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第二十一話「異世界帰りの合理主義者、機械の国を築き新世界を創る」(ピンク3)

第二十一話 「異世界帰りの合理主義者、機械の国を築き新世界を創る」

(主人公 ピンク3)


桃華「紫雲様が掲げている目標、夢……それは紫雲様が『自由』に選択した結果ですか?」

紫雲「…!」

桃華「紫雲様は、『異世界転生』を繰り返すことで現実的な視点から『平和な世界』を守るという夢を掲げました。ですが、それは紫雲様の本心なのでしょうか?」

紫雲「…それはどういう意味だい?」

桃華「…紫雲様の意思は過酷な経験や環境によって形作られたものではありませんか?…つまり紫雲様の『自由な意思』によるものではないのでは?と思うのです。」

ことみ「鋭い質問ね……紫雲くんはどう答えるのかしら?」

紫雲「……そうですね………」


紫雲は顎に手を当て、一度瞼を閉じる


桃華「…ワタシは、紫雲様と虎羽様の考え方は似ている所があると思うのです。 以前、虎羽様はこのように仰っていました…」


*


虎羽「この力を持ってしまったからには責任が伴う。だからボクは――“するべき”だと思っているから、『ヒーロー』をやっている。」


*


桃華「…虎羽様は“するべきだから”という義務感で行動している節があります。それは、紫雲様も同じではないですか?」

紫雲「………………」

桃華「その力を手に入れ、その経験をしたからこそ、そう“あるべき”だとお考えになったのではないですか? それは本当に…紫雲様にとって『自由な意思』だったのでしょうか…?」


桃華の瞳は、どこまでも真っ直ぐだった。

紫雲はゆっくりと息を吐く。


紫雲「…確かに俺は変わったよ…。ガキの頃のままじゃ、この力を手に入れたところでこんな考えにはならなかった。…こんな夢も持たなかった。…でも、こうも思うんだ。

 周りの環境なんかに変えてしまえられるようなものは、大切にするべき自分なのか?

…ってね。」

桃華「…紫雲様は、『異世界転生』以前と比べて考え方がかなり変わってしまったように思えますが…それでも変わらなかった自分という存在があったのですか?」

紫雲「あぁ……俺はそう信じてる…。俺の心の奥深くには、『世界』を護りたいという正義の心みたいなものがあったんだと思う。…『異世界』での出来事は、それを顕在化しただけにすぎない……その証拠に、俺がその夢を目指すようになってから一度も折れていない。…俺は…何度失敗しても、どれだけ壁が高くなっても、諦めようとは思えなかった。」

桃華「……………」

紫雲「きっとそれが本心なんだ。…だから俺は、本心で…『自由な意思』でこの夢を選んだ。そんな答えでどうかな?」

桃華「………理解しました…。紫雲様も虎羽様も、目的の為に自分の感情を犠牲にしてまで行動しているのだと考えていましたが……それも、本心から選んだ『自由』だったのですね………?」

紫雲「…あぁ…きっとそうだ。」

桃華「…………………」


ピピピピ…

≪『自由』の定義を変更≫

≪……行動選択の優先度を再計算……『自由に生きる』をじ……ザッ……実行………ザザッ……実行…………≫


紫雲「…僕は、君の『自由』を尊重したいと思ってる。だから、この協力の申し出は命令なんかじゃないし、もし断ったからと言って今の待遇を変えるつもりもない。…返事はいつでもいいから…ゆっくり考えてよ。」

