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殺人鬼とよばないで!  作者: ルマンド
僕らの調査
13/23

7話


「そろそろ帰ろう」



陽が沈みかけていることに気づき、僕は彼女にそう告げる。

愛美は物足りなそうな顔をしながらも僕の言葉に従う。


帰り道、彼女の口数は行きに比べると少なく感じられた。

僕の話を聞きながらも目はどこか別の空間に向いている。



「今日は…私に付き合ってくれてありがとう」



僕の方こそありがとう。

警察はまだ僕に遠いことが分かった。



「今日あったばかりなのに…ふ、普通…赤の他人の殺人事件にここまで付き合わされたら迷惑だよね」


「別に…僕も興味はあったことだし」



興味ついでに、僕は彼女に気になっていたことを聞いてみることにした。



「君は…お姉さんを殺した犯人についてどう思う?」


「私は……憎い」


「…復讐したい、殺したいとは思わないの?」



彼女は少しだけ黙って、こう答えた。



「…思うけど、殺さない」



分からない…けど、そう言うだろうなという気はしていた。

悪いことだから、そんなの犯人と同じだから、罰せられるから

…そんなところだろか。



「…どうして?」



それでも僕は尋ねる。

殺人が悪ではないことを確認したいから。



「だって…………悲しいじゃん」



悲しい…?

それは僕が初めて聞いた意見だった。

殺人が…悲しい?



「それって……」


「あ、私の家ここだから…」



彼女の言葉に僕の不安で小さな声はかき消されてしまった。



「その…また、会える…?」



彼女はまた照れてるようで、しどろもどろに声をだす。



「うん、会う」



また会いたい。

僕は初めて人にそうおもった。



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