ?」

みどり(こわ…)

アンシィ「サーッ!(血の気が引く音) じょじょ冗談はよしてくれ…。実はオイラもそこまで詳しくは言えないんすよぉ。闇の力っていうのは半分冗談だけど、まだ解明されてない力でして…」

みどり「ええ~ヒントとかも言っちゃダメなの?」

アンシィ「どんな原理なのかを言っちゃ駄目なだけで、この力の特性は話せるよ。」

朱祢「じゃ、話してくれる?」

アンシィ「へへ…そりゃもう、朱祢さまがおっしゃるなら。」

みどり(朱祢ちゃんには弱いのよね)

アンシィ「みどりちゃんはこの力はどんな能力だと思ってる?」

みどり「ん~纏うと力が強くなる能力!あとはちょっと冷たくできる!」

アンシィ「纏うと力が強くなるっていうのはその通り。いつも身に纏ってる闇はエネルギーの塊みたいなものだから使い方によっては身体能力を高めることもできる。しかも、この闇はみどりちゃん以外にも付けられるから、剣にまとわせて剣速を上げたり、切れ味を上げたりもできる。」

朱祢「黄慈さんの能力みたいに、自分や物の動きに合わせて力を加えられるってこと?」

アンシィ「さすが朱祢様!理解が早い!あのオッサンほど強い力は加えられないが、その分細かな力の向きの調整が出来たり、瞬時に力を加えることが出来る。」

朱祢「なるほど…。自分以外にも力を加えられるならどんな武器でも使えそうね。」

みどり「結局なんでもいいってこと?」

朱祢「…まぁ…そうね。力を伝えられるのは分かったわ。ならあの最近、事務所を涼しくしたっていうのは何の能力なの?」

アンシィ「能力的には同じ能力だ。あの時はただ、力を加えずに闇を漂わせていただけだ。この力はもともと冷たいんだ。滅多なことでは熱を持たない、だから冷たい。」

みどり「金ちゃんみたいに氷は作れないの?」

アンシィ「あれは熱を奪う能力で、こっちはただ冷たいだけだからなぁ…。時間をかければ作れるかもしれないが、あいつみたいに瞬時には作れないな。」

朱祢「だんだん、わかってきたね。他にもまだ、特性がある?」

アンシィ「ふっふっふっふっふうぅぅ↑↑実はこの事務所のヒーローの中でみどりちゃんにしかできないことがある!」

みどり「なんだってー!?」

アンシィ「力を伝えるのも、冷たくなるのも、全部あいつらの劣化みたいだが、この特性だけは他の能力にはなぁい!」

みどり「ごくり…!」

朱祢「もったいぶらずに早く言いなさいよ。」

アンシィ「んもうノリが悪いなぁー。実は!すり抜けることができます!!」

みどり・朱祢「!?」

アンシィ「これこそ詳しく言えないけど、全ての物質を通り抜ける性質を持っている。だからどんな攻撃であっても無視できるのだ!」

みどり「っすっごーーい!!なんで今まで黙ってたの!?」

アンシィ「あ“っ!!……えっ……いや…それは…その…」(汗がダラダラと流れ出る)

みどり「ま~さ~か~?その能力使って変なことしてたんじゃないでしょうね!?」

アンシィ「いや!いやいやいや!すり抜けられるからって皆さんの更衣室に入ったり、お風呂を覗いたりなんてしませんよ?ただ、すり抜けすぎてちょーっと間違っちゃうだけで…。決してわざとじゃな…」

ドン!!

朱祢「みどり、こいつを二度と透けさせないように。」

みどり「そうだね。」

アンシィ「おれっちのぽんぽんがぁ…。だから秘密にしてたのに……」


このあと、女子たちの意見によりアンシィは射撃練習の的になるという罰を受けた。そして、みどりはすり抜けるという性質を物にしつつ、紫雲に頼んだ武器の完成を待っていた。