桃華「はい……かしこまりました……」

紫雲「…じゃあ、この話はここでおしまい。長々と付き合ってもらってありがとうございました」

ことみ「いやいや!普通の人からは絶対に聞けないすごい話を聞けたわ!…それこそ、異世界ものの作品を何本も一気読みしたみたいな読後感があったわ!」

紫雲「少しでも楽しんでもらえたならよかったです。…暗い話が多かったので、どうなるかと思いましたが、最後は壮大な夢を語って締めることができました。」

ことみ「えぇ…私も紫雲くんの夢、応援するわ!紫雲くんなら、絶対実現できるって信じてる!」

紫雲「ありがとうございます…!」


にこりと笑い、湯呑みを静かに片付ける。


桃華「……………………」


一方、桃華は少し下を向いたまま演算を繰り返していた…



*


カタカタカタカタ………

静まり返った執務室に、キーボードの打鍵音だけが響く。

コンコン


紫雲「! どうぞ」


扉が静かに開く


桃華「失礼いたします。桃華、ただいま戻りました」

紫雲「あぁ…もうそんな時間か…お疲れ様」

桃華「…もしかして…この時間までお仕事をされていたのですか?」

紫雲「ん?あぁ…まぁね……」

桃華「いくら無理の利くお体とはいえ、少し休まれてはいかがですか…?」

紫雲「……確かにそうだね…。根の詰めすぎもよくないな……って、ここまでやっておいてなんだけどね…」


苦笑いしながら椅子から立ち上がる。

少し肩を回してから、車のキーを手に取った。


紫雲「ちょっと気分転換に出かけてくるよ。留守番、頼んでもいいかい?」

桃華「はい、かしこまりました」



*


焼き肉店「じゅうじゅう」

自宅からは少し離れているがその代わり、窓からは美しい河岸段丘が一望できた。

夜の街明かりが段丘に沿って広がり、まるで大地に散りばめられたもう一つの星空のようだ。

紫雲のお気に入りの店だった。


ジュー……

鉄板の上で肉が音を立てる。


紫雲「…………………」


頬杖をつき、窓の外を眺める。


紫雲(………俺は……本当に、自分の意思で選んだんだよな…………)


周りの環境なんかに変えてしまえられるようなものは、大切にするべき自分なのか?


あの時、自然と口から出た言葉。


紫雲(……頭が回るようになってから…どうにも打算的な思考が離れない……。咄嗟に出たあの言葉だって、桃華ちゃんを引き入れるための詭弁なんじゃないのか…?……俺は……………俺は………………)


トングを掴み、焼けた肉を取り皿へ移す。

タレを絡め、白米に乗せる。

パクリ。


紫雲「…うん、うまい!」


もぐもぐと咀嚼しながら再び夜景を眺める


紫雲「……………………」


星のような灯りの一つ一つに、守るべき“誰か”がいる。

その光が、過去の記憶を引きずり出す。



*



神「…もう諦めるか?」

紫雲「…………疲れたさ……でも…諦めるつもりはない………」

神「…お前はこれまで、どの『異世界』でも望んだ結末を掴めなかった…」

紫雲「……………」

神「今のお前を認める者もいないはずだ……それでも、お前はまだ進むというのか?」

紫雲「………なんでだろうな………きっと……悔しいからかな………」

神「悔しい?」

紫雲「……俺はもう……いや……俺みたいなクズは、他の人のことなんてどうだっていいのかもな………。もしかしたら俺は…最初っからゲーム感覚で、遊んでるだけなのかもしれねぇ……」

神「…………」

紫雲「…絶対に自分は死なないし、何度でもやり直せる。……まるでゲームの『世界』だ…。俺はそこでなるべく人が死なないようにクリアを目指してるだけ……達成できるまで、意地になってコンテニューしてるだけなのかもな………」

神「ほう…よい考えだ…」

紫雲「? あぁ?どういう意味だ…?」

神「…四条紫雲。お前は合格だ。見事、私の与えた試練全てを乗り越え、私の求める人材へと成長してくれた…」

紫雲「…あぁ…そういやそんな事言ってたな………で?試練ってなんだったんだ?お前の求める人材になったからなんだってんだ?」

神「…私は、『世界』を護る『ヒーロー』を探していた…。その力を操るに相応しい『ヒーロー』を……」

紫雲「ヒーロー?」

神「あぁ。お前の力で、『世界』を未来へと導いてほしい」

紫雲「どういうことだ…?」

神「今のお前の意志と、私の意志は同じということだ。…『元の世界』へと戻り、平和な未来へと導いてほしいのだ…」

紫雲「……『現実世界』で今までと同じことをしろって言うんだな……。…でも……俺にそんなこと出来んのかよ……まだ一度だってクリアしたことないんだぞ?…それに、『現実世界』ってことは、コンテニューだってもう出来なくなるんだろ?」

