4話
「君はさ、普段どんな人と一緒にいるの?」
普段…学校生活のことだろうか。
「大抵は3人でつるんでるかな。2人は…元気なやつだよ」
「…それだけ?」
「不十分?」
「ううん…いや、なんか友達を紹介する時に元気な奴っていうのなんだか面白いなと思って」
2人一辺にまとめて説明したのがおかしかったのか?
松原も中井も似たようなものなのに。
「僕…そこまでアウトドアじゃないから。2人がアウトドアだからそう感じてるだけだよ」
「そっか…じゃあ部活とかは何もしてないの?」
「してない」
「中学からずっと?」
「うん」
「へえ…君、体格がいいから何か運動しているものだとばかり思っていたよ」
体格…僕は父に似たのか身長が176㎝とまあまあ高い方である。
しかしあまり運動はしないため、筋肉質という訳ではなかった。
「昔からそんなに大きかったの?」
「いや…急に伸び始めたのは高1の春あたり」
「そっか…それじゃあ制服とか色々サイズが合わなくなって大変だね」
「うん。流石にブレザーとかは変えられないし、靴とかシャツとかくらいしか変えられなくて困ってるよ」
「ふふ…なんだか急に君のことを多く知れて、なんだかおもしろい」
なにがおもしろいのか。
それじゃあ僕も彼女に質問をすることにしよう。
「あのさあ…昨日からずっと気になってることがあって」
「なにかな?」
「僕がどうして…殺人鬼を殺したくないのと聞いた時「悲しい」と答えたじゃん。それってどういう意味なのかなって」
彼女は目をぱちくりさせて僕の方を見る。
そんなにおかしな質問だったのだろうか。
「人が死んだら悲しいでしょ?」
当たり前、というように僕の方を見つめる。
「人が死んだら…その人が関わった人の分だけ悲しみが増える」
それじゃあだめなの、と彼女は一切視線をそらさずに僕に言い放った。




