第8章:父の手料理
・・・ぼくの亡くなった父は、僕と同様、若い頃はスリムな体型だったが、市役所の職員時代からだんだんと太りだし、ぼくが物心ついたころには、立派な体格のパパさんだった。
ぼくの父は・・・本当に優しく、あたたかく・・・そして、大きな人だった。
ぼくがいたずらをしたときには、容赦なく叱ったけれど、普段は、「しげおしげお」といって、真岡の井頭公園にある『一万人プール』『海水浴』『日光中禅寺湖』『東京ディズニーランド』・・・いろいろなところにも、疲れてるにもかかわらず、積極的に休日に連れて行ってくれたし、欲しいものは、お菓子といわず、おもちゃといわず、漫画といわず・・・とにかく、言えば何でも買ってくれた。
でもぼくは、なるべく、自分の小遣いの範囲内で買うようにはしていたが・・・。
父は、上手くはなかったが、料理も趣味にしていて、彼の作る餃子は、にんにくがたっぷり入っていて、それは美味なものだった。
ぼくは、父が休日に焼いてくれた、この『にんにく餃子』を超える餃子を、いまだに知らないし、忘れることができない。
もちっとした、皮のみずみずしい食感、ジューシーな、にんにくと刻みキャベツとニラの奏でる協奏曲、食のハーモニー・・・
読者の皆様にも、ぜひ、ご馳走したかったなぁ・・・あの餃子は。
父はまた、手打ちのソバやうどんも、庭の片隅にわざわざ専用の小屋まで作って、毎週のように、家族にご馳走してくれた。
ソバもうどんも、見た目にもゴツゴツして太さもバラバラだったが、コシが非常に強く、塩味がほどよく効いていて、それは食べ応えのある、おいしいものだった。
ここに、豚のバラ肉を、大なべでグツグツとしょうゆでじっくり煮込んでから、うつわからハミ出るほど豪快に、ワイルドにトッピングするのだ。
(牛肉では、乳くさくなってしまうので、父のソバやうどんには、豚のバラ肉が一番合ってたんですヨ。豚肉って、ほどよい甘みや深い「うま味」がありますからね♪)
あとね、ときどき父の作ってくれた、豚肉に、おろしショウガと刻みにんにくをぶち込んで強火で一気にジューッと焼きあげた、『ショウガにんにく焼き』も、風味たっぷりで、サイコーにうまかったですね♪
皆さんは、『焼きにんにく』を食されたことがあるだろうか・・・?
なんのことはない。
にんにくを包丁で細かくカットし、中火で焼くだけの、シンプルな副食品・・・『おつまみ』だ。
うっすらと焦げ目がついた、スライス状のにんにくに、ハチミツや水あめをちょっとあえて、箸でつまんでごらんなさい。
「おぉ・・・やっべ・・・シンプルだけど、マジでうめえや!!」
となり、感動されること請け合いでっせ♪
(くれぐれも、休みの前の晩に食べてね。)
・・・あとね、『しょうゆ卵』・・・父が『しょうゆた』と呼んでいた、しょうゆを混ぜた生卵を、スクランブルエッグみたいにして作る、これまたワイルドなしょっぱさがたまらん芸術品も、たびたび作ってくれてましたね。
いや~、血圧高くなりまっせ(苦笑)。
父が振舞ってくれる、こうした「グルメ」と、お菓子の買い込みを、自身のなによりの楽しみにしていった、スリムな茂雄くんの体型のいきつく先は・・・
まさに皆様のご想像どおりなのであります♪
ちゃんちゃん❤️




