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第96章:美香への心のこもった手紙

 川原さんの、ここでの最後の勤務の日。


 茂は、四度目の「欠勤」をした。


 ・・・彼女と直接顔を合わせるのが、つらかったからである。


 その前日、茂は桑川に、川原さん宛ての一通の『手紙』を託していた。


 (・・・桑川、頼んだぞ。かならず美香ちゃんに渡してやってくれよ。)


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 「 美香ちゃんへ


 短い間だったけど、世話になったね。


 本当に、ありがとう・・・。


 君に会ってから、毎日が楽しくってたまんなかった。


 君に会うたびに、胸がドキドキしちゃってね。


 こんな気持ち・・・本当に、何年ぶりだっただろう。


 とってもなつかしい気分だったんだ。


 僕ね、美香ちゃん。


 少年の頃にね、君みたいにかわいくって、とってもいとしい、まるで『天使』のような友達がいたんだ。


 美香ちゃんみたいに優しくって、素直で、魅力的で・・・。


 でも・・・もう、いない。


 永久に会うことはできない。


 それでもね、美香ちゃん。


 彼女は、僕の心の中にずっと生き続けてくれてるんだ。


 今日はお別れを言えなくて、ごめんね。


 僕ね、またつらい別れを、今度は美香ちゃんとしなくてはならないんだって、ここんとこ、毎日胸が張り裂けそうになるほど、つらかった・・・。


 遠くから、ずっと僕は美香ちゃんの幸せを祈っています。


 本当にありがとう。


 元気でいてね。


 さようなら。」

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