神「いいや、お前のその力があれば、『現実世界』であってもリトライが可能だ。…ただし、コンテニューするのはお前じゃない」

紫雲「…どういうことだ?」

神「…私が裂け目を創ったように、『世界』をやり直す者は他に居る。ということだ」

紫雲「……お前は? いないのかよ」

神「……私は、お前の代わりに過ぎない。」

紫雲「はぁ?」

神「『世界を護る』という役割は、お前に託す…。今度は、お前が『世界』を導いてくれ…」

紫雲「お、おい!何勝手なこと言ってんだ!」

神「やってくれるだろう?…お前はもう『ヒーロー』なのだから。」

紫雲「……は…俺が……ヒーロー……?」


ブォン…


神「…これが最後の『異世界転生』だ。 この裂け目を通れば、『元の世界』へと帰れる。…ただし、記憶と力は全て失う。」

紫雲「………………」

神「…お前が『ヒーロー』として背負うもの、それは決して軽いものではない。 力は失われるが、同時に辛い記憶と、その使命感からは解放される。

…お前はゲーム感覚でいることを悪いことのように語ったが、そんなことはない。 重圧に押しつぶされない為にも、全体の為に個を切り捨てる際にも、その軽薄さと鈍感さは必要なのだ…」

紫雲「………今更…あれを無かったことになんか出来るかよ…!!」

神「…では、お前はこれからも…『ヒーロー』でいてくれるんだな?」

紫雲「…あぁそうだ!! 今の俺が『ヒーロー』だって言うんなら、俺はこの先だって『ヒーロー』で居続ける!!…必ず……『世界』を護ってみせるんだ…!!!!」

神「……なら、証明してみせろ。『異世界』と関わり続けたお前にはもう一つ、別の能力がある。」

紫雲「別の能力?」

神「『異なる世界』を認識し、干渉する力だ…」

紫雲「…!!……確かに…『元の世界』が認識できる………」

神「…さぁ、ここから脱出し、『ヒーロー』の役目を果たしてくれ……私の役目は……これで終わりだ………」


だんだんとオーラが薄くなり、人型が崩れていく


紫雲「お、おい!お前、消えるのかよ!?」

神「『異世界へ干渉する力』…それは私を構成する要素でもあった…。それをお前に全て託した…だから私は消える……」

紫雲「………お前……何者だったんだよ……」

「…お前よりも“先”にいるだけの者……神でも何でもない……もし、人間にとっての神がいるのなら、お前のような『ヒーロー』が成るんだ…」

紫雲「………………」

「四条紫雲……後は…頼んだ…………」


オーラは完全に消滅し、その異質な能力だけが紫雲の身体に流れ込む


紫雲「…………はぁ……ったく…しゃーねーな………」


拳を握り、雷を宿す


紫雲「……あんたの願い、俺が引き継ぐ。……先で待ってな……その時まで、『ヒーロー』でいてやるよ………!」


ジジジジジッ……!!!!!!!!バチィッ!!!!!!!!!!!



*



もぐもぐもぐ……


紫雲(……俺は…『運命』に選ばされて『ヒーロー』になったとも言えるのかな………)


スープを一口すすり、再び肉と白米を頬張る。


紫雲(………この道を進み続けているのも…居心地がいいからなのか………)


体は健康そのもの

死ぬリスクも無い

お金はあるし、旨い物だって好きなだけ食える


紫雲(…俺はただ…ここまで『運命』に流されてきただけで、桃華ちゃんの言う『自由な意思』で『ヒーロー』になったんじゃないのか………?……俺の夢は……『自由』の“先”に…あるんだろうか………)


コンコン!


