7話
「おじゃまします…」
彼女を先に家に入れ、鍵を閉める。
もちろん彼女の声に反応する人はいない。
「買い物にでもでかけてるのかな…とりあえず居間にでもいこう」
さて、彼女をどうやって殺そうか。
僕と彼女に面識があることくらい警察にはバレている。
それに…メールを見れば今日僕らが会っていたことも分かるだろう。
本当は後日殺したいところだが、少なからず疑っている人間がいることが不愉快だ。
彼女のアリバイは今、僕と喫茶店にいたというところで止まっている。
そうだ…メールだ。
彼女を殺した後に、僕と別れて数時間たったような内容のメールを僕に送る。
死体はどうしようか…確実に僕の部屋に家宅捜索しにくるだろう。
バラして山に埋めたいところだけど、山は今警察の出入りが激しい。
「ねえ…本当にお母さんと妹さんはいるの?」
彼女が声をかける。
…なるほど、とても女性が住んでいる部屋には見えない。
一軒家という割に、僕の家は物が少ない。
女性が持っているようなものなんて当然無い。
彼女の疑いがまた強くなってしまった。
それならば、
「!!!」
僕は制服のネクタイを外し、なれた手つきで彼女の首にそれを巻く。
驚いた顔をする彼女。
僕の殺人は大抵こうだ。
血を流さないように、首をしめる。
躊躇いなど一切もたない。
だから、抵抗の間も与えない。
そして僕は必ずこう言う。
「死ね」




