第46章:美絵子の生き写し
茂は、自分の目が信じられなかった。
暗がりとはいえ・・・いま、目の前にいる女性・・・どこからどう見ても、自分の最愛の人・・・亡き「峯岸美絵子」に瓜二つだったからだ。
「・・・70番あやです。どうぞ、よろしくお願いします。」
そう言って名刺を差し出し、礼儀正しく挨拶した彼女の声・・・その声も、死んだ美絵子にそっくりだった!
キツネにつままれたような気持ちの茂は、おそるおそる訊いてみた。
「あのぅ・・・どこかで僕に会ったこと、ありませんか・・・?」
「えっ・・・?」
彼女は、思いがけない茂からの質問に、少なからず戸惑ったようだ。
「・・・ごめんなさい。たぶんそれは、お客様の勘違いかと・・・。」
そう言うと彼女は、茂の『分身』にそっと触れ・・・優しく、おしぼりで拭き始めた。
・・・とてもやわらかく、そして、あたたかい手だった。
それは、まぎれもなく「美絵子」の手・・・触れているものが、たとえ『分身』だとしても、彼にはすぐ分かった。
拭き終えた彼女が、「ソレ」を優しく握り・・・茂とくちづけを交わしながら、ゆっくりと上下にしごく。
その「くちづけ」・・・その感覚さえも、彼が美絵子と交わした「最後のキス」・・・あのときの感触と瓜二つ・・・まさに、そのままだったのである!
やがて彼女は、『茂自身』をゴムを付けずに、「生」のまま口に咥え・・・唇をすぼませながら、ゆっくりと、ストロークを開始した。
先ほどらいの、「ゴム越し」での愛撫とは、比べ物にならない、生の彼女の唇と舌の、直接の感触・・・。
(・・・ああ・・・なんて気持ちがいいんだ。まるで、あの美絵子ちゃんにしてもらっているようだ。彼女が生きていたなら・・・俺と結婚していたなら・・・きっと毎晩、こうやって俺を優しく愛撫してくれたはずなのに・・・。)




