第9章
中学3年になると、本格的にまたまた体重が増え、もう「スリムな部類の生徒」ではなかった。
学習塾でも、中年の太った臨時講師から、
「おぉ、キミ体格いいねぇ・・・。」
などと面と向かって言われたりするようになる。
(そういうオメーも、おんなじようなもんじゃねえか・・・。)
中2までは、けっこうスカした「クールなキャラ」で通っていたぼくは、女子に何度か告白もされて、それとなく断ったり逃げたりを繰り返していたが、太りだすと、顔の印象もまったく変わってゆき・・・中3の春からは、「ひょうきん者」として人気が出るようになったが、告白というものは、まったくゼロに。
もともとぼくは、少年時代から冗談やジョークを、ここぞという場面でタイミングよく放っては、人をゲラゲラ笑わせるのが得意だったので、しばらく通していた、「普段はベラベラ自分からはしゃべらないニヒルでクールなキャラ」をかなぐり捨てて、「ひょうきん者キャラ」にシフトチェンジしたのだ。
・・・というより、「そうせざるを得なかった」というのが、本当のところだろう。
「クールでスカしたデブ」なんて、誰にとっても実に見苦しい、ギャグ以外の何物でもないからだ。
「冗談はそのカラダだけにしてよ」・・・ってなトコですか♪
笑われたり、余計な敵を増やすだけのピエロにすぎない(苦笑)。