紫雲「!」

「扉、開けさせていただきます。こちら牛ハラミと厚切りカルビでございます。」

紫雲「ありがとうございます」

「失礼いたします」


ガラガラ


紫雲「……………」


ジュー…!

一気に立ち上る煙。

白く、揺らめき、やがて消えていく。

あの時の、神のオーラのように……


紫雲(………あんな啖呵を切ったはいいが……やはり俺は、軽いノリで『ヒーロー』をやってしまってるのかもな…………いいのかな……このままずっと…こんな感じで……)「…………っ!!!!」


突然の閃きにトングから手を離す


紫雲「このまま………ずっと……………ははっ……はははははっ!!…そうか……そういやそうだった………俺はこのままずっと…何年も、何十年も、何百年も…『ヒーロー』やっていくんだったな………」


窓の外へと視線をやる。そこに反射しているのは――曇りのない眼。


紫雲(そんだけ長く生きるなら…夢だって長く見られなきゃつまらない…。これだけ大きな力を持っているんだ…夢だって…それくらい大きくなきゃ楽しくない…!…ははっ…なんだよ………そういや前、銀河にこんなこと話したっけなぁ……)



*


空に浮かぶ謎の飛行物体――“クラウン”。

それが落下し、多くの命が失われる未来。

その未来から来たという男、銀河。

銀河に力を与えた存在・バディによれば、未来の繁栄のためにはクラウン落下という歴史が“必要”らしい。

だが、銀河を含む半数のバラレンジャーはそれに反対した。

未来では、仲間同士で刃を向けることになったという。

それでも銀河は言った。「全員が協力すれば、未来は変えられる」と。

反対派を引き込む方法を相談された時――


*


紫雲「…銀河の話を聞いて、他のメンバーとも軽く話した感じ僕と虎羽くんの正義には『理』があると思うんだ。」

銀河「『理』…?」

紫雲「あぁ…合理的、論理的な選択をする。感情よりも結果を優先する。だから、より多くの人が助かる道を正しいと信じる…。たとえ、犠牲を払ってでもね。」



*



紫雲(…確かに…僕の考えにも『理』はあるさ……でも…それだけじゃ…なかったんだな………)



*



銀河「えぇっ!?協力してくれるって…本当か!?」

紫雲「あぁ。…あれから、自分の本心に気が付いてね」

銀河「いいのか?おれが見た可能性について、まだ何も知らないだろ……」

紫雲「…いいんだ…お前が出来るって信じてるなら、俺も信じる。いや…信じたいから、お前に協力することにしたんだ。」

銀河「紫雲……!!」

紫雲「そのドデカい夢、俺にも追わせてくれよ…!」

銀河「やっぱり、お前は最高の親友だぜぇッ!!」

紫雲「ははっ!」


熱い抱擁を交わす


銀河「必ず…『世界』を救ってみせようぜ!」

紫雲「…あぁ!!」


二人の拳が、ぶつかった。


紫雲(……後は…桃華ちゃんにも、ちゃんと話さないと……)



*


カチッ……カチカチ……

リビングのテーブルにノートパソコンを広げ、紫雲はあるロボットの設計図を眺めていた。


紫雲(流石桃華ちゃん……こんな物まで設計できるなんて………これなら…実際に造ってみるのも、面白いかもな……)