*


そして、数日後。

紫雲「みどりちゃん!頼まれてた物、完成したよ!」

紫雲の持ってきた箱を開けると中には拳銃が二丁入っていた。

紫雲「弾が10発しか入らない代わりに威力を高めておいたよ。紫雲社独自の規格サイズの弾で、他の銃には入らないから注意してね。」

みどり「はい、りょーかい」

紫雲「弾は二種類あって、一つはフルメタルジャケット弾。こっちの先っぽが尖がっている方が貫通力を高めた弾丸。みどりちゃんの力だと貫通させちゃうから撃つ時は気を付けて。そして、もう一つのホローポイント弾、こっちの丸っこい方は逆に貫通しにくい。撃ち込むと中で破裂して大きな損傷を与えることが出来る。跳弾もしにくいからこちらの方が気軽に使えると言えるね。 命中精度も高くなるよう調節してあるけど、使ってみて何かあったらすぐに言ってよ」

みどり「うん!わかった、ありがとう!」

紫雲「そうだ、あともう一つプレゼントがあるんだ。」

みどり「え~なになに~?」

紫雲はもう一つの箱を開けた。

紫雲「銃に変な装飾をつけても邪魔になると思ったから見た目がゴツくなっちゃったんだ。でも女の子が持つ物だしせめてこれだけは!と思ってホルスターのデザインにはこだわったんだ。どうかな?」

みどり「かわいい!!すごく嬉しいよ!ありがとう!!! よーーしこれでバリバリ魔物を倒すぞぉー!」

ことみ「よかったわね!」

紫雲「気に入ってもらえて良かった…!」


魔物出現の通報が入る。

みどり「早速出番が来たみたいね。」

バサァ…

装備を整え、コートを羽織る。

みどり「薔薇薔薇戦隊バラレンジャー、ブルーローズ。行ってきます!」

ことみ・紫雲「いってらっしゃい」

ことみ「ふふっ。はしゃいでたわね、みどりちゃん。」

紫雲「そうですね。喜んでもらえて良かったです。テンションが上がりすぎて写真を忘れなければいいですけど(笑)」


ブゥゥゥウウウウウウウン…

魔物の出現ポイントに到着。魔物は車や建物を破壊し、街を荒らしている。空も地上も魔物の物になっていた。

ダン!ダン!ダン!!

左手に握った銃が火を噴く。建物にひっついた魔物が銃撃をくらって地に落ちる。

ズザアアアアァ…

ドリフトをし、止まる。

みどり「ふぅ!ん~~いい撃ち心地じゃん♪」

銃口の煙に息を吹きかけ、クルクルと回して腰のホルスターに仕舞う。

グギャギャギャァ…

全ての魔物がみどりの存在に気づく。

みどり「あっちから近づいてくるのは助かるねぇ…。ま、上にいるやつらは来ないみたいだけど。ってことで手分けして倒そうかな♪」

闇のオーラだけで作られた人型の分身が出現する。分身に剣を渡す。

みどり「下のやつら、お願いね♪行くわよー!!」

アンシィ「レッツロック!」

BGM♪

分身は向ってくる魔物を次々と剣撃でなぎ倒す。みどりは両手に持ったロングバレルのハンドガンで上空の魔物を撃ち落とす。弾に闇の魔力がこもっているので射程が長く、今いる場所から全ての魔物を狙い撃てる。

地上の魔物がみどりに攻撃するが、時には銃を撃って華麗に避ける。分身の方へ蹴り飛ばし、連携を取ったり、地上の敵を引き寄せながら分身の剣撃を自分だけ避けたりとスタイリッシュに戦う。

魔物に四方を囲まれ、一斉に攻撃をされるがみどりの体を突き抜け、互いの体に突き刺さり倒れる。オーラをまとい、そこに何もないかのように歩きながらリロードする。

リロードが終わり、魔物の死体が空から落ちてきたのと同時に分身が地上の魔物をせん滅した。

分身とみどりは互いにバイクのもとへ歩いていく。

みどり「ナイスファイト!」

みどりが分身と拳を合わせると、分身はみどりと一体化しながら納刀した。

バイクにまたがるみどり。

みどり「これがあたしのニュースタイル!」

アンシィ「ミッションコンプリート(ネイティブ)」

ブゥゥゥウウウウウウウン…

荒れた街を走り去る。

余韻に浸ったせいで撮影を忘れたみどりはまた、お叱りを受けるのであった。



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