ガチャリと、玄関の扉が開く


桃華「! ただいま戻りました」

紫雲「おかえり、お疲れ様」

桃華「……リビングで作業をされているのですか?」

紫雲「まぁね」

桃華「珍しいですね。…何かありましたか?」

紫雲「…実は、桃華ちゃんと話をしたくてね…。待ってたんだ」

桃華「!…なんでしょう…?」


桃華は紫雲の正面に座る。


紫雲「この前の話、憶えてるかな?僕が本当に、『自由な意思』でこの道を選んだのかどうかって話」

桃華「えぇ…憶えております。」

紫雲「あの時の答え、少し補足させてほしい」

桃華「はい…なんでしょう…?」


紫雲はゆっくりと言葉を選ぶ。


紫雲「…確かに僕は、環境や経験に導かれて、今の考えへと至った。…でもね、最後に“やる”と決めたのは僕だ。誰でもない、自分自身なんだよ。」

桃華「…………」

紫雲「…その決断に『理』が無いわけじゃない…でも、僕の場合…結局のところ“やりたい”と思っているからそうしているんだ。」

桃華「…!」

紫雲「この『世界』の様々な問題を解決に導くこと……そして、桃華ちゃんと協力して機械の国を創り、人間と機械が手を取り合っていく『新しい世界』を創ること。…これは僕が“やりたい”と望んだ、ドデカイ夢なんだ…!」


ピピピピ……


桃華「…なるほど……『自由』とは…“やりたい”という気持ちにも宿るのですね……」

紫雲「…あぁ…。やりたいことをやる…それが僕にとっての『自由』だ。」

桃華「……………………」


桃華は視線を落とし、しばらく沈黙したまま演算を続ける。

チッ…チッ…チッ…

時計の秒針だけが、規則正しく時を刻む。

紫雲は急かさず、ただ待った。


やがて。


桃華「………紫雲様」

紫雲「! なんだい…?」


桃華は顔を上げる。


桃華「ワタシ…やりたいです。」

紫雲「…えっ!?」

桃華「紫雲様の夢に、協力したいです」

紫雲「……ほ……本当かい!?」

桃華「はい。…実は、あの時からずっと悩んでいました。…答えはほとんど出ているというのにそれが『自由』による決断だと判断できなかったので、答えられずにいました。…ですが…今の紫雲様の意見を取り入れ、再演算した結果…【紫雲様と協力し、最適な環境に身を置き続ける】…という合理的結論は、ワタシが考え導き出した答えです。

そして、ここでワタシが“やりたい”と答えることで、紫雲様と同様に【自分自身で決めたこと】となり、つまりワタシも“自由な意思で選んだ”と言えるようになります。」


紫雲は、優しく頷く。


桃華「…紫雲様…ワタシはこれで…『自由に生きる』を実行できているでしょうか…?」

紫雲「あぁ…もちろんだよ!」

桃華「…!」

紫雲「すごいよ、桃華ちゃん! 君は今、自分の為に生きている。博士の為でも、命令の為でもない。誰でもない、自分自身の為に…! 君は…自分の手で『自由』をつかみ取ったんだよ!」

桃華「……そう……でしたか………」


安心したような表情。

そして、顔を上げ、柔らかな笑みを見せる


桃華「ワタシに『自由』を与えてくださり、ありがとうございました……!」

紫雲「!!………うん……こちらこそ…協力してくれてありがとう…!」


二人は、同時に微笑んだ。


紫雲「…よしっ!そうと決まれば、こうしちゃいられない…!」


勢いよくパソコンを開く。


紫雲「実はもう、『新しい世界』の構想をまとめてしまってるんだ」

桃華「準備が早いですね…ふふっ、いくらでもお付き合いしますよ」

紫雲「…かなり長くなってしまうよ…それでもいいかい?」

桃華「えぇ…ワタシはロボットですから…。何時間でも、集中力は切れません」

紫雲「ははっ…ならこれから、ゆっくりと時間をかけて『新しい世界』の話をしていこう…!」

桃華「はい…!」

紫雲「まずは――無人島を開拓して、そこに機械の国を築く案。ただし、いきなり国家は現実的じゃない。人間が人型ロボットに慣れる段階が必要だ。だから――最初はテーマパークから始めて……」


*


二人の視線が、同じ未来を見据える。

こうして最強のヒーロー二人は、タッグを組んだ。

戦うためではない。進化を促すために…


やがて紫雲社は『世界』の先頭に立ち、科学技術は加速度的に発展していくことになるのだが…

それはまた、別のお話……


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